第3話 選択肢はほぼ一択だと思う。


 ♡~~~~。


 夢心地の中で告げられた新たな任務は3つ、ようは3択である。


 選択肢一

・転生先 平行世界の地球

・転生対象 ウォンバット

・期間 1日~約30年

・任務内容 ウォンバットとしての獣生?の全う

・補足事項 ダンジョン有り・スキル有り・魔法有り・生態系変化有り



 選択肢二

・転生先 ニーデリット(他世界)

・転生対象 妖精(特殊個体種:イタズラおじさん)

・期間 死亡あるいは寿命まで(期間不明)

・任務内容 赴くままに行動して欲しい(依頼者希望)

・補足事項 ファンタジー要素全て有り・転生特典有り



 選択肢三

・転生先 モルセニア(他世界)

・転生対象 魔導式人造人間

・期間 死亡あるいは寿命まで(期間不明)

・任務内容 製作者を満足させて欲しい(依頼者希望) その後は自由

・補足事項 ファンタジー要素全て有り・転生特典有り



 ・・・突っ込みどころのある任務内容ではあるがまあ何時ものことであるので差程は気にはしない。

 私は撫でられている状態でそれぞれの任務を吟味していく。


 まずは選択肢一だが、場所は平行世界の地球のようだ、何故この様な記載かと言えば私の始まりの出身が地球の日本だからだ、なので地球関連以外は他世界表示になる、その他の記載も私を基準に表示される。


 話がそれたが転生対象はウォンバットか、あのケツの硬い有袋類だよな確か・・・有袋類は初めてだな。

 以前マーモットに転生したことはあったが、あれも中々刺激的な生涯だった。


 平行世界でのことだったけれどもスキルを駆使して高原の高台で野太い声で叫んでいる動画やカメラ目線で野菜や果物をモッシャモッシャ食べている動画をネットに上げて再生数を稼いでいたら、何処かの研究機関に目を付けられて捕獲されそうになり、必死の逃走劇を撮影しながら逃走した先でその研究機関の情報を曝して大炎上したなぁ。(非合法な実験を特にピックアップした)


 いやぁ~、その後もアクション映画さながらの事件に巻き込まれたりして太くて濃い32年間だったなぁ・・・最後は爆発オチだったけれど。


 ・・・これは無しだな。


 次は選択肢二・・・何か厄介事の匂いがするなぁ、用意された転生対象も胡散臭いし、しかもこれは他所の管理者から来ている依頼だよね。


 こういった依頼って停滞した世界を引っかき回して善し悪し関係無く変化させたい管理者が持ってくることが多いんだよな。


 私も2回程経験したけれどどちらもしんどかったなぁ・・・ヨシ! 他に回してもらおう!(がんばれ! 知らないだれかさん!)


 残りは選択肢三だけれど、この依頼は・・・・・・あっ


 あ゛あ゛~~~♡ だ だめだぁ~~♡ 我が女神の抱擁が気持ちよすぎて考えがまとまらないぃ~! も もう選択肢三でいいや~~♡


 こうして私はこの後メチャクチャ甘やかして貰った!


 後悔はしていない!!









 そして私は新たなる任務先へと転生した。

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