第24話

「もー疲れたぁ」


「なんで怒るんですか?」


「だって、零…急に…」


「すみません、泣いていると興奮してしまって、我慢できませんでした」


「変態」


「すみません」


「…もぉー」


恥ずかしい格好してる。はだけてる…。


「夢中で余裕なくて」


「…シャワーする」


「はい。僕も行きます」


軽々と抱き上げられた。零は着物がはだけてる。うう、私より素敵な格好してる。


「零…ありがと」


「え?そんなによかったですか?」


「違う!そーじゃなくて!心配してくれたから…」


「さっちゃん。もっと甘えて下さい。僕は甘えてばかりだから」


「…それは…確かに」


「さっちゃんが甘えるの、かわいいです。好きです」


「なんかむかつくー」


なんかどうでもよくなった。

明日もあるけど、ロッカーなければ、メイクさんに預かってもらおうかな。


「おはようございます!本日もよろしくお願いします!」


カメラマンさんは元気いっぱいだ。


「よろしくお願いしま〜す」


「あのぉ…俺の声うるさいですか?」


「え?ぜーんぜん大丈夫ですよぉー?」


「よかったー!なんか、昨日スタッフさんから言われちゃったんだ」


「そうなんですかー?大変ですねぇ」


このくらい元気なほうがよろしいと思いますけどね。皆様。

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