第7話

「さっちゃん、コスプレとかしたことありますか?」


「ないけど。グラビアとかはやってる」


「グラビア…写真あるんですか?僕は疎くて」


なにが疎いんだか。着替え終わって床に座ってるし、私のスマホで検索して、漫画雑誌の表紙を見せることにした。


「さっちゃんが、表紙!?なんと…かわいいですね」


「めちゃくちゃ乳寄せてるでしょ」


「笑顔がすごくかわいいです」


…恥ずかし!


「検索すれば出るから勝手に見てて」


「ありがとうございます」


朝ごはん用意しよ。


「零は朝ごはんたくさん食べる?」


「いつも普通くらいです」


「朝たくさん食べるのがいいと思うよ?私の食べるくらいあげるから」


「ありがとうございます」


タンパク質もりもりメニュー。私は武道やってたし、筋肉料理が好き。


「こんなにたくさん?…実家にいるときは食べてましたが、久しぶりです」


「蒸し鶏、焼き魚に〜目玉焼き、ご飯、味噌汁」


「いただきます!」


零嬉しそう。横に零が座ってるのが、不思議。


「おいしいです!さっちゃん料理上手ですね」


「そうでもないけど?」


だらだらしてたら、学校行く時間が迫ってきてる。


「皿洗いはできる?」


「できません…」


「お茶の道具洗ってるでしょ」


「あ!同じなんですか?」


「同じです。できるでしょ?」


「失敗してしまうかもしれませんが」


「いいよ。洗って〜乾燥機はわかんないか」


「はい」


「なら洗って、んー、とりあえずキッチンの台の上に置いといて」


「はい」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る