第12話

あの後、私もいじくりまわされた。変態なんだから!

1人で髪の毛乾かすの大変だから、手伝ってもらう。零のもついでに乾かす。


「零は、髪長く伸ばしても似合いそうだねー」


「そうですか?」


「なんで外出る時いつも髪の毛固めてるの?」


「ぼっちゃんみたいって言われてしまうので…」


「そうなの?」


「はい、からかわれて」


「でも私、サラサラのほうが好きかも」


「そうですか…ちょっと考えます」


そして〜2人でお茶飲んだ。これは零が持ってきた道具でやる。蒸したり、注いだり、所作が綺麗な零。指先が、器用というか…


さっきもあの指先で…気持ちよかったな…


「どうぞ」


「あ!ありがと」


指先当たった。


「さっちゃん?」


「いただきます。…おいしい。あったまる」


「さっちゃん寒いですか?」


「お風呂上がりだし大丈夫だよ」


変なこと考えるなんて。私何考えてんだよ。


「緑茶は冷やすと言われてるんです」


「えー、そうなの?」


「飲み終わりましたか?」


「うん…」


なんか、すごい見つめられてる…?


「片付けます。これも乾燥機に入れても?」


「う、うん。さっきの食器は乾いてるから片付けよう」


「はい」


あれはなんだったんだ?

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