これまでの受賞傾向

◆ショートストーリー部門


・大賞

 二〇一七年 恋愛✕近未来SF

 二〇一八年 恋愛✕現代SF

 二〇一九年 SF✕現代ファンタジー

 二〇二〇年 恋愛✕ミステリー 

 二〇二一年 恋愛✕SF

 二〇二二年 恋愛✕ホラー

 二〇二三年 恋愛✕中華ファンタジーホラー

 二〇二四年 ホラー


 恋愛要素のあるSFやホラー作品が選ばれている。



・読売

 二〇一七年 ホラー・ゴキブリが主人公

 二〇一八年 現代ファンタジー✕SF

 二〇一九年 SF✕ホラー

 二〇二〇年 瞳の色が違う人との恋愛

 二〇二一年 祖母と母と孫の現代ドラマ

 二〇二二年 現代ファンタジー・不老不死

 二〇二三年 現代ファンタジー✕恋愛要素

 二〇二四年 現代✕ファンタジー要素


 時代性や時事、話題に絡めた現代、またはファンタジー色のある作品が選ばれている。 



・協賛

 二〇一八年 海の家のバイトでの恋愛

 二〇一九年 幽霊部長との恋愛ファンタジー 

 二〇二一年 コロナ禍の現代ドラマ

 二〇二二年 美術部の現代ドラマ✕恋愛

 二〇二三年 水泳部の現代ドラマ✕恋愛要素

 二〇二四年 現代ドラマ✕青春もの


 ※二〇一七年と二〇二〇年は協賛企業はなかった。


 毎年テーマは変わるが、大多数の人が抱いている高校生らしい青春を感じさせるものが選ばれている。


・奨励賞は毎年、五作品ほど選出されている。現代ドラマ、ファンタジーやSF、恋愛要素を含む作品もありながら、ホラー寄り。心温まるものもある。

 これまでのショートストーリー部門の受賞傾向を見ると、大賞は恋愛要素、SFやホラー、ファンタジーなど多岐にわたって描かれた作品が選ばれている。最終選考作品を選ぶ編集の中に、SFやミステリー、ホラーといったジャンルが好きな人がいると考えられる。



◆ロングストーリー部門


・大賞

 二〇一七年 高校生の恋愛

 二〇一八年 現代ドラマ・過去回想

 二〇一九年 現代ドラマ・青春もの

 二〇二〇年 恋愛✕ホラー・異類婚姻譚

 二〇二一年 現代ファンタジー・セカイ系っぽい

 二〇二二年 恋愛・ラノベ主人公っぽい

 二〇二三年 現代ドラマ・ジュブナイル的

 二〇二四年 現代ドラマ・兄妹や彼女、家族や人間関係

 

 恋愛要素、あるいは現代ものが選ばれる傾向がみられる。



・読売

 二〇一七年 ガンで父を亡くした主人公の現代ドラマ

 二〇一八年 大学生の恋愛✕ミステリー

 二〇一九年 恋愛ミステリー✕ホラー

 二〇二〇年 コロナ禍の現代ドラマ

 二〇二一年 現代ファンタジー✕ホラー・現代版人魚姫

 二〇二二年 シングルマザーの現代ドラマ

 二〇二三年 現代ドラマ✕LGBT恋愛

 二〇二四年 現代ドラマ✕部活・友情もの


 現代もの、時代性や時事、話題になったものなど選んでいる。



・協賛

 二〇一八年 食と大学生の恋愛もの

 二〇一九年 SF要素のありそうな現代ファンタジー

 二〇二一年 後天色覚異常と色聴の二人の恋愛

 二〇二二年 コロナ禍の現代ドラマ

 二〇二三年 先生と生徒の現代ドラマ

 二〇二四年 現代ドラマ・ミステリ要素・家族愛


 ※二〇一七年と二〇二〇年は協賛企業はなかった。


 毎年テーマは変わるが、大多数の人が抱いている高校生らしい青春を感じさせるものが選ばれている。


・奨励賞は毎年、五作品ほど選出されている。

 これまでのロングストーリー部門の受賞傾向をみると、大賞は現代を舞台に描かれた作品が選ばれている。二〇二二年は恋愛ものを選んでいたので、二〇二三年は恋愛ものを外したと考えられる。


★浅原ナオト特別賞

 高校生の葛藤や友情を通し、多様性の大切さを描いた青春小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』をカクヨムで発表、その後も数々の作品を執筆され、今後の更なるご活躍が期待される中、惜しまれつつ逝去された浅原ナオトさんの功績を称え、カクヨム甲子園2024に限り、設けることになった特別賞。

「カクヨム甲子園2024」ロング部門の最終候補作の中から、高校生ならではの感性に彩られ、可能性を感じさせられた作品に贈られた。

 浅原ナオトさんの作品を刊行した、KADOKAWA、幻冬舎、新潮社、スターツ出版(作品刊行順)の編集担当者が合同で選出。

 『声を紡ぐ』著者 吉野なみ。

 現代ドラマ・恋愛要素。

 選評では「吃音が原因で俯く少年が、周囲の優しい人々と『小説』を通して心を開き、前を向いていく過程が、瑞々しい筆致で丁寧に描かれていました。不安定な青春を象徴するような透明感のある繊細な情景描写や、短い中にも物語の起伏を意識している、”作家”としての『企み』も垣間見え、今後に可能性を感じました」とあり、幻冬舎編集者Tからは「『言葉』によって傷つけられ、でも、その『言葉』を使って小説を書き、自分の苦しみを乗り越えようとする設定がよかったです。辛かったことも悲しかったことも今までの経験を武器にして小説を書く――物語中にあったその心意気でこれからも書き続けてほしいと思いました」とありました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る