第51話

『爪術・雷陣』を放つと バチチィ!っと音が鳴り、青白い閃光がほとばしる。

「あぁ……ビリってきた……」

アキトの手のひらに痛みがある。

そして、アキトは少し痺れが残る手で、最後の一撃を加える。

「この辺りで終了するかな」

ここからは、他の3人と同じで『剣』の訓練に切り替える。

『スキル』は『身体強化』を使用せず

『剣』で訓練を行う。

「はあ!せい!」

『剣格士』セットして

『剣術』訓練を行う。

『剣技』『剛撃』を使用しながら 訓練を行っていく。

「はぁあ!!やああ!!」

汗だくになりながらも訓練に励む。

1時間ほど訓練し

『魔闘気』と『魔素吸収』を使用した

『レベルが上がりました』

限界突破は行うとレベルは1に戻ってしまうことに気づいたんだけど

その後、『オンミクレイ』というファミリーネームを受けた後

レベルは80までに上がっていた。

現在、レベル85までに引き上がっていた。

次のレベル限界突破までは915まであるので先は長いがこの調子で上がれば

半年もしないうちに1000にまでいきそうである。

「そろそろ終わりますか?グラウディウス、アキト殿」

「そうだな、アキゾメトルそろそろ今日は打ち切りにしようか」

アキトがそういうと3人は帰る準備を始める。

「明日は、ギルドに行くからね」

「「「了解です」」」

そう返事をし 訓練場から出るのであった。

バティオスは食材を買って宿に帰る。

バティオスは宿屋に戻り

夕飯の支度を開始する。

「そうだな……アキト殿や他のお客人の為にも健康に気をつけてお料理を作りましょうかね」

アキト達が宿屋に戻ってきて

部屋に向かう。

「さあ!グラウディウス!温泉に行くぞ!」

「はい!」

とグラウディウスは、元気よく返事をする。

そしてふたりは浴場へ行ったのである。

「うーん……疲れが取れていくよ~……グラウディウス」

「ええ……本当に癒されますね」

ふたりとも、まったりしている

「ところでアキト様」

「なあに?」

「昨日のアレはどういう意味なんでしょうか?」

「ああ……あの事か……それはだな……」

「はい」

「うーん……」

アキトは頭を悩ませる アキトは『男殺しの女』について説明をした

『男殺しの女』は男性を魅了するスキルらしい。

そのため、スキルを解除してもその効果でアキトの身体に 魅力を感じてしまう。と、伝えた。

「つまりは『男殺し』を解除すると、元に戻るわけですか」

「ああ……そうなんだ……でも俺の事を好きなんですよね?」

「うん。僕、グラウディウスが好きだよ」

「そんなスキルなんて無くても俺もアキト様が好きですのでオールオッケーではないですか」

これには完全に真っ赤な茹でダコのような顔になってしまう。

「すっごい真っ赤ですよ。アキト様?のぼせてますか?」

「もう、知らねーよ……ぶくぶく」

グラウディウスがのぼせそうになったアキトを連れ出す。

部屋に戻ってきたアキト達。

「アキト様大丈夫ですか?」

「あぁ……ありがとう(どきどきする)」

そして、夕飯を食べに食堂へ

『本日の夕飯』

『アスパラの肉巻き』

『揚げだし豆腐』

『鳥の唐揚げ』

『納豆』

『ワカメと豆腐のお味噌汁』

『ご飯』

だった。

(朝食のといいバランスいいなぁ)

ピコン

『料理人スキルを取得しました』

『スキル』が解放された。

『調理』

『下味つけ』

『調味料合わせ』

が解放される。

『料理人』

『味付け』

『火加減調整』

『焼き物系強化』

『盛り付け』

『食器管理』

が使えるようになる。

僕は何もしてないのになんでかスキル覚えるんだよな。

僕は食べてるだけなのに不思議だな。

『(ここまで無自覚なのも凄いですね)』

(なんか言ったか?)

『(いえなんも)』

「いただきまーす!!」

4人で食べる。

(おいしい。けど何か足りない気がする)

『塩』と『砂糖』があればいいんだけどなぁ と思いながら箸を進める。

食事を終え自室に戻るとすぐに布団に入る。

次の日の朝

朝食でそれが現実となった。

『本日の朝ご飯』

『サバの味噌煮』

『枝豆の塩茹』

『納豆』

『豆腐』

『野菜サラダ(チョレギ)』

『お味噌汁』

『ご飯』

(ちょ!?チョレギ!?)

『チョレギソース』は韓国発祥のタレ。

キムチなどに使われている。

それを醤油、生姜、ニンニク、玉ねぎなどで 作られるタレが『チョレギソース』

なぜこんなにも美味しいのか!?という理由は 材料となる『大豆』と麹菌が手に入りやすいからだ そしてこの世界では、醤油は、ほとんど流通していない。

そのため、『発酵』させなくても作れる『甘辛だれ』の『醤油』を使うしかなかった。

(こっちの世界にもあるじゃん!!てか、あるなら先に言ってよ!)

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