旧図書館

現在我が校には二つの図書室がある


一つは老朽化に伴い


新校舎に移動になった図書室



もう一つは


かつて使われていた図書館


こちらは老朽化に伴い


現在蔵書管理室になっている




私は現在図書委員として、蔵書の管理に携わっており


図書委員の主な仕事ととして


新旧図書室の蔵書管理


新聞の発行


受付等を行い


今回委員会の方針で学校の歴史についての新聞を発刊する事が決まった。




旧図書館は校舎と独立して


緩やかな傾斜を登った高台に


ポツリと佇んでおり


借りた鍵で扉を開け2階へ続く螺旋階段を登り


埃と確かにここにあった何かを感じながら


目に映った本を手当たり次第に眺めて回った


ここは近隣の学校と比べても歴史が古く


この図書館もその名残のひとつらしい




そして本を眺めて回る中で偶然


一際目を惹く本を見つけた。


題名は


「1913年より未来を生きる君へ」


そして開いた書籍の間から一枚の紙がひらひらと床に落ちた。

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