第33話 初心者ダンジョン・2
・初心者ダンジョン2階層
少々のトラブルはあったが無事に2階層に到着した。
構造は空間把握をした結果1階層と変わらない様だ、もちろん左右の分岐には、見張りが付いている・・・面倒くさい変な縄張り意識は身を滅ぼすよ。
忠告しても無駄だろうけれど、こちらを値踏みするような視線が相変わらずうざい。
関わるのも、絡まれるのも御免なのでもちろん無視して進む、絡んできたら今度こそ
サクサク前を進む、そしてモンスターとエンカウント。
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名前 無し
Lv 2
種族 ダンジョンラビット
性別 無し
筋力 G
体力 G
器用 G
速力 G
知力 G
魔力 G
幸運 G
スキル
〈種族スキル〉
・噛み付く ・跳ねる
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今回も丸っと可愛らしい姿の茶色のウサギ、大きさは体長50㎝程、見掛けとは裏腹に好戦的な様でこちらを認識すると跳ねながら突進してくる、若干速度のある体当たりからの噛み付き攻撃かな? 速いといってもボクにとっては誤差なので今回も石突で軽く頭部を陥没させて終了。
解体も手早く済ませる、ドロップ品は魔石・牙・毛皮・ダンジョンラビットの姿肉・ダンジョンラビット幸運の尻尾(白)、多いなスキル解体の影響かはたまたボクの幸運のイタズラか。
今回は肉ブロックではなく、しっかりと処理がされた姿肉だった、丸焼きにしたら美味しいかな? それとも捌いて煮込みかシチューかな? フライやローストでも良いはずだった。
残りはダンジョンラビット幸運の尻尾(白)・・・本体茶毛なのにドロップ品は白毛? 効果はレアドロップ率1%上昇。
そんでもってレアドロップ品が姿肉と尻尾か・・・全身にネズミとウサギの尻尾をたくさんぶら下げている姿を不意に想像してしまいボクは吹き出してしまいそうになった。
あっどちらも詳しく鑑定すると錬金術で加工するとパーセンテージを上昇出来るみたいだ、機会があったら試してみよう。
ただこの場所は狩り場としては色々と不向きだから先に進もうと思う。
3階層階段を目指しひたすら直進! 途中で3度ダンジョンラビットに遭遇し撃破!(比喩表現です最小限の攻撃で仕留めています)
今回は絡まれることもなく無事に3階層階段に到着した。
・初心者ダンジョン3階層
代わり映えのしない光景が続いている、3階層も同じ通路配置だ、初心者ダンジョンとは良く言ったものだ本当に初心者に優しいダンジョンだ。
そして分岐で何故かこちらを睨む冒険者達、寄ってこないだけマシか?・・・あっこの階層は全てに見張りが張り付いている訳じゃあ無いみたい、空いている横道があるな・・・寄り道しちゃおうかなぁ、おっと正面からエンカウント。
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名前 無し
Lv 3
種族 ダンジョンダック
性別 無し
筋力 G
体力 G
器用 G
速力 G
知力 G
魔力 G
幸運 G
スキル
〈種族スキル〉
・つつく ・飛ぶ
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アヒルだ、グワッグワッ鳴きながら翼を広げて威嚇してる、いきなり攻撃を仕掛けては来ないようだが、アヒルって確かフォアグラと羽毛が有名? 肉も美味かったっけ? あれガチョウだったかな? ・・・いや両方か! でもフォアグラは太らせた肝臓だったよな、・・・ドロップ品一覧を鑑定してみたら綺麗に解体すれば5%の確率でレアドロップすると表示されている。
5%かぬるいな! 前世では0,1や0,01%とかの鬼畜なドロップ率で延々と周回したデスマーチに比べてば、5%もの数値があるなんて実に優しい設定だ!
「じゃあ少し狩ろうか!」
そこからはボクは狩人と化した、索敵と空間把握で他の冒険者がいない場所を選択しダンジョンダックがリポップしたとほぼ同時に狩る、解体も手早く綺麗に済ませドロップ品の出現時間を短縮し効率よく集めていった。
ダンジョンダックのドロップ品は魔石・羽毛・肉ブロックが通常品、袋入り羽毛・ダンジョンダックの姿肉・肥大化肝臓がレア品と成っている。
袋入り羽毛は、透明な袋に良いところの羽毛が10グラム入った品、滅多にドロップしないが買取金額はそれ程高くないらしい、おそらく需要が無いのだろう勿体ない。
代わりに人気なのが丸々とした姿肉だ、こちらもレアドロップ品なので貴族や商人が宴席や商談の席で縁起物として各種の姿肉を欲しがっている。
そして当然のごとく肥大化肝臓はハズレ枠らしいく貧困層には人気がある、つまりアレだ日本に居たときに聞いた話にあるマグロの大トロが昔は捨て値で貧乏学生達の酒のツマミになっていたとか云う都市伝説みたいな。
今回はボクが美味しくいただこうと思います、実際今回ドロップしなかったら『ワールドストア』で購入しようかなと思っていた。
マップで確認して分かったことがある、3階層には荷物持ちの子供達を引き連れて狩りをしている冒険者パーティーはあまり多くは無いようだ。
まあ何となくは理由は分かるけれど、1・2階層に比べて3階層のダンジョンダックは動きの幅が大きいので成り立ての冒険者では対応が、自分達だけで一杯一杯で更に未熟な荷物持ちまで面倒が見きれないのだろう。
それが分かっているパーティーは3階層には来ないし、分かっていないあるいは場所取りに失敗したパーティーが3階層に子供達同伴で降りてくるのだろう。
何せ彼方此方で怒鳴り声と悲鳴と泣き声が聞こえてくるから、死にはしないが大惨事は予想出来る、え? 助けないよボクは結構冷たいのよ。
怒号と悲鳴を聞き流しつつ4階層へと歩を進める。
シャイニスがいい加減暇だとボクの背中を鼻で突いてくるが所詮は初心者ダンジョン、本来ボク達が来るようなレベルでは無い、今回は順序に沿って目立たないために一度攻略しておこうという意図があるので我慢して欲しい、攻略後に外で一緒に爆走するからそれで勘弁してちょうだい。
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