1114 真菜ちゃんを紹介してみた……んだけど

 倉津君が素直ちゃんとの話を付けに、宴会場から自室に出て行った頃。

眞子は遅刻した事を謝りつつも、同時に真菜ちゃんの紹介をしようと企んでいた。


そして、その最初のターゲットは……


***


「あぁ、この子はですね。真琴ちゃんの妹なんですけど、真菜ちゃんって言います。あの、それとですね。私にとっても妹同然の可愛い子なんで、千尋さんも、いっぱい可愛がってあげて下さいね」

「うん?あれ?そうなんだ。けど真琴の妹って、こんなに大人っぽい感じの子だったっけ?」

「そうですよ」

「そっか、そっか。いつの間にか、こんなに大きく成長したんだね。……でも、なんか未だに、真琴の後ろを必至に成ってくっ付いて来てた小さい時の可愛いイメージしかないからビックリしちゃったよ」


あぁ、そうかぁ、紹介するもなにも。

翌々考えてもみたら、欲豚ネェさんは小さい時の真菜ちゃんを知ってるんだった。

それにあの頃の真菜ちゃんは、なにをするにしても、真琴ちゃんの後ろにピッタリとくっ付いて来てたもんね。


そう考えると、欲豚ネェさんとも、結構、長い付き合いになったもんだよね。


あぁでも、そう言えば、可愛かったなぁ……あの頃の千尋さん。


今は、残念な位に欲豚ネェさんに成り果てちゃったけど。



「ご無沙汰しております、樫田さん。その節は色々とお世話に成りました」

「えっ?あらら、なんとも礼儀正しい子に成ったもんだね。本当に真菜ちゃん?」

「あっ、はい。子供の頃、樫田さんに、よく遊んで頂いた真菜です」

「そっか。言葉使いや、容姿は変わっても真菜ちゃんか。……じゃあ、改めて、また宜しくね真菜」

「あっ、はい。コチラこそ宜しくお願いします」


ヤッタね。

真菜ちゃんの芸能人の知り合い第一号は、千尋さん事、欲豚ネェさんで決定!!


極稀に、酷い電波障害を起すかも知れないけど。

このおネェさんは、基本的には優しい人だから、良かったね真菜ちゃん。


まぁそんな訳なんで、真菜ちゃんを、千尋さんの横に座らせる。



そしたら……



「ねぇねぇ、眞子……」

「あぁ、恒例のあれですね。……ダメですよ」


また直ぐに、そうやって持って帰ろうとするし。


可愛がって下さいとは言いましたが、そう言うのはダメだっての。



「??……あの、姉様。なにがダメなのでしょうか?」

「うん?あぁ、それはね。千尋さんは、可愛い子や綺麗な子を見たら、直ぐに家に連れて帰りたがる癖が有るのよ。だから前以てダメだって言ったんだよ」

「あの……それは、私の事なのでしょうか?」

「そうだよ。みんな、真菜ちゃんの事を可愛いと思ってくれてるよ。……ねっ、カジ君、グチ君。そうだよね?」


2人とも解ってるよね?

もし、ちょっとでも『違う』ってニュアンスを臭わす様な言葉を発したら、この場で即座に泣かすからね。



「あぁ、心配しなくても、マジで可愛いって」

「言うまでも無い事だな」


ですね、ですね♪


それにね。

我が校きってのイケメンコンビ、カジ君、グチ君が可愛いって認定してくれたんだから、それはもう間違いなく可愛いんだって。


これは、絶対にお世辞なんかじゃなくて、本音だと思うよ。


だから、自信持とうよ、我が最愛の妹さん。



「はぁ、そうですか。ですが、なんだか、そう言って頂けると嬉しいものですね」

「そうだね。女の子は褒められれば、褒められる程、綺麗になっていくものだからね。だから真菜ちゃんも、もっともっと褒められる様に頑張るんだよ」

「あぁ、はい。では、出来る限り努力致します」


うんうん、頑張れ!!



「しかしあれだな。眞子の家系は、本当に可愛らしい顔をしているんだな」


あらら。

今まで黙っていた朴念仁のホランドさんでも、そう思ってくれますか。


そりゃあ凄いや。



「あぁ、そう言う家系と言ますかですね。自慢じゃないんですけど、私達の母方が凄く綺麗な人なんですよ。だから多少は、その優良遺伝子を引き継いでるものだと思いますよ」

「ほぉ、なるほどなぁ。それは納得出来る理由だな」

「ですよね」

「……あの、姉様。そちらの方は?」


あぁ、そっか、そっか。

ホランドさんとは初顔合わせだったね。


ではご紹介しましょう!!


この人は、直ぐに余計な事を言うMr朴念仁です。

でも根は凄い良い人だし、頭が凄く良い人だから色々教えて貰うと良いよ。


ホランドさんとの会話は勉強になると思うしね。



……って、ちょっと待って真菜ちゃん。


なんで、そんなに顔が赤くなってるの?



まっ、まさかね……



「あぁっと、コチラは、イース=ホランドさん。私のお姉ちゃんのバンドで、ギターを演奏してくれてる方」

「そうなのですか。私、倉津真菜と申します。以後お見知りおきを」


えぇ~~~!!男の人が苦手な筈の真菜ちゃんが、自ら、手を差し伸べちゃったよ。


えぇ~~~~~~!!本当に、ちょっと待ってよ。

まさかまさかの本当にホランドさんに惚れちゃったの?


因みにですけど真菜ちゃん。

その人……私のパンツ被ったまま気持ち良く寝てた変態仮面だよ。


だからダメだよ!!



「あぁ、コチラこそ宜しく。私は、眞子に沢山世話に成った人間だから、良かったら、なんでも相談してくれて構わないよ」

「はい。ありがとうございます」


あぁダメだ。

私の真菜ちゃんが……私が見た事もない様な嬉しそうな顔をしているよぉ。


……どうしよう?


ホランドさんは、確かに良い人だけど。

真菜ちゃんを任せるには、不安要素が沢山有り過ぎて、不安にしか成らない。


この人の事を好きに成っちゃったら、ハンパじゃなく苦労するよ。


だから、それだけは避けたいよぉ。



「あぁ、そう言えば、あれですよね。さっきから、千尋さんと、ホランドさんって手を繋いでますよね。お付き合いを始めたんですか?」


隙を見つけたよ。

そこを突けば、千尋さんの事だから独占欲が出るかも知れない。


なら、このチャンスを生かして、このまま、この話を上手く有耶無耶にしてしまえです!!


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ♪<(_ _)>


千尋さんには上手く真菜ちゃんを紹介出来。

どうやら昔みたいに可愛がってくれそうな雰囲気を醸し出していたのですが。

次に紹介したホランドさんには、なにやら真菜ちゃんが一目惚れしてしまった様な感じ。


そう簡単には眞子の思い通りにはいかないものですね(笑)


ただまぁ、そうは言っても。

ホランドさん自身は癖が強くでも善良な人ですし。

なにより真菜ちゃん同様に生真面目な人なんで、真菜ちゃんがそんな彼に惹かれるのは、まさに必然なのかもしれませんね。


さてさて、そんな眞子にとっては予想外なトラブルに見舞われながらも。

肉食系の千尋さんが、ホランドさんと手を重ねている事をネタにして、この場を収め様とする眞子なのですが。


本当に、それをネタにして大丈夫なんですかね?

少々問題がある様な気がするんですが……


ってな感じの話を、次回は書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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