第40話 光源氏って母親の面影・役割を出会う女全てに要求していない?
デボラからその話を(ある程度ぼかされて)聞いた俺はビックリした。
「じゃあ……これからぼくたちどうすれば……」
『決まっているだろう!』カインがハイテンションになっている。『リンドス伯爵家を叩き潰し更地にして、一族郎党の首を山のように塔のように高く高く積み上げてやるだけだ!』
『ちょっと黙ってろ蛮族光源氏』
「先生にもお話しして、なるべくカイン達が1人にならないように気をつけて貰うわ」
「うん!……はやくアイツら、そつぎょうして、でていってほしいなあ……」
「そうね……本当に」
「おにいさまーおかあさまー」そこにポンポニアに抱きかかえられたディーンがやって来た。眠たいらしくてグズグズしている。「ねんねー、ねんねー……!」
「よしよし、一緒に寝ましょうね」
デボラはディーンを受け取って、寝室へと向かった。
『俺も一緒に寝たい!デボラの母上の温もりに包まれて眠りたいんだ!』
『マジでキモいよ……オマエ……』
「おにいさまもー!!!!」
そこでいきなりディーンが泣き出した。
「おにいさまもいっしょー!!!うわぁあああーん!」
「あらあら……」
俺はディーンをたしなめる。
「ディーン、おかあさまにワガママいうなってば!」
「やだああああぁあ!おにいさまもいっしょなのー!いっしょー!いっしょなのーーーー!!!」
あーもう……。
俺は仕方なくまた3人で眠ったのだった。
この翌日。
デボラの出勤途中、何者かの集団にその馬車が襲われて、護衛のスティリコさんが全治一ヶ月の大怪我を負った。
デボラはスティリコさんが倒れて馬が暴れたはずみに馬車から転落し、運悪く頭を打って意識不明の重体に陥った。
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