第6話

「それを着るんですか?」


「こっち見ないでよ」


ブラジャーしてるの見られるとか。恥ずかしい。着物着てる途中のくせに、なんで見てるんだか!


「今の動作はなんですか?」


「は?中に肉入れ込んだんですけど?嫁いるのに知らないんですかー?」


「はい。部屋を暗くしてないと嫌がるし、逃げられてばかりで…」


「…暗闇ってこと?」


「そうなんです」


バー的な気分なの?


「さっちゃんの下着はとてもかわいいです。似合っています」


「ありがとー。私アイドルなんで当たり前だから」


「そうですね」


笑顔の零、かわいい。着物しか着ないのなんなんだろ?洋服持ってるらしいけど。


「零のこともっと知りたい。なんでも話していいから。…教室で話せないようなことでも」


「…ありがとうございます!」


制服着替えるのじろじろ見すぎ。なんでそんな堂々と見れる?


「さっちゃん、僕実は、アダルトビデオを見るのが好きなんです」


朝から話す内容じゃねーし。


「ふーん」


「趣味なんです…友達に、1人だけ話したことありました。そしたら、学校の自習の時間にみんなで見ました。楽しかったです」


「なにしてんだか」


男子校なんだろか?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る