第6話 久しぶりな気分の学校





 近くの病院に直行したが、幸い命に別状はなかった


「ごめん」


「えっ?」


「えっ?」


「なんで涼くんが謝るの?」


「だって俺が目を離してしまったから」


「違うよ!私が興奮して勝手にどか行っただけだから」


「それでも俺がちゃんと見てたらはぐれることはなかった」


「とにかく私が悪いの。ごめん」


「いや俺が悪かった。ごめん」


「…フフフッ」

「…プフッ」


「まぁこれからは気を付ける」


「私もはぐれないように気を付けます」


「ああ頑張ってくれ」


「涼くんもね」


「そういえば明日は学校だな。じゃあ早く帰るか」


「そうですね」




 俺らは明日に備えて早めに寝た。

 そのあとは何もなかった




 次の日



「おはよう」


「おはようございます」


「もう起きてたんだ。早いね」


「ふふふっ弁当を作らないといけないもんね」


「玲奈は弁当なんだ~」


「涼くんは違うの?」


「俺は学食だから」


「涼くんの分も作ってもいいけど、、、」


「えっまじで?いいの?」


「はい!」


「ありがとう玲奈」


「ど、どういたしまして」


 玲奈顔赤くなかったか?熱でもあるのかな?まぁ大丈夫だろ俺の弁当も作れるぐらいなんだし


「じゃあ朝食は俺が作るわ」


「いいの?」


「ああ、昼食を作ってもらってさらに朝食も作ってもらうほど図々しくないからなw」


「じゃあお願いね♪」


「おう!任しとけ!

そういえば登校するときどうすんの?」


「先生に早めに来いと言われてるよ~」


「じゃ気を付けて行けよ」


「はい」



 それからはというと、他愛もない話をしながら料理して、ご飯食べて、学校に行く準備をしていた。



「それでは行ってきます (๑˃̵ᴗ˂̵)」


「行ってらっしゃい (˶ᵔ ᵕ ᵔ˶)」


 玲奈は俺より20分早めに家を出た。



 それから20分後に俺も家を出た。



 学校に着くと大体の人がもう来ていた。


「机が増えてね?」

「まさか転校生?」

増えた机の隣は…誰だっけ?」


「俺だ」


「…誰?」

「誰このイケメン?」

「うちにこんなイケメンいたっけ?」

「まさか碓氷なわけないだろ?」


「そうだが」


「まじか!」

「だいぶ変わったな」

「ちょっとタイプなんけど」

「俺転校生が来るなら隣になりて~」

「もし可愛かったら俺が1番に告るわw」

「男だったら?」

「いい人紹介してもらうw」

「やめとけw」


「お前ら席に着け。そろそろ先生が来るぞ」





「おはよう~朝のホームルーム始めるぞ~」


「はーい」


「今日は転校生を紹介するぞ~入ってこい」


「えっめっちゃ美人じゃん」

「可愛い」

「うほ~~~~~」

「綺麗だな~それとサル黙れ」

「酷い」


「お前ら静かに。みんなに自己紹介を」


 そういえば俺らの関係って周りに言っていいのかな?

 でもさすがに言わないよな!恥ずかしいし


 ・・・盛大にフラグ立った?


「私の名前は清水 玲奈です。

 好きな食べ物はチョコです。

 碓氷 涼くんと付き合っている幸せ者です。

 よろしくお願いします。」


 世界最速のカミングアウト

 世界最速フラグ回収

 2つも新記録達成しちゃったじゃん


「それで席は碓氷の隣な」


「はい」


「まじで言ってる?」

「あの碓氷と?」

「はい人生終了RTA優勝」

「その位置を俺と交換してくれ」



 その日の放課は質問攻めに遭って、もちろん放課後も質問攻めに遭った。(俺だけが)


 玲奈は何故か近寄りがたい雰囲気を纏っていた。

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