第2話:ちょっとチビったかも。

「ごめんね、はるかくん・・・呼び出したりして」


「ああ・・・別にいいよ・・・なに?俺に用って?」


俺は平静を装ったが実は口から喉ちんこが飛び出るくらい緊張していた。

なんせ想いを寄せてる瑠奈からの呼び出し・・・どんな用事だろうと思うと

それだけでアドレナリンとドーパミンが出まくるってもんだろう。


「あの〜あのね・・・そのね・・・私みたいな落ちこぼれでよかったらだけどぉ」

「付き合ってほしい・・・んだけど・・・」


「は?」


あまり唐突な彼女の言葉に俺はしばらく返事ができなかった。

ずっと想ってた子からの思わぬ逆告白・・・棚からぼた餅。

支離滅裂、喜怒哀楽、紆余曲折、四面楚歌、自暴自棄・・・違うか・・・。

晴天の霹靂・・・それだ。


うそだろ、まじで言ってる?

俺は突然起こった予期せぬ出来事に戸惑ってなにも言えず黙ってると


「やっぱり・・・ダメかな・・・そうだよね」

「私みたいなヘタレでポンコツが遥くん見たいな優秀な男子の彼女って・・・」

「ごめんね・・・迷惑だよね・・・」

「あ〜もう告るんじゃなかった」


彼女は勇気を出して俺に自分の想いを告ったんだろう。

告ったあとで、後悔してる彼女の様子が伺えた。


「遥くん、今のことは忘れて・・・」

「・・・ごめんね・・・じゃ〜ね、忘れてね」


そう言って彼女は顔を真っ赤にして立ち去ろうとした。


「ま・・・待てよ・・・」

「俺に告っといて、なにひとり自虐的になってるんだよ」

「俺、まだなにも言ってないだろ?」


「だって・・・」


「いや、まさかの展開に少し戸惑っただけだよ」

「迷惑なんかじゃないし・・・むしろ嬉しいし・・・」


「えっ?」


「実は俺、瑠奈のこと、ずっと前から好きだったんだ」

「でも気持ちを告る勇気がなかなかでなくて・・・」

「きっとこのまま片思いで終わるんだろうなって思ってたんだ」


「だからさ、好きな子からのまさかの告白だろ・・・固まるよな、普通」


「え、それじゃ」


「もちろん、おっけ〜に決まってるよ・・・俺の方からお願いしたいくらいだよ」


「ほんとに?・・・からかってないよね」


「なんでよ・・・こんなチャンス逃したら俺、世界一のおおバカ男だよ」


瑠奈はクスって笑った。


「俺の方こそ、付き合ってだよ」


「分かった・・・じゃあ、今日から茲沢 瑠奈ここさわ るなをよろしくお願いします」


そう言って彼女は満面の笑顔で、俺を見た。


「お〜その笑顔、キュンキュン来るだろうが・・・まじチビりそう・・・

いや、ちょっとチビったかも」


とぅ〜び〜こんて乳。

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