解放

岸澤「おそらく、ここには何かしらのルールが有り、条件を満たすことで何かが解放されていくのよ」

高峰「それが何なのか、話すしかないってことですね」

岸澤「そういうことね」

高峰「なら、とりあえず、会話を続けなくてはなりませんね」

岸澤「この黒と白の世界で、二人しかいないこの場所で、でね」

高峰「互いの詳細を知らず、ほぼ他人と話していくってことですね」

岸澤「そういうことだけど、あんたってドライね」

高峰「それほどでも」

岸澤「褒めていないわよ」

高峰「さて、セリフは文字化。発言者の名前も文字化。他にどんなルールが隠されているのでしょうか?」

岸澤「テーマとかは?」

高峰「テーマですか?」

岸澤「そう、テーマ。小説でも何でも言うじゃない。テーマが大切だって」

高峰「会話しかないこの世界でテーマですか?」

岸澤「そうよ」

高峰「……一理あるかもしれませんね。取り合えずテーマを列強していきますか」

岸澤「ミステリーやSF!」

高峰「テーマと言うよりかはジャンルですよね?」

〜続く〜

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