1131 過剰なまでに眞子を天然扱いしてきた意味

 素直ちゃんとの話を説明した上で、雑談を始めた2人。

その際に『奈緒さんが世界一素敵な女性』っと言う話題に喜んだ奈緒さんが、眞子に抱き着いたら……そこで眞子が、ある違和感を感じて。


***


「以前より大きくなってる様な気がするんですけど、これって気のせいですかね?最近カップ上がってませんか?」

「えっ?ホント?」


うわっ、ビックリした!!


今までに見た事もない位の満面の笑みだ。



「あぁ、はい、私の勘違いじゃなきゃ、間違いなく、サイズアップしてると思いますよ」


それにても、普段からあれだけ気にしてるんだったら、ちょっとの違いでも、直ぐに気付きそうなもんなんだけどなぁ。


相変わらず奈緒ネェは、自分の事になると鈍いですね。


あぁ……因みになんですけど。

私の予測じゃ、多分、チョモランマ姉さんと同じぐらいの大きさに成ってるものだと思われますよ。



「そっ、そうかなぁ?」


あっ、可愛い。


照れてる。


そんで……確認する為に、自分でオッパイ触ってるね。


でも、奈緒ネェがやると、なんか妙にエロイですね。


なんでだろうね?



「うん。前に触らせて貰った感覚とは違ったから、間違いないと思いますよ」

「ははっ……なんだろ、ちょっと嬉しいなぁ」


いや、奈緒ネェ、かなりニヤけてますけど。



「あぁでも、大きくなって良かったですね。漸く、成長期に入りましたね」

「成長期って……このオッパイ魔神だけは、本当にムカつくなぁ。自分が、ちょっと大きいからって調子に乗りおってからに。なにが成長期よ。馬鹿にしてるのアンタ?」


捻くれ者のカイ=シデンですか!!

ちゃんと褒めてるんだから、もっと素直に喜べば良いじゃないですか。

それに、別に今から成長期でも良いじゃないですか。



「えぇ~~~っ、別に調子になんか乗ってませんよ。それに誰がオッパイ魔神ですか。寧ろオッパイ魔神は素直ちゃんですよ」

「あぁ……それはそうだね。オッパイ魔神は素直だね」

「でしょ。……あぁ、それはそうと奈緒ネェ。さっきの話なんですけど。なんで私が腹黒だって、みんな気付かないんですか?」


また話が完全に逸れちゃったから、そろそろ戻させて貰いますね。

このまま腹黒の件を忘れ去られたら、気になってオチオチ夜も眠れないんで……



「うん?あぁ、それ。そんなの簡単な話じゃない。眞子は腹黒と想われる前に、天然だって認識の方が先行するからよ。要するに、なにをやっても全部天然だと思われちゃうのね。だから、誰も腹黒だなんて思わないんじゃない」

「あぁ、なるほど、そう言う理屈かぁ。……でも、それって奈緒ネェが、いつも『天然だ天然だ』って言ってくれてるからですよね。だったらあれって、意図的に、そう仕向けてくれたんですか?」

「そうだね。って言うか、そう言う認識の方が眞子にとっても生きやすいでしょ。天然で、全部許されちゃうんだからさぁ」

「あぁ、確かにそうですね。天然だって言われるのは、あまり好ましくはないですけど。……でも、そう考えると、天然の女って美味しいんですね」

「そうだよ。まぁでも、それは眞子だから許される特権であって、私じゃ無理だろうけどね」

「なんでですか?寝起きの奈緒ネェは、天然ちゃんで可愛いですよ」


なんの違和感なく、滅茶苦茶可愛いですよ。


なんか小動物みたいですから。

あの愛らしい姿を見て、落ちない異性はほぼ居ないと思うぐらい可愛さ満点です。



「それはアンタしか知らないキャラでしょ。普段の私が天然だと、酷い違和感しか感じないでしょうに。だから、眞子みたいな天然には成れないの」


……なんか微妙な言われ様だなぁ。


全然、褒められてる気がしないのは……何故?



「うぅ……そりゃあ奈緒ネェはシッカリしてますからね。アホな子丸出しな私となんかでは格が違いますよね。でも、なんかそう言う言われ方をすると悲しいです」

「コラコラ、そこは変な方向に捉えないの。別に眞子がシッカリしてないなんて、一言も言ってないでしょ。シッカリしてても、天然で通るって話」

「うぅ……でもそれって、遠回しにアホは、アホって言いたいんですよね?」

「うわ~~~っ、面倒臭ッ!!この女」

「あの……面倒臭いとか言わないで下さいよぉ。面倒臭くないですぅ」

「あぁ~~あっ、面倒臭いと言うより……煩わしい女だね」


意地悪いなぁ。


あぁでも、私は、ドMだから大丈夫ですよ。

多少の罵詈雑言では、なにも堪えませんので。


所謂1つの平気です。


あぁ、けど……このままって言うのもなんだし、ちょっとだけ言い返してみようかな。

こう言う言葉攻めされるのも嫌いじゃないし。


終わってるなぁ私って……



「煩わしいって……あぁ、でも、あれですよね。奈緒ネェが男の人だったら、私ベタ惚れですよ。ちょっと意地悪な人が好きなんで」

「あらら、そう言う性癖に目覚めちゃったんだ」


そう来ますか。


なんかガッカリな反応でしたね。



「あぁ、いや、こんなの元からですよ。私、かなりMの気質高いですから」

「だから、仲居間さんを選んだんだ」

「あぁ、そうですね。あの男は、奈緒ネェと一緒で、飴と鞭を使い分けるのが上手いですからね。もぉ毎日がドキドキですよ」

「うわ……豪い事になってるよ、この子」


そうですかね?


……まぁでも、あれですね。

もっと真琴ちゃんがシッカリして、奈緒ネェをグイグイ引っ張る位の男性になったら、そう言う感覚も段々と解ってくるんじゃないですかね?


女の子は、基本的にMな生き物ですからね。


多分……奈緒ネェもゾクッとしますよ。



「そうですかねぇ?結構、良いもんですけどね(クラッ……)」


あぁ……ヤバイ。

長風呂しすぎて、頭が一瞬フラッとした。


ちょっと茹ってきちゃったね。


半身浴に変更しよ。



「まぁ……解らなくもないけど。アンタ、妄想するのも程々にしときなよ。その調子じゃ、その内、首輪とか付けて、仲居間さんに飼って貰う事を望んじゃいそうな勢いだよ」

「あぁ……いや。流石にそこまでは……」


でも……完全に否定出来無いなぁ。


……って言うか、それ、ちょっと良いですよね。

真っ裸で、胸と、アソコを隠しながら、首輪付けて引っ張って貰うとか……


有りかも……


あぁヤバイ、ヤバイ。

また余計な想像してゾクッとしちゃったよ。


……って訳なんで、風呂に『チャポピン』って逆戻りしますね。



体は正直なんで、想像しただけで、タラ~~って愛液が垂れて来て濡れちゃいました。

流石に、これだけは奈緒ネェにバレると恥ずかしいんで、浴槽に退避です。


……にしても。

女性の体は、少しの妄想に対して過敏に反応するから大変ですね。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ♪<(_ _)>


天然の女性。

基本的な部分で言えば、これに好感を持ってくれるのは異性であり。

普通なら同姓には嫌われる傾向にある様なものなのですが……実は、そう感じるのも「相手によりけり」


特に眞子の様な『本当の天然が混じってる場合』

リアルな話で言えば、芸能人の綾瀬は〇かさんの様な扱いに成り。

案外「〇〇だったら仕方がないかぁ」って感じで受け入れてくれる人が格段に増える可能性が高いんですね。


それを狙って奈緒さんは、今まで眞子を天然扱いしてきた訳だったりします(笑)


さてさて、そんな中。

また話の方向性がややこしい方に向いて、眞子の困った妄想癖が出てしまった様なのですが。


これを奈緒さんにはバレずにやり過ごせるのか?


次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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