いつになったら枕元の木刀が話しかけてくる展開になるかと思いきや、
刀剣の世界の裏側を垣間見れて、非常に興味深かったです。
(おそらく)一般企業に見切りをつけて、刀剣を売る仕事に就こう!とは、なかなか思い切れない。
でもワイリーなら迷わず行ったんだろうな、と思ったらちょっとフフってなりました。すごい。
私の知人にも模造刀を愛する方がおりますが、柄のところのヒモをロウニン結び?するのを講釈付きで見せてもらいました。
結び方ひとつにも機能美がありますね。魅了されるのは良く分かります。
作者からの返信
竹部の太陽こと月子さん、こんちわァ!
サンかムーンかどっちだそれはァ!
枕元の木刀が語りかけてくる内容……何でしょうね。
「実はボクは聖剣だったのだ。一緒に世界を救ってくれ」
とか光り出したら素敵ですね。ただ主人公が
「そんなテカテカしないで元の姿に戻ってくれ」
と土下座で懇願してしまいますので、無事1話完結・世界は終了と相成ります。
希望はこう……振るたびに
「いま左にブレたぞ」
など技術指導をしてくれると嬉しい。オンオフ機能ないと発狂しますけど。
辞めたことに関しては、結果として大正解だったんですよ。その後コロナの影響をもろに受けたあと、しっかり潰れてました。什器もそのままでしばらくビル放置されてましたのでね……最後の方はもう退職金どころじゃなかったのではないかな。とも推測してます。見切り自体は、結果論として良かったぽい。
未知のトコ飛び込むかどうかは……やっぱり好きならやっちゃうと思います。いやでもそこが普通そうでもないよ、と言われれば確かにそういう気も。
「なんかヤバそうだからやめとけば」
ってご助言は一応ありました。ただそれは取引先が怖そうというイメージのご心配だったので、迷わなかったです。ただね……会社の方が続かなそうとなると、どうしようもございません。今はおねーさんに感謝。
浪人結びということは柄巻きでなく、下げ緒の部分ですかね。オシャレさんはあのヒモにも色々と凝ったそうで。2色やら編み紐やら。
「持ち手にヒシ形が並んでるの、こういう事か!」
ってなりませんでした?笑
ああいう模様と思ってる人もいるんだろうなー。知ったら絶対楽しいですよね。
編集済
秋島さん、このエピソード凄いです。
未知の世界を垣間見せてもらいました。
このご時世、刀の需要って多くなさそう。
その筋の人か、擬人化刀剣好きの人しか
思い浮かばない…
刀剣映像見せられたくだりでゾワゾワしました。
これは住む世界が違うんじゃないか、と。
ヤバい現実味。私的にはホラーでした。
良いものを読ませていただきました!
面白かった…
【返信の返信】
秋島さーんっ!
エピソード本体よりも、
返信コメントの方が興味深いって
アリですか――――――!?
こういう、関わってない人しか知らない話、
めちゃくちゃ好きなのです…!
でも、刀とか骨董とか城とかフィギュアとか
映像だけでも楽しめちゃうマニアは
やっぱり変態属性が高いと思います。
…とか言いつつ、この感覚がわからなくもない。
私は、とある楽器が大好きです。
有名なのは、上限知らずでべらぼうに高価い。
何なんでしょうね。マニアなビビビ。
音楽家なんて、誰もいないのにな。
秋島さん、大変マニアックなお話を
ありがとうございました!感謝感謝!
作者からの返信
はるちーぃ、こんちワァ!(急に距離つめる奴)
失礼! 瑞崎さん、ちわーあ!
いやあ早く春が来てほしいもんです。
あなたのPNをみるたびそんな季節感におそわれるこの頃。
刀剣映像な類はですね、よくよく考えるとさほどヘンタイ的ではないんですよ?
実物は、博物館のガラスケースの向こうなんです。
だから映像とはいえ、至近距離からいろんな光の当たり具合でじっくり見れるというのはみんな求めてるのです。
例として絵とか彫刻でも……ミイラやらの文化財でも何でもいいですが。
やっぱりいろんな角度から、決まった定点の照明以外で、楽しんでみたいじゃないですか。
とはいえ実物はそうそう場所を動くものでもないし、運よく近くに展示がきても行列だし、顔面数センチまで寄ることは、できない。
そう考えてみてください。
映像商品がでるのも全然ホラーじゃない、と理解いただけるはずです。
需要はですね。
「とうらぶ」以来、実際に女性の愛好家が増えています。入り口としては刀剣業界に追い風です。あのゲームで擬人化されてるのは伝説級のものばかりなので……近いものを所有したければ、どうしても値が張ってしまいますけども。
エヴァンゲリオンと日本刀コラボも、良かったようです。
とにかく刀剣屋に来てみるって人は増えたね、ということでした。
伝説そのものでなくても、この刀がわたしのオンリーワンだよ! って愛し方、全然たのしめると思います。
客層なんですが大半はやはり、
「現金収入が多く、かつそれなりに自由に動かせる人」
になってはしまいますね。
具体的には医師など専門職や士業の方が多い。とはいえ、会社員でもボーナスとかあれば……で、貯めといてそれなりに動かせる家庭内発言力があれば。
まあ役員とか管理職じゃなくても全然買う人います。
変わっていくかなと思います。
その筋の人は
「自分はそのスジの者なのですが! 刀を買いたいんですが!」
って自己紹介しないのでちょっとわかりませんが……。苦笑
が、映画のような抗争なんてあっても、武器として使うには値段も使い勝手も見合いません。それなら釣具屋さんやらで安い使い捨てのナイフ買うでしょ。
結局やはり、大事に鑑賞する眼のある方が買われます。
ゲームから入って興味を持ったサラリーマンが全く手の届かないシロモノではないです。軽自動車ぐらいの維持費でいけます。(……もちろん求める刀にもよりますが)
『面白かった…』
の一言いただいて僕は天に上る心地で、エッセイ置き作ってよかったなー、と思っています。
同時に強調しておきたいのですが、すべて現実なのですよ?
入門は誰でもできます!
その刀剣商や所有人が気に入らなきゃ、買わなきゃいいだけですから!
あ、ネットオークションだけは。初めはやめときましょ。くらいのものですー。
職業経験として面白すぎてびっくりしました。
知らない世界の話だ……!
しかし考えてみれば確かにあるはずなんですよね、業界が。刀剣というものが存在している以上。
大変面白く拝読しました、色んな意味で!
刀剣、博物館とか美術館に足を運ぶとその造形の美しさからつい足を止めて凝視してしまいます。
美術品としても不思議な魅力がありますよね。
ゲームから若い女性の間でもブームになったりしましたが、擬人化キャラがカッコよかったから、というだけではないハマり方をしている人も見かけます。それだけ深い世界なのかも。
それにしてもますます秋島さんの謎が増えました。
ナニモノ!?
作者からの返信
夕雪さん、こんばんは!
お、驚かれましたか?
とかく日本刀というものは明治開国以来、珍しがられて海外にかなり流出していったそうでして。
(これは今もそうですが)
多くの有志人が美術商を創業した、という風に聞いております。
鉄なのでね。ちゃんと手入れされなかったらすぐ朽ちますので。
あの美しさは何なのでしょう。
武器としての機能美かと言われると、それだけではない気がやはりします。表情がとても豊かなのです。
近くの刀剣商さんたち主催のイベントに行ったときです。
女性数人のチームが入れ替わり立ち代わり、とても真剣に刀を見て、商談して帰ってました。
「変わるもんだねえ。あんな若い女の子がすごく勉強してる」
って、その刀剣屋の大旦那がすごい苦笑いして、漏らしてたのがとても印象に残っています。
えーと、秋島は職業欄に会社員と書く人です。
ではナニモノなのか?
自分でも分かりません。
私たちはどこからきてどこへいくのでしょうね。ふふ。