第14話 水上は平穏で

「なんでリシアは土下座してるんだ?」


エヴァは雨音たちの部屋に入り、その光景を見るやいなや、そのようにツッコむ。


「えと…分かんないです。リシアに何度も謝られたんですけど全く身に覚えがなくて。」


雨音は困惑しながらそう言った。


それは少し前に遡る。


リシアは正気に戻り、慌てて雨音の恥部から手を離した。が、遅かった…

雨音は既にぐったりしていた。


リシアが雨音をお風呂から引き上げて、今に至る。


「なるほど…ヤルとは思ってたがついに手を出したのか。アマネ、こいつは有罪だ。」

「え…え?」


なんのことだか全く分からない雨音は更に困惑した。


「リシアをちょっと借りてくぞ。」

「あ、はい…」


エヴァはそう言って土下座しているリシアを担いで部屋の外へ行ってしまった。


取り残された雨音は、小首を傾げながら

「ほんとになんだったんでしょうか…」

と呟いた。



エヴァはリシアを担ぎながら自分の部屋に戻る。


『おかえ…ん!?』


普段は全く表情が変わらないスーザイも何事かと、目を疑う。

まあスーザイの目は見えないのだが…


エヴァはリシアを降ろした。


『何事?』

「あーえっとなぁ、」


そうして経緯を話すエヴァ。

真剣に聞くスーザイ。

顔を背けるリシアの三つ巴が誕生する。


『リシア…アマネを、汚したの?』

「あ、その…えと、」


リシアはしどろもどろになり、最終的にコクリと頷いた。


『ちゃんと許可、とった…?いや、アマネ、なら…マッサージって思い込む、可能性も…』


大正解である。


そとそもして今回は雨音の純粋さを利用した悪質な行為なのだ。

どんどんと小さくなっていくリシアに呆れるスーザイ。


『アマネも、無防備なのが、悪いけど…流石にリシアは、有罪。』

「ぐはっ…」


こうして満場一致で有罪判定を受けたリシアだった。


「まあ分かってはいたけど、アマネは全くそういう知識がないよな。」

『皆無、』

「…うん、」


三人はそもそも結構長く生きている。

つまり知識は豊富なのだ。

知識だけは……

皆、容姿や性格、過去などから殆どの人に敬遠されていて恋人など一切できたことはない。


ただ雨音の場合は話が違う。

美味しいご飯で釣ってそういう行為を迫られたら、絶対に騙されてしまう。

三人は容易に想像ができた。


「絶対、騙されちゃうよ!」

「お前が言うな。」

『棚上げ…』


エヴァとスーザイは白い目でリシアを見た。


ともあれ何か対策を練らなければ、万が一のことがあるかもしれない。

三人は思案する。


「アマネも前世の記憶を含めたら20歳にはなるはずなんだけどなぁ、」


三人からしたらまだまだ子供だが、雨音の精神は相当大人だ。

だからそういう知識を知っていても良いはずなのに…


「もしかして子供の作り方も知らないんじゃ…」


いやいや流石に、ない…とは言えなかった。




三人が部屋で対抗策を練っている一方で、雨音はバイキングにいた。


「三人とも遅いですね、」


色とりどりの料理や果物。

これが全部VIPなら無料だなんて…すごい、


グラタンやポテトサラダ、スパゲッティをトレーに乗せ、席に座る。


「お昼になったら来るって行ってましたけど…先に食べちゃいましょうか。もぐもぐ、」


雨音は幸せそうにグラタンを頬張る。

トロトロのチーズが口いっぱいに広がった。


美味しいなぁ…


前の食事会は味がしなくて残念だったけど、

今回は周りを気にしなくても大丈夫なのだ。


トレーに乗っかっていた料理は一瞬で消えていった。


「ねえ君、良かったら一緒に食事しないかい?」


アマネの席に手をかける一人の男性。


他の乗客たちはその光景を見て焦った。

あの方は、剣聖だぞ…と、


しかし、乗客たちの心配とは裏腹に雨音は快く答える。


「良いですよ!」


料理が美味しかったとは言え、やはり一人で食べると物足りないというか、

だから雨音は喜んで誘う。



「なるほど、シズルさんは商人をやってるんですね。」

「そうなんだ。西方諸国から来たんだけど、やはり異文化には慣れなくてね…現地の人々の感覚に合わせなければ商売は成功しないんだよ。」


シズル=メイデン

その性根は生粋の商人。


雨音に近寄った理由は人脈を広げるためだ。


そして商人としての勘が、雨音に喋りかけろと言った。

勿論雨音の容姿に惹かれたのもあるが、経験則に従った部分が何より大きかった。


しかしシズルは知らない。

雨音がどういう人物かを。


「最近は西方から来る商人が多いですね。」


雨音はギルドマスターとして商人の動向もある程度知っていた。


「まあそうだね。ただ、気をつけた方がいいよ。稀に、禁制の麻薬や妖精の密輸をしてる奴もいる。東方のハイロッド国は剣聖がいるから滅多なことはしないだろうけどね。」


そう言ってシズルは料理を口にする。


シズルは知らないのだ。

目の前の人物が、まさか剣聖だということを…


雨音はせっかくの食事なので楽しくしたい。

だから自分が剣聖だということを伝えるつもりはなかった。


しかし…


「麻薬、ですか…」


雨音にも麻薬の知識はある。

それがどのような効果を齎すのかを、


「そういえばアマネさんはリシュテインで何を?」


シズルはきな臭い話は食事には会わないと思い話題を変えた。


「ボクはそうですね…友達と旅行をしに来たんですよ。」

「なるほど、観光ですか。」


雨音はそうです、と言いかけたとき、


「アマネ遅れてごめ、ん………!?」


シズルと和気藹々と話す雨音を見て、一足遅かったか、とリシア。


「やっぱり釣られてる…」

『アマネは、もっと警戒すること、を覚えて。』

「え?何がですか?」


まさにタイムリー。

先程まで、アマネの天然さをどうするか模索していた三人には、雨音がご飯に釣られて騙されているのかと考えた。


「こちらの方々は?」

「友達です。」


シズルは、思った。

なんだろうこの美少女率は…と、


「あ、アマネ…その人は?」

「西方諸国から来た商人のシズルさんです。」


雨音にそのように言われ、シズルを凝視するリシア。


大体悪意を持って近づいてきたのかはこれで分かるけれど、商人は顔が分厚い奴らが多い。

表情からはどのような人物か探らないとなると…


『スーが、やる。』


スーザイはリシアとエヴァにだけ念話を送る。


シズルに魔力で何を考えている探りを入れるスーザイ。


『人脈広げと商売しか考えてなかった…根は善人。』


とりあえずホッとする。


しかし今回はたまたま良い人だったが、次はどうなるかわからない。

もしかしたら身体を迫られてしまうかもしれないのだ!


純粋無垢な雨音を汚すまい。

早急に対策する必要があると三人は考えていた。


「リシアたちも早く料理を取った方がいいですよ?とっても美味しいので!」


満面の笑みでそう言う雨音。

ご飯を食べている時は見た目相応だなあと思うリシア達だった。


雨音は果物やスイーツをウキウキで乗せ席に戻る。


「それにしてもシズルって言ったか?お前相当流暢に東盟語喋るんだな。」

「商人にはあらゆる言語が必須なんだ。」

「通訳でも雇えば良いものを、」


エヴァの言葉に苦笑するシズル。


甘党な雨音とスーザイは黙々と果物を頬張っていた。

その光景はまるで、まるで…うさぎ?

小動物のように見える。


「二人はとっても可愛らしいね。」

「ちょ、アマネを狙ってるの!?」

「おいおい、今の発言はヤバいぞ。」


純粋に感想を述べるシズルとは裏腹に、あれやこれやと裏を読むリシアとエヴァ。


シズルにとっては、あの猫すっごい可愛いなぁぐらいにしか思ってなかったが…


二人は、

「雨音は絶対渡さない!」

「こいつロリコンか?」

などと考えていた。


シズルは二人を自慢の話術でなんとか宥めさせるのに成功する。


「とにかく、他意はないよ。」

「そうですよ、シズルさんはお世辞で言ってくれたんです。もぐ、」


雨音はそう言った。


いやいや、それは無いだろ…

リシアとエヴァ、スーザイは心の中でそうツッコミ、シズルは苦笑いする。





 



◆◇ーーー








シズルと別れ、部屋に戻る雨音達。


バイキングはほんと美味しいものばかりで、凄かった。

明日の朝は何食べようかな…

パンが沢山出るらしいし楽しみ。


雨音は早くも朝食のことばかり考えていた。


「ねえアマネ、もし知らない人にご飯誘われたらついて行く?」


リシアは懸念しながら雨音に聞く。

雨音ならきっとおそらく…


「楽しそうならついて行くと思います。」


やっぱりだった。


いやでも雨音は人を見る目は結構あるし、大丈夫…かな、何より強いし…

なんて考えるリシア。


「ねえアマネ、」

「なんです?」

「怪しい人についていっちゃだめだよ?」

「心配性ですねリシアは、」


これまでの行動を見れば分かる。

リシアが心配になるのも無理はない。

現にリシア自身にマッサージとか言われて騙されているのだから、


「おーい、食後にスポーツしないか?」


エヴァが雨音達の部屋に入り、唐突にそう聞いた。


「西方諸国から入ってきたもので、バスケットボールって言うらしいんだが楽しいぜ?」

「そんなのあるんだ…」


この世界、バスケなんてあったんだ。

体育でやったことあったなあ…

ルールは大まかにしか知らないけれど、結構楽しかった思い出がある。


「是非!」


というわけで、船上にある体育館のコートを借りて、2対2のバスケをすることになった。


「よっ!」


リシアが早速ゴールネットの枠を掴みながらシュートする。

これ、なんて言うんだったかな…確か、


「そう、ダンクです!」


やっと思い出せた。


「ダンク?」

「知っててやったんじゃないんですか?」

「直接ゴールに叩き込んだ方が正確じゃん。」

「確かに…?」


ボールを掴んで三歩以上歩いてはだめってルールは知っている雨音だが、そもそも身体能力が人間のそれじゃないので、コート中央から一階の一回のジャンプでゴールにダンクを決める。


なんていうか…


「スポーツって人間向きですね。」


そんな人外発言をする雨音。


他にも卓球をやってみるが動体視力と瞬発力で、永遠にラリーが終わらない。


「やっぱり戦う方が楽しいです…」

「だよね。」

「そうだな、」

『同感。』


そうしてゲリラのように訪れて滅茶苦茶なプレーをしていった雨音達を、他の利用客はとんでもないものを見る目で観ていた。


「なんだったんだあれ…」


そう呟いた人は、ボールが手から落ち、弾んだ音が静寂に包まれた体育館に響き渡った。



「釣りができるらしいですね!」


雨音は看板に書かれている文字を見て三人に言う。


『できる。行く?』

「行きましょう!」


船底の階段を進み、そこの中央には穴が空いていた。


雨音達は釣具を借りて、糸を垂らす。


「沢山釣れますね!」


雨音はそう言いながら横を見ると、

リシアは疲れたと言いたげで、エヴァは怒っている表情。

スーザイは、いつもと同じ半眼の無表情だった。


あ、あれ…

みんな全然釣れてる雰囲気じゃない、


雨音の箱だけ魚が大量に入っていく。


そんな中、糸がまた引いた。

途轍もない勢いで糸が引っ張られていき、急いで竿を掴む雨音。


数分の格闘の上、なんとか釣り上げることに成功する。


「わっ!マグロ?」


大きなマグロ?みたいなのが釣れた。


なんか角が生えてるんだけど、

マグロとカジキが融合したかのような…なにこれ?


「それ、マグロカジキじゃねえか。」

「え、カジキマグロじゃないんですか?」

「え?」


雨音とエヴァの間に一瞬の沈黙が流れる。


「美味しいんですか?」


気を取り直して雨音はエヴァに聞く。

雨音は食べることしか考えていなかった。


「ああ美味い。生で食ってもいけるぞ。」

「お刺身ですね!」


結局雨音以外釣れなかった三人。

とぼとぼとした歩き方で心情がなんとなく分かる。


『アマネだけ、釣れすぎ…』

「そ、そんなこと言われても、」


雨音はスーザイのジト目から目を逸らし、釣れたものを氷室の魔法の中にしまう。


そんな雨音の行為に管理人はガン見した。


一瞬にして魚が虚空に消えたのだ。

その反応は無理もない。


「なんだったんだ…あの人たち、」








◆◇ーーー









船が、揺れた。

それは当たり前だろう。

しかし、今のはただの揺れでは無かった。


「船長!水中でなんらかの巨大魔物が船底にぶつかりました!」

「何!?」

「魔力反応はランクS以上!マズイです!」

「チッ、至急お客様達にアナウンスしろ!」


長年船長として、たくさんの困難を掻い潜ってきた。


「経路を変更する。追ってくるようならば…腹を括ろう。」


目を瞑り舵を取る。


ここは経験に任せよう。

余計な情報は要らない。


「船長!!!」

「なんだ?」

「魔力反応が、消えました…!」

「はぁ、それは有難い。」


逃げたか、

何はともあれ、良かった。


しかし、魔力反応がここまで急に消えるものだろうか…

危機は乗り越えたとはいえ少し不可思議な事態だ。






「アマネ、どうだった?」

「とりあえず倒しましたよ。」


雨音は濡れた髪を乾かしながらそう言う。


船長は、逃げたと言ったが実際は雨音が海中に潜って一瞬で殺していた。


「気になる点があって、なんていうか、その魔物は正気に欠けていたんですよね。」


無差別に暴れている。

そんな印象だった。

お腹を空かせていたわけでもないし、怪我をしていたわけでもない。

それなのに暴れているのは少し気になる。


『…その魔物の、魔石を見せて。』

「何か分かるんですか?」

『おおかた、予想がつく。』


雨音はスーザイに倒した魔物の魔石を渡す。


『やっぱり、これ人為的に…作られた魔石。』

「魔石って作れるんだ…」


まあリシアの意見も尤もだと思うけど、それよりも…

なぜそんな魔石があの魔物に埋め込まれたってことの方が気になる。


ただの実験だった場合。

それとも、なんらかの悪意を持って埋め込んでいる場合。



『……海賊が、遠くから伺ってる。』

「十中八九あれじゃん、分かりやす!」


海賊、海賊かあ…

初めて見たなぁ、

なんて呑気なことを考える雨音。


「あの魔物で船を襲って人質を取って売っぱらうつもりだったのか?目ん玉が飛び出るほど驚いてるぞ奴ら。」

「近づいてきましたね。斬った方がいいんでしょうか?」


抜刀の構えをする雨音。

意外と悪いことをする人には容赦が無い。


「まあ、良いんじゃ無い?」


リシアもこう言ってるんだし斬ってしまおう。

そして雨音は、斬撃を飛ばした。





「親分、なんであの船沈まないんすかね。」

「くそ、闇錬金術師に騙されたか?計画が台無しだ。」


双眼鏡で大型客船を覗く男。


「まあ、あんな怪物がいなくても俺らで事足りるだろ。無駄な出費を払ったまったな。」


怒ってはいるものの、もうどうでもいいと言いたげな男。


「今回はどれくらい女が補充できますかね、島の牢屋に閉じ込めてる奴らは反応が悪くなって困っちまう。」


捕らえられ、閉じ込められた少女達は海賊達の奴隷になる。

裸で鉄製の首輪や枷をつけられ普段は吊るされる。


毎日海賊達は愉悦の為、捕らえた少女に拷問などして悲鳴を聞き楽しんでいた。


男達は品性のない笑い声を上げながら舌なめずりをする。


「おほ、あそこの外に出てる奴可愛いなぁ!」

「お前、まじで女のことばっかだな。」

「親分こそ金のことばっかじゃないっすか。」


そう言いながら大型客船に近づく海賊達。

それが死に近づく行為だと知らずに…


「ん?なんか飛んできてな……」


グシャリと、親分と言われた男が双眼鏡ごと真っ二つになり絶命した。


「お、親分!?」


何が起きたかわからなかった。

船が、船が…真っ二つになっていたなんて、


「また、飛んでくるぞ!」


今度斬られたのはマストだ。

もはや逃げ道はない。


何が起きているかは分からないが、逃げなくては死ぬ。


「くそっ、魔道具で拠点まで飛ぶぞ!」


空魔法が埋め込まれ一度だけ使用できる魔道具を使い拠点まで海賊達は逃げた。





『数名逃げた。』

「追いますか?」

『うん。海賊は殲滅した方が、良い。座標は捉えたから、逃げられない。リシアとエヴァは…この船の警護、よろしく。』


その言葉に頷くリシアとエヴァ。


スーザイと雨音は空魔法を発動し、海賊の拠点である島まで移動する。


「お、漂流者か、めちゃくちゃ可愛いな!早く裸に剥いて檻に閉じ込めようぜ?どんな悲鳴を奏でてくれるか楽し…」


脳天を魔法で貫くスーザイ。


『海賊は全部で百人近く。捕えられてる、少女が大勢、地下にいる。アマネは、その子達を、助けてあげて。』

「分かりました。」


スーザイはこの間盗賊達に使った魔法を起動する。


雨音は、地下の扉をこじ開けて向かう。


「ひどい…」


ボロボロで出血している。

骨が折れていたり、四肢が欠損している子もいた。


「う、たす…けて、」

「大丈夫です、今助けますから。」


雨音は檻を壊し、鎖で吊るされている少女達の枷を壊す。


全員、ぐったりしている。


雨音は奥へ進み、そこだけ真っ黒な壁でできた頑丈な牢屋を見つけた。

そこをこじ開けると、斑点などが浮かびあがっている少女達が押し込まれていた。


「まさか、疫病…」


なんの処置もしないでこんな、


「だ、れ…?」


喉が掠れて、うまく声を出すことができないようだ。

とりあえず枷を外さなくちゃ、




『アマネ、こっちは終わった。その子たちは…スーが治す。』

「お願いします。」


雨音は水魔法で、彼女たちを綺麗にしていく。


「よく、頑張りましたね。」


抱きしめながら、雨音は彼女たちを介抱していく。


「う、うぅ、うわあぁああん。」


緊張の糸が、ようやく切れたのか一人の少女が泣き出す。

雨音はその子を必死に抱き留め大丈夫、大丈夫と優しく呟く。




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