第7話
意識が遠くなっていく。
誰かが「もういいぞ。」と新たな男を繭に招き入れた。
「かわいいじゃん。」知らない男が私に手を伸ばす。
振り払おうとしても体に力が入らない。もう、されるがままだ。
罰が当たったんだ。涙と胃液がこみ上げて来る。
何も考えない、そう、これは悪夢で現実じゃない、自分に言い聞かせた。
夢のまどろみの中、聞き慣れた大きな声が聞こえた。
「ミカ!ミカ!」あったかい彼の声だ。
物が割れる音がした。怒号が飛び交っているようだ。誰かが倒れている。
私は微睡んだまま、誰かの肩に背負われた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます