1164 ラストソングは俺に……イラネ!!

 さぁ真上さんとのデュエット曲である「麦畑」を行ってみましょうか(笑)


***


「オッ、オラと一緒に暮らすのは~~~♪まっ、真上おめぇだと~~~♪ズッとめぇから決めていたぁ~~~♪よっ、嫁子さ来ておくれぇ~~~♪……」

「ひゅ~~ひゅ~~~!!良いぞクラッさん!!」

「予想してた以上に上手いじゃないか。そのまま頑張りたまえ」

「やるぅ~~~っ、奈緒の前で、よく他の女の子の名前を言えたもんだね」


……死んでしまいたい。

なんで俺が、こんな人前で辱められる様な仕打ちに遭わなきゃイケネェんだよ?


……もう誰か俺を殺してくれ。


若しくは、助けてくれよ!!

HELP……HELP ME!!



「やんだ、たまげたなぁ~~~♪急に、なに言うだぁ~~~♪おらも、めぇからマコッちゃんのぉ~~~♪プロポーズ待ってただぁ~~~~♪」

「「「「「がぁ~~~!!かわいい~~~!!」」」」」」


男性陣と一緒に、マジでがぁ~~~~~っ!!


なんッスかそれ?

反則的に、可愛過ぎますよ真上さん!!

その歌詞である方言を上手く歌い上げた上に、顔を真っ赤にしながら必至に歌う姿は……殺人的に可愛いッスよ!!

そんで、その時折見せる、俺に向けられた笑顔の可愛さは……ッパネェっす!!


ッパネェっす!!


ヤベェ!!チンコ思い切り立ってるし!!


あぁ……ダメだぁ。

真上さんの魔力に、再びに虜に成りそうだぁ。


この人、マジで、なにをやらせてもヤバイって……


***


 ……まぁそんな訳でだ。

男性陣がほぼ全員、真上さんに見蕩れながら、曲が終了するんだがな。


エディのあんちゃんは、相当アホなのかして。

完全に真上さんの魅力に引っ張られて、ボケ~~~っと真上さんを見詰てたもんだから、美樹さんに思いっ切りエルボー鳩尾に入れられてたな。


俺が唄ってる最中に『グハッ!!』っとか言ってたから、相当、苦痛を伴う、大きなダメージを受けたものだと考えられる。


アホだ。


まぁでも兎に角、俺は任務を全うしたので、即座にステージから退散し様としたら……何故か千尋に肩を捕まれて、笑顔で一言いわれる。



「アンタ、何所に行く気よ?今のはアンタの順番の曲じゃない。ラストソングも唄いなさいよ。なに逃げ様としてるのよ?」

「はぁ?なっ、なに言ってんだよ、オマエ?これ以上、俺に恥掻かせ様としてんじゃねぇぞ!!」

「じゃあ、最後の曲は、みんなが此処を出終わるまで『サライ』を唄っててね。……ハイ、みんな、真琴が『サライ』唄ってる間に撤収ねぇ。ゴミは持って帰ってねぇ。お疲れ様ぁ~~~」

「なっ!!……ちょっと待てや!!」


♪♪♪-♪♪-♪♪♪-♪♪-♪-♪♪♪-♪♪♪-♪♪-♪♪♪-♪♪-♪-♪♪♪-♪♪♪-……


オイオイオイオイ、マジでサライが流れてきたし。


……冗談じゃねぇぞ。

誰か止めろよ!!

こんな24時間テレビのラストシーンみたいなものを再現しようとしてんじゃねぇよ!!


……ってか。

なんで、みんなして、そんな俺を意志を無視して真面目に掃除し始めてるんだ?


お~~~い!!借りたスタジオのゴミを片付けるのは、非常に良い事けどよぉ!!

俺、マジで、この曲唄わなきゃイケネェのか?


お~~~い!!オマエ等全員、人の話聞けやぁ!!


……つぅかよぉ!!

なに曲が始まる寸前になったら、全員でステージに注目してやがるんだよ。


辞めてくで……


これをマジで唄えって事かぁ?



「とっ、遠い夢~~~♪すっ、捨てきれずにぃ~~~♪……」


……やっちまったよ俺。

此処で辞めりゃあ良いのに、やっちまったよぉ~~~~!!


俺の中の酷い山中病が『唄え唄え』っと、頭の中で轟き叫んで来やがる。

そんで『ボケろ』『美味しいぞ』って、語り掛けてきやがる。


しかもな。

俺が歌を唄い始めたら、安心したのかして片付けを再開。

掃除しながらも、時偶、誰かがコチラを見て、唄うのを辞めさせてくれねぇ。


なに、この酷い虐め?


今日、俺、なんか……悪い事したか?


そんで、サビの部分に入った瞬間……



「動き始めたぁ~~~♪サライ~~~♪の、空にぃ~~~♪……」


なんで?

みんな掃除の手を止めてまで、立ち上がって。

示し合わせた様に、両手を頭の上で手を振ってるんだよ?


マジで、やめてくれぇ~~~!!


……助けてくれ。


***


 ……っでまぁ、この後、どうなったかって言うとだな。

結局、みんなが出て行くまで、サライを唄わされた訳なんだがな。


いつもの如く、奈緒さんが悪乗りして。

最後の最後近くまで、真上さんを連れて、扉付近で俺の唄い続けてるステージを見てるんだよな。


これな。

まぁ俺も、途中で辞めりゃあ良かったのかも知れねぇんだけどよぉ。

真上さんは元々の性格が真面目な人だから、真剣に見て聞いてくれてるしよぉ。

奈緒さんは下手に唄を辞めたら、後で何をされたもんか解ったもんじゃねぇから、中々辞めれたもんじゃねぇんだよな。


そんで性質の悪い事に、後、一小節で終わりだと言う処で、奈緒さんは、真上さんを連れて出て行くんだよ。


しかも、その際に奈緒さん。



「じゃあ、また明日ねクラ。今日は、もぉ逢いたくないから、家まで追い駆けて来ないでね」


だってさ。


その言葉を聞いた俺は、その場に崩れ去り。


アッサリと再起不能になる。



っで、更に、そこに……



「ハイ、旦那、お疲れさん。んじゃあ、俺も帰って、今日のカラオケ大会を編集した後、ネットで流すから、戸締り宜しくな。此処の鍵は、仲居間にでも預けといてくれ。……じゃあな」


この俺の醜態をネットで流すだと……


いやもぉ、ほんと、マジでそれだけは辞めてくれ……



……誰か助けてくれよぉ。


俺は、余りの衝撃の事実に身動き取れずに、更に、その場に崩れ去ったままに成った。


後生だから。


マジで……ネットで流すのだけは止めてくれ。


***


 ……ってのが、今回の史上最低なオチな訳だ。


もぉ、どうしようにもねぇだろ。


……けどな。

俺は今回、最後の最後で、掻きたくもない大恥を掻かされたがな。

それ以前には大きな収穫が沢山有ったので、意外と有りだったのかも知れないと思えている。


なんせ、あのチビ太と色々話せた時間は、俺にとってはヤクザの件も含めて、凄く大きな収穫だったからな。

そんなアイツと、少しでも仲良く成れたのは本当に大きいな収穫だ。

まぁそれとは別に、当初の目的だあった『真菜の友達作り』の件も、此処に来てくれた全員と、なんらかの形で一通り話せてたみたいだしな。

その上で、素直との件もある程度は丸く収まった。


だからこれで、少しづつでも真菜や、素直が前を向いてくれれば有り難い。


まぁまぁ、兎に角だ。

俺としては、あれだけ大勢の人間が集まって、結構、面白かったし、かなり有益な時間だったと思う訳だ。



勿論ラスト以外な。



……以上で、今回の話は終わりだ。


早い話『どういう形であれ、人と接するのは大事だ』って話だった訳だな。


***


 ……あぁそうだ、そうだ。

それはそうと『麦畑』唄ってた真上さん可愛かったな。


なので今夜のネタは『Help-me』ってサブタイトルに因んで、真上さんに色々『ご助力願う事』にしょう。


奈緒さん、マジでそのまま家に帰っちゃったからな。


こうなったら自家発電ですよ。



……下品なオチでスマンな。


***


―――次回予告。


真琴「オッ、なんだ予告が始まってやがるな」

眞子「あっ、本当だ。でも、今回のオチって、結局なんだったんだろうね?」

真琴「さぁなぁ。まぁ俺が、こんな感じでグダグダに終わらせるのは、いつもの事だからな。気にすんな」

眞子「……だね」


真琴「……っとまぁ、そんな訳で次回は」


『①Well Come to Special-Live【Prologue】』

「①ライブにようこそ【プロローグ】」


眞子「……を、真琴ちゃんと、私の2部構成でお送りします」


真琴「まぁ……つぅ事だから、グダグダは覚悟しておけ」

眞子「早くも嫌な予言だね」

真琴「俺も、そう思う」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ♪<(_ _)>

これにて第一章・第六十九話『Help-me(助けてくれ)』&シーズン12はお仕舞に成るのですが、如何でしたでしょうか?


まぁ、最後の最後で、かなり酷い目には遭った訳なのですが、それはいつもの事ですし。

それまでの時間は、本人も言ってる通り『有意義な時間』を過ごせたと思いますので、中々バランスの取れた良い形で終われたと思いますです♪


……ってな訳で、こんな感じではありますが懇親会&カラオケ大会も終わり。

次回からは、第一章・第七十話『『①Well Come to Special-Live【Prologue】(①ライブにようこそ【プロローグ】)』が始まります♪


文化祭以来のライブにはなるのですが。

果たして、何事もなくライブのシーンだけが描かれるのか?


それは……神のみぞ知る(笑)

(*'ω'*)b

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最後まで奏でられなかった音楽(シーズン12) 殴り書き書店 @nagurigakisyoten

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