第44話 義妹と危険なゲーム
「分かった。俺も男だ。腹を決めて……」
「やった! この後、ゲームしようね!」
「ああ……ゲームを……。って、ゲーム!?」
「うん。面白いアプリがあるんだ。一緒にやろ~」
……なんだゲームだったのか。わざわざバスタオル姿で言わなくても。
いや、おかげで目の保養にはなった。
詩乃は本当に体のラインが綺麗で見とれてしまうほど。
「……分かった」
返事をしながら、じっくり見ていると詩乃に気づかれた。
「ちょ、お兄ちゃん。どこ見てるの~!」
「だって、そんなカッコだし」
「うぅ、でもその気もあったかもね」
小さな声でなにかを言う詩乃。……ん? なにを言った?
バスタオル姿のままの詩乃とゲームをすることに。なんで着替えないんだ!?
それと、まさかの麻雀ゲームに俺は驚いた。
「え、麻雀?」
「うん。今流行ってるんだって」
「ほー。麻雀か」
正直、興味はあった。
ルールはそれとなく覚えているが、まだまだ初心者レベル。
しかし、詩乃のやろうとしているのは……なんだかキャラクターが可愛らしいな。
今はこういうのが流行っているのか。
「オンライン対戦もできるから楽しいよ~」
「遊んでみるか」
「うん」
しかし、詩乃が圧倒的な力を見せた。まてまて……なんでそんな強いんだよ。
え、役満、ダブル役満 、トリプル役満……ナニソレコワイ。
俺とその他は徹底的にボコボコにされ――終わった。
えー…もう終わっちゃったよ。
「強いな、詩乃」
「ずっと前から遊んでるからねっ!」
意外な特技に驚いた。
今時の女子高生は、麻雀がこんなに強いのか。いや、詩乃が強すぎるんだ。
少し覚えてみようかな……。
なんてやる気に満ち始めていると、扉をノックする音が。
覗き穴で確認すると幸来だった。
扉を開けた。
「お、幸来」
「詩乃ちゃんに呼ばれたから来たよ~」
「なぬ?」
中へ通すと、詩乃は幸来の手を取った。
「あ、幸来ちゃん。麻雀しよ」
「え、麻雀? って、なんでバスタオル!?」
「うん。今さっきお兄ちゃんと遊んでみたの。面白かったよ」
「へえ~。麻雀かぁ~。バスタオルのことはスルーなのね……。まあいいや、ルール分からないけどやってみようかな。どうやるの?」
「まず、アプリをインストールして――」
そんな感じで幸来もアプリを入手。
今度は三人でプレイすることに。
麻雀には『三人麻雀』もある。
ただ、四人の場合とは若干ルールが異なるようだ。覚えることが多くて大変だ。
今度は幸来も交えて麻雀をプレイしていく!
そしてなぜか『
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