第20話

「ん~まあ、そういうことだよ。それより、早く始めようじゃないか。さっきからうるさいんだよ。君の声。」

「ふん!小童が!我輩は、魔界七将の一人!グラウディウスである!いざ参る!」

「はい、よろしく……ね!」

挨拶がわりに『掌打』を打つ

なんかすっごい飛んで行ったぞ

「あぎゃー!!」

「グラウディウスさーん?どこ行った?」

広場中央の噴水近くで刺さっていた。

(あんなとこまで飛んでたわ)

これを見た他の冒険者と他の魔王軍のもの達は

震え慄く

「やべーよ!あいつやべーよ」

「魔界七将のグラウディウスを腕先1本でぶっ飛ばしやがったぞ」

「俺たちさっきあいつと戦って全然倒せなかったのに……あいつ……ヤバすぎだろ」

(なんか……やりすぎたのかな)←無自覚野郎

刺さっている所までいって

抜いてあげる

「ほいっと」

ぼこっと刺さっていた『魔界七将』のグラウディウスさんを引き抜く。

「おいおい!?あんなに容易く引き抜けるってなんて腕力してやがる」

「あー、気絶しちゃってるなぁ」←お前がやったんだけどな

「一応、『ヒール』掛けといてあげるか。『ヒール』」

それを見たもの達は

「おいおい、いま呪文詠唱無しに『ヒール』使ったぞあいつ」

ピコン

『無詠唱』を取得しました。←無自覚に無詠唱で魔法使ったので取得した。

「もう、何があってもあいつに対しては驚かない」

「そう言っててもさきっと驚くぞ」

「やっぱそう思う」

(さっきからなんかすごい言われよう)←それだけの事をしたことに気づいていない

ピコン

『無自覚野郎』を取得しました。←は?

『無自覚に最強』を取得しました。←は?

『無自覚暗殺者(アサシン)を取得しました。←なんて?

『無自覚な暗殺者(アサシン)を取得しました。←なんて??

「…………ん」

「あ、気がついた」

「……!?ひい!!?」

魔界七将グラウディウスは恐れ戦く。

「大丈夫大丈夫!取って食わないし」

「食われるのか!?」

「食わないって……なでなで」

「……っちょっと!?……お、俺は」

「確かに君は魔界七将のグラウディウスさんだっけ?だけどさ

魔王さんからこの街で悪さするように命令されただけなんでしょ?」

「そ、そうです」

さらにアキトは魔界七将グラウディウスの頭を撫でる。

「あ、あの……お、お前は俺が」

「怖いかって?怖くないよ……どっちかと言う『優しい心』の持ち主な感じするけど」

「……っ(ずっきゅーん)、あの名前は!?」

「ん?なあに?」

「……お前の名前を教えて欲しい」

(僕の名前を知りたがってるのかな?)

『そのようです』

「僕は、アキト……。この世界にこの姿で転生してまだ2ヶ月くらいだけど」

「あ、アキト様ですね……決めた!!」

(ん?)

「俺は魔王軍を抜ける!魔界七将であることは変わらないが

俺はアキト様に全身全霊捧げることを誓う!!

良いですね?良いですよね!アキト様!!」

「……お、おう(何か知らんが悪さをしないなら別に僕はいい)」

『無自覚タラシ野郎』を取得しました。←なんて?

「おいおいおい!?あいつ一体何もんだよ!!」

「魔界七将が魔王軍からあいつに寝返ったぞ」

「だとしたら人間側の味方になったってこと?」

それを聞いたグラウディウスさんは

「そこのもの達!」

「は、はい!?」

「俺は、この者アキト様にこの御身を捧げる者である!アキト様に手を出したらどうなるか身をもって知ってもらう……もが……何をしますかアキト様」

「脅してどうする!?

僕は、冒険者登録してる身なんだからさそういうのはやめて欲しいかな」

グラウディウスさんを睨みつけると

背筋を伸ばし

「申し訳ございませんでした!今後、仲良く出来るよう頑張る所存でございます」

「と、言うわけで他の魔王軍のもの達はどうするの?」

「はい、彼らも貴方様の従者となります。俺が貴方様にお仕えする立場となりましたので」

「あんたなら信用出来る!」

人語を話せるコボルトがそういう。

他にも

付いてきてくれる魔物たち

(これどうするの!?)

冒険者の店で相談したら

「特に問題はありませんよ。もう、魔王軍から抜けたのでしたら冒険者の登録も可能ですし」

(そういう所嬉しい限りですね)

そんなこんなで

僕は、魔王軍所属の魔界七将の1人である

魔界将軍グラウディウスを従者に迎えた。

そして、魔王軍に所属していて

魔界将軍グラウディウスに仕えいた魔物たち全てを従えることになった。

(……はは……はぁ)

「今日はどうするのですか?アキト様」

「予定としては戦闘スキルの強化訓練を今日は予定しているよ」

「アキト様はいつもどのような訓練をしているのかこのグラウディウスめにも見せてくださいませ」

「特に……見てもなにも得られないかと思うけど……それでも見たい?」

「見たいです!!」

(お、おう……なんか目が輝いて見える)

広場へ移動する

「ここで訓練するのですか?」

「いつもここで訓練してるよ」

「周りにいるものたちはアキト様の強さをこの間まで知らなかったわけですね」

「そうらしいね。」

さてと、今日もスキル強化訓練を行うぞ!


ここまで記憶と記録をお願いします

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る