始めての晩餐会
それから一ヶ月バタバタと過ぎ、
ついに晩餐会の日が来た。
結局ドレスは前日朝に届き、サラが城下に着いたのは夕方だった。
ボルテとルイは3日前に既に馬車で旅立ち先に城に滞在していた。
サラはブルーノと共に城の庭に降り立つと、カイルが馬に乗り迎えに来てくれた。
カイルとは国王が邸宅にお忍びで来た日以来、久しぶりに会う。
「サラ、良く来た。道中大丈夫だったか?」
カイルの計らいで、竜騎士団から二名護衛に付いて来た為、夕方暗くなってきても安心して飛ぶ事が出来た。
「大丈夫です。お忙しいのに、わざわざお迎えありがとうございます。」
サラはブルーノから降りてカイルの所に近付く。
「気にしなくていい。寒くなかったか?
気温が低くなってきたから早く建物内に入った方がいい。」
季節は秋から冬に変わる手前、太陽が落ちると途端に空気が冷えてくる。
カイルが着ていたコート脱いでさりげなく、サラにかけてくれる。
冷気で冷えた体が途端に暖かくなり、気持ちもほっと安堵する。
「ありがとうございます。」
カイルに髪を撫でられてサラはドキッとする。
「冷たいな。」
カイルは心配する。
「ご苦労だった。
ブルーノを厩舎へ連れて行ってくれ。」
護衛二人に労いの声をかけ、サラを軽く持ち上げ馬に乗せてくれる。
背後にカイルは跨り、サラを気遣いながら馬を走らせる。
腹部にそっと回わされた腕にサラはドキドキが止まらない。
「ボルテ殿が夕食を共にと、待っている。」
「お父様の体調は大丈夫そうですか?」
サラは少し振り返ると思ったより近くてドギマギしてしまう。
「久々の遠出だっから心配していたが、大丈夫そうだ。」
カイルは落ち着いた声で話し、サラに微笑む。
「そうですか、良かったです。」
サラも微笑みをカイルに返し、変わらず優しいカイルに安心感を覚える。
「お庭が広くて、お城が見えないですね…。よく私が来た事にお気付きになりましたね。」
広すぎる庭は、まるで草原の様で続く小道の先にまだ城は見えない。
ここが本当に城内なのかと思うぐらいだ。
「丁度、ハクに餌を与えていた所だったんだ。」
「お忙しいのに大変ですね…。
明日の朝は私がハクにご飯を届けましょうか?」
「いや、ここまで来るのは大変だから。
明日、一緒に来るか?
ブルーノも同じ厩舎に入る筈だ。」
二匹の竜はいつの間にか仲良くなり、自由な時間はよく二匹で空を飛び回るほどになっていた。
サラは明日は忙しい日なのに、束の間二人きりになれる事を嬉しく思う。
「はい。是非行きたいです。」
「サラ、明日は出来るだけ側に居るようにする。
カターナ国からの要人も既に何名か到着しているから、一人にならない様に今日から護衛を付けるから用心して欲しい。」
「はい、分かりました。出来るだけお父様と居る様にしますね。」
「マリーとカンナは明日の早朝には到着する予定だから、安心して欲しい。」
明日のドレスの着付けやサラの身の回りの世話をしに、カイルの計らいでわざわざ気心の知れた二人を呼んでくれている。
「いろいろ気遣って頂き、ありがとうございます。」
「サラ、忘れて無いか?
君は俺の婚約者だ、守られて当たり前だと思って欲しい。」
「はい……。」
急に言われて、サラは頬を染めて俯く。
「ほら、城が見えてきた。」
カイルにそう言われてそっと顔を上げると、目の前に白い壁に塗られたお城が目に入る。
月明かりに照らされて、とても綺麗な城だった。
馬の歩みがふと止まったと思ったら、ぎゅっと後ろからカイルに抱きしめられる。
サラの心臓がドキッと躍る。
「今まで、なかなか時間が取れなくて悪かった。」
「いえ…、私もいろいろバタバタしてましたし…。」
ずっと明日の為に忙しくしていたカイルの事は知っている。それでも時々サラの為に、お菓子や果物、洋服やアクセサリーなどいろいろな物を届けてくれた。
「アクセサリーや果物など沢山送って下さって、ありがとうございます。」
サラが今日身に付けているネックレスもカイルが送り届けてくれたアクセサリーの1つだ。
「やはりそれ、サラに似合うと思っていた。」
そう言って笑うカイルにびっくりしてサラは抱き締られたまま振り返る。
気付いてくれていたんだと驚くと同時に、忙しいのに自らの目で選んでくれていたのだと驚く。
ネックレスは星形にかたどった銀の土台の真ん中に大きめのエメラルドが輝き、周りは小さなダイヤが散りばめられていた。
「サラの瞳と同じ色だ。」
そう言って見つめてくる。
サラはどうしていいか分からず目が泳いでしまう。
カイルはそっとサラの頬を撫でて、風になびく髪を耳にかけ、額にキスをする。
サラは何が起こったのか瞬間理解できず、固まってしまう。
頬がボッと熱くなり、恥ずかしくなって前に向き直る。
「明日が終われば、俺も少し休もうと思う。
サラと一緒にカターナ国へ行けたらいいと思っている。」
「えっ…、お休みが取れそうなのですか?
…明日で全てが終わるとお考えで?」
サラは信じられないと言う気持ちと、そうであって欲しいと願う気持ちで胸が締め付けられる。
「信じ難いと思うが、やはりカターナ国国王が絡んでいるのではと考えている。
明日の晩餐会にはカターナ国王陛下と大臣が二人、側近が一人参加予定だ。」
「その方達はもう到着されているのですか?」
「明日の午前中には来るらしい。
その時にサラに頼みたい事があるんだ…。」
カイルが珍しく言葉を濁す。
「お父様の名誉回復の為なら何でもお手伝いします。何をすれば良いのですか?」
「ブルーノにその者達が乗って来た竜に合わせたいんだ。」
せ
「ブルーノだけが犯人を知ってる筈だ。」
確かにブルーノはあの日、あの黒い竜にいち早く察知し回避した。
「そうですね。きっと分かると思います。」
「俺も一緒に着いて行くから安心していい。ブルーノに危害がない様、細心の注意払う事は約束する。」
「大丈夫だと思います。ブルーノはカイル様の事は信頼してますし。」
ブルーノの事も大事にしてくれるカイルはどこまでも優しい。
「明日は1日忙しいから今夜は早く休むといい。」
カイルはそう言って、再び手綱を引き馬を走らせ城内へ入った。
城に到着後、サラは与えられた部屋に行きイブニングドレスに着替えボルテが待つ場所に行く。
その間、カイルはずっと扉の前で待っていてくれた。
「すいません、お待たせしました。」
カイルからの贈り物のシックな赤色のドレスにネックレスとピアスを合わせる。
「良く似合ってる。」
カイルは目を細めて嬉しそうに微笑んでくれる。
「カイル様が選んでくれたのですか?」
「正直、御令嬢が着るドレスの良し悪しは良く分からないが、サラなら何でも着こなすだろうと思った。本当は一緒に連れて行けたら良かったんだが…」
「忙しい中、私の為にカイル様がご自身で選んでくれた事だけで私は嬉しいです。」
「そうか?俺は本当はサラに会いたかったんだが。」
ストレートに言われ慣れていないサラは、顔を真っ赤にして恥ずかしがる。
密かに、カイルはそんなサラが可愛くて仕方なくて、ついからかってしまう。
「真っ赤で可愛いが他の奴には見せたくないな。」
そう言って、抱き締められる。
「だ、誰かに見られてしまいます。」
人目を気にしてサラは何とか離れようとするが、カイルの力に叶うわけが無い。
はははっと笑ってカイルがやっと離してくれる。
「私の反応を見てからかっていらっしゃるんですか?」
頬を膨らませてサラは抗議する。
「サラが可愛いいから仕方ないだろ。」
か、可愛いい⁉︎団長がそんな事言うなんて…
と、サラは衝撃を受けてしばらく固まる。
「どうした?そろそろ行かないとボルテ殿が飲み過ぎてしまうぞ。」
今日のカイルはなんだか変だ、とサラは思う。
良く笑うし、軍服を着ているのにまるで素のままでいるみたい。
明日の事で緊張している私を気遣ってくれてるのかしら?
少し不思議に思いながら、カイルに促されるままに廊下を歩く。
「ここは、広過ぎて迷路みたいだから一人で出歩くなよ。ちなみに、サラの部屋の隣が俺の部屋とボルテ殿の部屋になってる。
何かあったら夜中でも構わないから、直ぐに呼んで欲しい。」
「そうなんですね。分かりました。」
カイルはサラの手を取った歩き出す。
えっ⁉︎とサラは戸惑う。
すれ違う使用人の目が気になるし、さっきから心臓のドキドキが止まらない。
「カイル様…、手を離してもらえませんか?皆に見られているみたいで恥ずかしいです……。」
「堂々としていればいいのでは無いか?
婚約しているんだ、何も隠す事は無いだろ。他の者に牽制になって丁度いい。」
「えっ…、恥ずかし過ぎるんですけど…。」
困り顔のサラも可愛いいなとカイルは思いながら、気にせず手を引いて歩き続ける。
食事の部屋に入ると既にボルテはほろ酔い状態でだった。
「サラ、遅かったじゃないか待ちくたびれたぞ。」
「お父様…、どれほど飲んだのですか?明日が大切な日なのに…大丈夫でしょうか?…」
サラは心配顔でカイルを見上げる。
「このぐらいの心持ちの方が、逆には良いと思う。」
カイルは笑って答える。
「さあさあ、早く食事にしましょう。待ち過ぎてお腹が空いてしまいました。早く席に着いて下さい。」
ルイに促され二人は席に付く。
さすがに王宮だけに豪華な食事で見た目も味も素晴らしかった。
「サラは明日の準備は万端か?」
ボルテが訪ねる。
「はい、ドレスもどうにか間に合って良かったです。
でも、初めての晩餐会だし、何か起こったらと思うと…緊張しちゃいます。」
「大丈夫だ。
カイルが側にいてくれれば怖い事なんて何も無い。明日は思う存分楽しみなさい。」
「はい…。お父様も明日は充分用心してくださいね。」
「分かっておる、私だっていざとなれば剣の一つくらい振れるから大丈夫だ。
心配なのはサラの方だ。もしも剣で脅されたら、抵抗できず捕らえられたら?
必ず明日は、カイルから離れるで無いぞ。」
「はい。お父様、充分気を付けます。カイル様も明日はずっと一緒にいてくれると言ってくれていますから、あまり心配しないで下さいね。」
デザートを食べ進めるながらボルテは明日の心配をする。
「カイル、警護の方は大丈夫なのか?
そなたが指揮を取らなくても回るのか?」
「その点は大丈夫です。
服団長に段取りから人員配置、全ての警護について叩き込みましたから、彼ならやれる筈です。」
「私は明日は一日中サラ殿の側にいますので、安心して下さい。これは国王陛下からの指示でもありますから。」
カイルはそう言ってボルテに力強く頷き、サラと目を合わせて微笑む。
「これは心強い。カイルがいれば安心だな。
サラは良い婚約者を得たな、これで早く結婚でもしてくれたら我が家も安泰だ。なぁ、ルイもそう思わないか。」
「本気に良かったです。」
ルイは何故か涙ぐみながらうんうんと頷いている。
「お、お父様、まだ先の話しでございます。辞めて下さい。」
サラは恥ずかしくなって食べるのを辞め俯いてしまう。
「ボルテ殿…いえ、父上…
サラとはまだちゃんと話が出来ていないので、先を急がないで下さい。」
サラを庇う様にカイルが言う。
「そうか、悪かったサラこれから時間は沢山あるから二人で良く話し合えばいい。」
ボルテは和かにそう伝える。
「…私はもう部屋に戻りますから、お父様も飲み過ぎない様に明日の為に早く寝て下さいね。」
サラは少し拗ねた様にそう言って席を立つ。
「では、私も一緒に失礼します。」
カイルもすかさず立ち上がり、サラの後についていく。
「サラ、ここに滞在中は一人で出歩かないで欲しい。」
追って来たカイルに腕を掴まれビクッとして振り返る。
「あっ、、ごめんなさい。気を付けます…。」
サラは素直に謝る。
「俺が心配だから…。
出来るだけ側にいて欲しい。」
そう言って手を取られ歩き出す。
どうして今日はこんなに優しいのだろう?
再会してからずっと疑問に思っていたけど聞き出す勇気が無い。
「明日の話をしたい。少し時間いいか?」
「はい…。」
カイルの部屋に招かれてソファに座ると、紅茶の用意まで自らしようとするので、
サラは慌てて立ち上がり、代ろうとするが拒まれ、また座らされて、所在無くカイルの姿を見つめる事しか出来なかった。
カターナ国では、特に貴族出身者の男性が自分からお茶を入れる姿を見る事はまず無い。
カイルにとってはそれが普通の様だが、サラにとっては驚きでしか無い。
「男の方がお茶を用意する姿を初めて見ました。」
「こちらでは特に珍しくも無いが?
招いた側がするべきであると思うし、当たり前の事だ。」
隣国との違いを再発見してサラは今更ながらカルチャーショックを受ける。
カイルが砂糖は?ミルクは?と聞くので、願いすると全て入れてかき回すまでしてくれた。
目を見開いて驚くサラを可笑しそうに笑って、
「まぁ、ここまでするのは過剰なサービスだが。」
そう言って、ミルクティーをサラの前に置く。カイルも自分のカップを持ってサラの横に並んで座る。
向かい合って座るのが普通なのでここでもまた、びっくりする。
距離が近くてドキッとしてしまう。
「何故そんなに驚く?」
カイルは不思議そうに尋ねる。
「今、始めて外国にいるんだとカルチャーショックを受けています…。」
カイルは笑いながら、
「隣に座ったのは別にこっちのマナーでは無い。俺が単にそうしたかっただけだ。
婚約者として距離感をもっと縮めたい。」
「何故、突然⁉︎」
「本当はもっと早く二人の時間を作りたかったが、出来なかっただけだ。
それに遠慮する事も辞めた。
サラを娶りたいから本気でいく。」
からかってるのかと顔色を伺えば、カイルは真顔で真剣だった。
「明日、待っていればきっと敵から動く筈だ。そのタイミングを見逃さないようにサラから目を離さないでいたい。」
「お父様が狙われる可能性は?」
「ボルテ殿は亡命中の身、国に戻らないなら命までは狙われない筈だ。
今、敵にとって一番邪魔なのは俺だろう。
前の海賊との戦いでそれは明確だから、俺の大事な者を奪いに来るはずだ。」
カイル団長の大事なものが私⁉︎
「カイル様を巻き込むべきではありませんでした…。」
今更ながら、申し訳ない気持ちが湧き上がってくる。
「何故そうなる?
俺はサラが俺に会いに来てくれた事に感謝している。サラに会えて生きる意味を見つけた。」
「生きる、意味ですか?」
「今までずっと、俺は軍人として死ぬ意味だけを求めて生きていた。
だが、今はサラを守り続ける事が生きる意味であり、俺の存在価値だと思っている。」
カイルの熱い思いに始めて触れた気がする。
真っ直ぐ見つめる熱い眼差しに、揺るぎない思いが伝わってくる。
「身分も、国籍も、何もかもが不釣り合いだと思っていた時もあったが…
俺の手で幸せにしたいと心から思っている。」
堪えきれずにサラの瞳から涙が溢れる。
こんなにも思っていてくれたなんて…。
カイルは怪訝な顔をしてサラの涙を長い指で拭う。
「その涙の意味は?」
静かに問われサラは答える。
「大好きです…私も貴方とずっと一緒にいたい。」
「良かった…。振られるのかと思った。」
苦笑いを浮かべるカイルの顔を覗き見て、ふふふっとサラは笑う。
「約束して下さい。
明日、何が起ころうと、私の盾になって死のうと思わないで下さいね。私の為に生きて下さい。」
サラはカイルの大きな手を取って両手でぎゅっと包み込む。
その手に引っ張られ、不意に抱き寄せられる。
鼓動が高鳴る。
しばらく二人抱き合ったままお互いの鼓動を感じ安堵する。
「分かっている、心配するな。
さぁ、明日の為にそろそろ寝なくては。」
そうは言ってもお互い離れがたい。
「部屋の前まで送るから。」
カイルは握ぎられたままの手を離さないで立ち上がる。
「明日は、俺が迎えに行くまで絶対に外に出ないように。」
そう言って、半ば引っ張られるようにサラの部屋の扉前まで送ってくれた。
「おやすみなさい。」
サラは握っていたカイルの手を離し、そっと頭を下げる。
「おやすみ。」
そう言って、カイルはそっとサラの頬にキスをした。
し、心臓がもたない、、
サラは部屋に入って思わず床にしゃがみ込む。本気を出したカイルに誰も勝てるはずが無い。
胸がドキドキと苦しい。
明日、私は大丈夫だろうか?平常心でいられる気がしない。カイル団長の隣で婚約者としてちゃんと役割を果たせられるのか心配になる。
ベッドに入ってもなかなか眠れず、寝返りを何度も打つ。
バサァ バサァ と外から羽音が聞こえる。
バルコニーを覗くと、月明かりに照らされてキラキラと煌めく青いウロコがみえる。
「ブルーノ!どうしたの?
ここは城内なんだら、勝手に厩舎から出て来ちゃダメよ。」
サラ、急いで窓を開けブルーノに駆け寄る。
夜風は冷たく身震いするほどだった。
「外で寝るの?今夜は寒いけど大丈夫?」
ブルーノは鼻先をサラに押し付け甘えるような仕草をする。
「そういえば、雪の中も平気なくらいだったわね。」
サラがよしよしと鼻先を撫でてあげると嬉しそうに目を細めた。
「もう、寝なくちゃ明日に差し支えちゃうわ。」
また明日ね。と、ブルーノの首に抱きついてお休みをする。
どうやら、ブルーノはこのバルコニーで寝るらしく、丸くなって寝る体勢に入る。
カイルの邸宅に移動してからはちゃんと厩舎で寝てたのに、ブルーノも何か察しているのかも知れないとサラは思った。
ブルーノが近くにいてくれる事でサラも気持ちが落ち着いて、やっと眠りにつく事が出来た。
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