第3話
すごい世界だなと感心する。
そういや僕、魔術くらいしかいま取り柄ないからな
他にも何かスキル覚えていかないと
街に広い場所があったのでそこで
魔術以外のことをやろうと思う。
まず、気を鎮て『深呼吸』する
ピコン
はい?なんだ
『精神統一』を覚えました
「……へ?」
ピコン
『精神統一』を覚えま
「(うっさいわ!)」
まあ、いいや
「さて、準備運動しましょ……と」
ほっ、よっ!
ピコン
またかよ
『スポーツマン精神』を取得しました。
「ほう……」
『精神統一』は、魔術を使う時に使うものらしい。
『スポーツマン精神』は、身体能力が上がるようだ。
「とりあえずやってみるか」
野球ボールを投げるように、力を込めて右手を前に突き出す。
ピコン
『豪速球』を覚えました。
「へ?」
石を持って『豪速球』を投げてみると、とんでもないスピードが出た。
「うわっ!あぶね!」
壁にめり込むほどの威力であった。
「これは凄いな!でも使いどころが難しいな」
そうだな
護身術くらいは覚えておかないとな
まずは、『気』を集中させて
ピコン
『集気法』を取得しました
『集気法』とは、身体の『気』の流れを整えることで、より強い力を出せるようになるというものだ。
「おお!なんか強そうなスキルきた!」
次は、武術系スキルかな?
「よし!やってみるか」
『気』を練るイメージをして
『気』が全身に行き渡たらせる
そして、手を前に突き出す。
気砲が出る。
ピコン
『気功覇』『気功弾』を取得しました。
次は、『気』巡らせ
ゆっくりと姿勢を整え相手の力がこっちにくるイメージを浮かべ動く
ピコン
『合気道』を取得しました。
「へえ『合気道』なら、これもしかしたら」
精神と気を集中し手を合わせ下へ向けすり合わせ
上へ上げ太極を得る構えを取る
ピコン
『太極拳』を取得しました。
やはり
なら
『気』を集め意識を集中し両足を肩の位置ほどに広げ腰を落とし腕を引き握り拳を作り右手を前へと突き出す
ピコン
『空手』を取得しました。
『正拳突き』を取得しました。
なら!
再度意識を集中し
掌を伸ばし『気』を溜め肘を曲げ腰を落とし静かな殺気を作る。
ピコン
『骨法』を取得しました。
いまは、これくらいで良いだろう。
今日は結構スキル取得出来たと思う。
いい汗かけたと思う
腹も減ってきたし、料理屋とか無いだろうかと歩いていると
『エリッシュの酒場』を発見する
「ここで、腹ごしらえするかな」
店内へ入ると店員から呼び止められる
「お客さん!未成年者は」
ギルドカードを見せると店員が
「え!?28なんですか!?す、すみませんでした!どうぞ中へ」
席に座りメニューを見る
「ん~どれにするかな~」
肉の香草焼きセットを頼むことにした。
しばらくして、注文した品が届いた。
「いっただきます」
うまい! やっぱりこの世界の食べ物は美味しい! しばらくすると
「おい、お前、未成年者が堂々と『酒場』に……」
ギルドカード見せる
「え!?28!!?その顔で」
そんなに童顔なのかな……不安になってきたぞ。
「すまんかったな!酒奢ってやるから許してくれ」
「え?ありがとうございます」
「ほれ!飲め」
「いただきます」
「俺は、ザックだ。よろしくな」
「僕はアキトです」
「そうか、アキトかよろしくな」
「こちらこそ」
「なあ、アキトはなんでこんなところにいるんだ?」
「冒険者になったばかりでして」
「なるほどな。それでここにいたわけか」
「はい」
「そうか」
酒を飲みかわしたわいの無い話で盛り上がり
そうしてるうちに料理が運ばれてくる
『エリッシュの酒場』は、飯も旨い店だった。
「うまかったです。ごちそうさまでした」
「おう!また来てくれよな」
宿屋へ戻り
荷物を整理する。
明日あたりに『錬成』に付いて調べてみよう
翌日
『錬成』について知るために『錬成師』を訪ねることにした。
「すみません。『錬成』を教えて欲しいのですが」
「『錬成』?君がかい?それなら『錬成ギルド』に行くといい」
「『錬成ギルド』?」
「ああ、この『王都』には『冒険者の店』である『冒険者ギルド』、武器や防具などを作る『錬成ギルド』、様々なアイテムを作り出す『錬金ギルド』があるんだ」
「へぇ、そうなんですね。教えてくださりありがとうございます」
「頑張って勉強してくるんだよ」
『錬成ギルド』へ到着する。
「すみません。『錬成』を学びたいのですが?」
「はい。でしたらこの用紙にまず必要事項を記入してください」
「わかりました」
名前、年齢、性別、職業、希望スキルを書く欄があった。
「(うーん、どうしようかな)」
とりあえず全部書くか……
「書き終わりました」
「はい、確認しますね。名前は、アキトさん年齢は……28!?あ?え?」
ジロジロ用紙と僕を見る
そんなに若く見えるんだな
なんかますます不安なんだけど……。
「あ!?ごめんなさい……私ったら、つい驚いてしまいました。申し訳ありません」
「いえ、大丈夫ですよ」
「はい、では、次にこの水晶に手を置いてください」
「これは何でしょうか?」
「これは『魔力測定器』と言いまして、自分の現在の『魔力量』を数値として表すことができます」
『魔力量』がわかるのか!面白そうだな!
「『魔力量』がわかれば、自分に合った『魔術』を使えたり、『スキル』を覚えやすくなります」
「そうなんですね」
僕たしか……まあ、いっか
水晶に手をかざす
「こ、これは!」
受付嬢が驚きの声をあげる。
「どうしました?何か問題でも?」
「いえ、その逆です。『魔力容量』が『999』とは……」
「『魔力容量』が『999』?」
「はい。ここまでの数値は初めて見ました!!どんなに高くても精々600前後ですから」
僕、やっばチートじゃん!
「凄いんですね!僕!」
「ええ、とても素晴らしいことです。普通は『100』位なものなので」
「そうなんですね。」
「えーと、改めましてどのようなことをまず学びたいですか?」
「そうですね……うーん……武器錬成ですね」
「武器錬成をしたいのであれば、錬成術を先に学んでからが良いでしょう」
「わかりました。じゃあ錬金術をお願いします」
「はい。では、こちらで『初級錬成術』を学んでもらいます」
「はい。頑張ります」
「なんで武器錬成を学ぶのに『錬成術』から学ぶのですか?」
「それは、武器錬成をする時に『錬成』スキルと『武器鍛冶』スキルの両方が必要になるからです」
「な、なるほど、だから先に必要なのは『錬成』スキルなんですね」
「そういうことになっています」
「わかりました。頑張って覚えます」
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