伊草いずく様に作品ご紹介を頂いた、僕は

 今朝、僕は寝ぼけ眼をガシガシこすった。

 なんだ。通知で『ころしてやりたい(副題略)』の勢いランク上がってる。

 コメント付き星をいただけたからかな。


 と思ったら、伊草いずく様のレビューエッセイである、


無菌室三畳間、インフラ完備。

https://kakuyomu.jp/works/16817330669446062867


 にて紹介を頂いてた。ウワァ。ビックリ。


 僕も微力ながらご紹介と言う形で返したいのだが……。うーむ。彼はこれ書いてる時点で公募を目指し、代表作に向き直り取っ組んでる最中であるからして……ちょっと迷った。なので!

 ひとまず短編集をオススメしておこうと思う。2話だが、濃い。僕は特に1話目が好き。

 諸賢、熱中するご準備はよろしいです? あ、ちゃんとコンロの火とめた?


 短編集:余白

 https://kakuyomu.jp/works/16817330667019128468


 でね、紹介して頂いてるの気付いて……えっ急にどうした! 俺びっくりした!

 ってなった訳なのだけど。

 そういう所が彼らしい。(彼、でいいんだよね?)

 ともかく!

 なぜって、僕は彼になんもしてあげたことがない。なーんも。自主企画で読んだけど、それは俺が立てた企画に彼が乗ったのであり、ゲストは彼だ。いや確かにそりゃ理屈がすぎるってことは分かってるよ? どうあったって、その時ひとまずは読まれた側が嬉しいのは。でも僕も読んでもらってるし。交友的にお恵みをいただいてるのもほぼ僕だ。

 要するに、紹介にあずかるほどの印象を残した感じはあんまりない。


 で思うに、彼の精神性はそういうトコにあんまりいない。

〝したからしてもらいたい〟とか〝してもらったからしよう〟等のカクヨムあるあるから、良い意味で自由だ。

 いや、もちろん彼なりのセンスと基準はそこに、ちゃんとあるさ!

 テキトーではない。それにこう……。

 彼が「この方にはお世話になった」と言う時に、その方は「それほどの事何かしたっけ?」みたいな状況が往々にして有りそうに思える。また彼が「コレはよくなかった、申し訳ない」みたいな吐露をするとき、周囲は「そ、そんなスゴク悪いかな?」みたいなコトもあるように思う。

 そういうのは生い立ちやら自己認識やらの絡む問題なのでね、他人がどうこう言うことじゃないし、どうもならない。とにかく彼には彼の通したい筋が独自にあるのだ。


 だが、そういう彼だから人が集まるのは確かだと思う。真摯且つ真剣だ。創作への真摯さが恐ろしく強い。ヘタに割り込むのが怖いぐらい強い。


 そこでは、彼はハッキリキッパリ言うのだぞ!

「くれ!」と言うのだ。お目通しなり助言なりを、くれ、と言う。

 いや勿論、もっと丁寧だよ?

 本気度も、普段ギブ&テイクで生きてないのも周囲は知っているので、彼はしっかりほしいものを貰える。


 あっ!

 当たり前で付け加えるの忘れてたけど、もちろん彼が書くものが面白いからだよ!


 ちなみに僕は伊草さんに一切意見したくない。一応、ある種の考えに拠っている。

 改稿によって完成度は上がる。大雑把に始点を60点と感じていれば、90点ぐらいまではいくんじゃないだろうか? 95かも。誰もが、前より良くなった、と言う。もしくは自分でもそう感じる。意義がある。

 しかし……とある日、ついに100になったと感じるかもしれない。

 禅でいう、魔境のようなものかなぁ。

 文章は読み手の意識に左右される。しかもその左右の影響を最も大きく受けるのが、書いた本人ときている。昨日100点だったのに、今日は80に見える。元の60点に見えて崩れ落ちるかもしんないし、もう全部ボツにしたくなるかもしれない。魔境の彷徨だ。


 彼がすこし野球で例えていたので、真似してみようかな。

 一流選手が『調子』を崩すというのは、不随意部分の狂いだ。実際に筋力やら体力が弱くなっているわけじゃない。不随意なナニカが乱れる。だからフォームを修正し完成させても、落ちる時はどうしてたって落ちる。

 似たような事が書くコトにも言える。

 ヒトの意識は、自分の認識を随意にコントロール可能な仕組みには、なってないからだ。拘りはいつまでも残る。手直しが永遠にできちゃう。どこかで断捨離しなければならない。


 あ、この断捨離、元の意味寄りの断捨離だぞ。ガチで伴侶も子も執着も捨てる勢いのほう。書き手にとって自作に一定の見切りをつける上で、これは決して大袈裟な表現ではないだろう。生みの苦しみの末、長く共に居たものに区切りを付けるのだから。もうこりゃ大変なコトだ。


 だから相当目に見えて分かるほどに直す部分がないとね、他者へのアドバイスは難しい。僕は……他人に助言するのはすごく怖いな。あと伊草さんにそういう修正するところ、僕は多分発見できないし。よって僕が言える事はない。好き嫌いでなら口出せる。けどそういうモノでもなし。

 そんな感じ。まぁまぁ例えだからね、そんなでいいのだよ。

 

 しかし他者から分析される、というのはなかなか面白い経験なのだねェ。

 確かに僕の作品はこう……週間少年マンガ誌で頻繁に大きく表紙を飾ってバンバン巻頭カラーにされるヤツじゃない。後ろの方か、真ん中あたりにいるタイプの一角だ。秀逸な例えだ。


 良いと感じたものを紹介してされて、ってやっぱイイね。

 ネットならではのモヤモヤもあるけど、それ込みでもネット良いよねって感じ直した次第。スレると見失いがち。

 本当、ありがとうございました。

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