第16話

「そうですねぇ〜なんか、モデルに対しての扱いというか、そういうのはスタッフと同じなんですね〜?」


「…そうかもしれません」


「あと、緊張感があんまりない感じ?」


「…そうですね。ありがとうございました。では、撮影の日程はメールにてマネージャーさんに送ります」


「あ、それから…私のカメラマンさんは素人なんですかー?」


「いいえ。素人ではないです」


「あーそうなんですね。わかりました〜」


「その話し方というのは、ピーチというキャラクターなのでしょうか?」


「まぁ、そうですよー」


「高校に通っていると聞きました。お忙しい中、引き受けて下さり本当にありがとうございます」


「い、いえ…」


マネージャーいないから下手なこと言わないようにしないと。


「今後ともよろしくお願いします」


まじめ社長に期待されてる。頑張るぞー!

で、午後から学校です。

カエさん…はぁ…今日もかわいい〜


私は同じクラスのカエさんと友達になった。憧れのカエさんにそう言ってもらえるなんて、奇跡。席離れてて辛いけど、カエさんの後ろ姿、横顔をチェック。いや、宿題早く終わらせよ。家帰ってからしないし。

でもちらっとカエさんを見る。はぁ〜綺麗なお顔。それに2つに結んだ髪の毛もツヤツヤ〜


…あー、隣の鈴野すずのくんがまたカエさん見てる。私のカエさんなんだからじろじろ見ないでよね!

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