第7話

意識が遠くなっていく。

誰かが「もういいぞ。」と新たな男を繭に招き入れた。

「かわいいじゃん。」知らない男が私に手を伸ばす。

振り払おうとしても体に力が入らない。もう、されるがままだ。

罰が当たったんだ。涙と胃液がこみ上げて来る。

何も考えない、そう、これは悪夢で現実じゃない、自分に言い聞かせた。

夢のまどろみの中、聞き慣れた大きな声が聞こえた。

「ミカ!ミカ!」あったかい彼の声だ。

物が割れる音がした。怒号が飛び交っているようだ。誰かが倒れている。

私は微睡んだまま、誰かの肩に背負われた。

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