第27話 ダンジョン都市ウルグド。


 ボク達はあれから1月程かけて「ダンジョン都市ウルグド」の手前まで到着した。


 あの後も小規模なイベントをこなしつつ、寄り道をしながらここまで進んだ。


 現在のボク達のステータスはこうなっている。


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名前 ナイヤ・ルートス

年齢 15(偽装可能)

Lv 43

種族 人族(魔導式人造人間718号)

性別 女性(?)

職種 自由人・冒険者

 

筋力 SS

体力 SS

器用 SS

速力 SS

知力 S

魔力 SS

幸運 ?


スキル

〈種族スキル〉

・超身体魔力強化 ・超スキル強化 ・超身体魔力回復

・マナ粒子操作 ・マナクリスタル生成吸収

・万能耐性 ・魔導眼


〈ノーマルスキル〉

・上位戦闘術Lv10 ・上位解体Lv8 ・上位収集術Lv9

・上位生活魔法Lv8 ・中位サバイバル術Lv5

・上位料理Lv2 ・中位ゲリラ戦術Lv8

・中位製作Lv8 ・中位付与魔術Lv7 

・中位手加減Lv3 ・中位走術Lv3

・中位加速Lv3 

・下位火魔法Lv8 ・下位風魔法Lv7

・下位水魔法Lv8 ・下位土魔法Lv9

・下位光魔法Lv8 ・下位闇魔法Lv7


〈レアスキル〉

・テイムマスター ・縮地 ・ネコの集会場

・生体整形魔法術式


〈ユニークスキル〉

・マッドガーデン ・○○○○エフェクト 

・輝光樹の聖鎧


〈転生特典スキル〉

・空想魔術 ・最高位収納 ・言語理解伝達


〈固有スキル〉

・メモリーBOX ・廻る魂


〈称号〉

・猫女神の転生者 ・107回転生した使徒 ・異界の便利屋

・生体兵器 ・無垢の怪物 ・ジャイアントキリング?

・猫又の盟友 ・ネコネコネッコワーク会員

・輝光樹の寵愛


〈テイムモンスター〉

・シャイニス


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 ぼちぼちの成長を感じるがやはり必要経験値が高いような気がする。


 〈ユニークスキル〉輝光樹の聖鎧はボクの意思で自由に動かせる内部騎乗型の大型鎧、大きさは5メートルから始まり50メートルまで調整出来る、要するに男の子の憧れロボットだ。

 まあ、おいそれと使用出来るスキルでは無いが切り札には十分になる。


 〈称号〉輝光樹の寵愛は輝光樹分体の成長促進、身体魔力強化に各種耐性強化、魔法系スキル強化とダンジョン恩恵が与えられる。

 ダンジョン恩恵はドロップ率とレアアイテム率が上昇するそうだ。


 続いてはシャイニス。


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名前 シャイニス 

Lv 75

種族 シュレイト・ソニッツ(輝光獣)

性別 雌


筋力 A

体力 S

器用 A

速力 SS

知力 A

魔力 S

幸運 A


スキル

〈種族スキル〉

・超身体強化 ・真加速 ・超神速 ・万里脚 ・真感覚

・疾風魔法 ・時空間魔法 ・輝光樹の守護獣 ・天翔

・シャイニングスカイ


〈称号〉

・光速の乙女 ・輝光樹の加護


〈テイムマスター〉

・ナイヤ


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 シャイニスは進化をしました、事の始まりは輝光樹に貰った果実にシャイニスが釘付けになり果実を動かす方向に顔ごと動かして見つめてくるので、食べたいのか聞くともの凄く頭を縦に振り肯定したので1個丸ごと食べさせた。


 ムシャムシャと美味しそうに咀嚼し、バリゴリと種まで砕いて飲み込んだ直後にシャイニスは光り輝きその場で意識を失い倒れ込んだ。


 現場がマッドガーデン内だったので周囲に警戒する事無く鑑定で状態を調べ出た結果が(進化中絶対安静にしていて下さい)と表示されたので、その場に寝そべっているシャイニスに毛布を掛けて目覚めるのを待つ事にした。


 シャイニスが目覚めたのはそれから2日後だった。


 目覚めたシャイニスは、開口一番天高くいななき変貌を遂げる。


 基本形態はシュウレイト・ソニッツだが、纏う空気が変わった微かに緑に光るオーラのようなモノが確認出来る、次に頭の角が2倍ほど大きく伸び、四肢の足首辺りに緑の炎のように揺らめくエフェクトが発生し宙に浮いている。


 そして額にはエメラルドグリーンの宝珠が輝いている。


 シャイニスはモンスターから輝光獣へと進化を果たした。


 輝光獣とは聖獣の一種で、輝光樹の果実を食しその膨大な力を取り込む事が出来た者のみが至る事が出来る神聖なる奇跡の進化。


 全てが強化され、スキルも上位互換にアップグレードされ、新たなスキルも習得し、輝光獣への変身も可能で更に空も駆け抜けられる。


 切り札のシャイニングスカイは広範囲超浄化魔法でありモンスターの弱体化、アンデットの浄化、範囲内の清浄化及び正常化が可能な超魔法だ。


 この事でシャイニスは更に権力者の野心や欲望を刺激する存在となった(どやぁ)。


 まあ常時はいつもの姿だし、擬装用にアクセサリーで姿を馬っぽい鹿?みたいな運搬用テイムモンスターに姿を変えているので目を付けられることは無いだろう。


 擬装用(エルナさんの助言あり)の装備に大籠を背負い、シャイニスには両脇に吊るす様に中籠を背負って貰っている。


 ダンジョン都市ウルグドは東西南北に門がありボク達は西門の列に並び街へと入った。


 ウルグドはイスラートと大きく違い、防壁の外側にいくつかのスラム街が出来ていた。


 列に並んでいる際にも、物売りや物乞いがしきりに来訪者に声を掛けているのが印象的だったが、一応ルールはあるようで犯罪行為ギリギリのラインを攻めていた。


 特に子供が多く、少し離れたところで監視役らしい若い大人が様子をうかがっていて、揉めそうになると子分を仲裁に向かわせて引き戻していた。


 門の衛兵をチラチラと見ていたのである程度の治安維持はされている様子だ、そうある程度だボクの知っているモラルのラインよりもずっと下のライン、相手が怒らなければかなり強引に売りつけたり、集ったりしている。


 その光景に慣れている人達は、近づいた時点で機嫌の悪い態度を取り追い払う、初めての人間は少しでも同情すると集られ被害に遭う、まあやり過ぎないように監視役の大人が指示を出しているようだが・・・え、ボク達には来なかったのかって、その辺りは1万円と2千年前から対策(認識の押し付け)しているので問題なかったよ、代わりに後ろの若い冒険者パーティーが集られていたけれど、それも良い経験になっただろう。


 門での検査もギルド証見せてダンジョン目当てだと言ったら、冒険者ギルド場所を丁寧に教えてくれた、良い門番さんだった。


 ダンジョン都市ウルグドはテップル王国の南側の位置する大都市、ダンジョンを4つ所有し3家のダンジョン伯が管理する特殊な場所。


 初心者ダンジョン・下位ダンジョンが1家、中位ダンジョンが1家、上位ダンジョンが1家の担当で各ギルドと連係し管理をしている。


 正式な名称はあるらしいが、長ったらしいと当時のダンジョン伯達が略称したのが今でも浸透しているため、今では正式名称で冒険者ギルドに尋ねても疑問符が出ると言われるほどらしい。


 まあ良くある酒場での冗談の類いだが、実際本気にして尋ねても普通に返答して貰えるそうだ。


 街の管理もその3家が合同で運営しているが、他所から見ると良くそれで問題無く運営が出来るなと疑問に思われているとのこと。


 特殊な環境なので考え方も教育も独特なので上手くやっていると前3家当主が話していたと過去の噂が残っている。


 教えて貰った道順で無事に到着、冒険者ギルドの建物も儲かっているのだろう大きくて立派だ、ボクはシャイニスを冒険者ギルドのテイムモンスター預かり所に預けてから建物入り口へと向かった。


 建物内は非常に賑わっていた、人の出入りも激しかったけれど、鬱陶しかったのはチラチラと値踏みするように絡みつく視線だ。


 ボク以外の冒険者に対しても行われているようだが、イスラートとは雰囲気がやはり違うか、本来この世界の冒険者ギルドとはこの様なものなのかな。


 さて受付はどこの並ぼうかな?

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