第6話 久しぶりな気分の学校
近くの病院に直行したが、軽い怪我だけだった。
「ごめん」
「え?なんで涼くんが謝るの?」
「だって俺が目を離してしまったから」
「違うよ!私が興奮して勝手にどっか行っただけだから」
「それでも俺がちゃんと見てたらはぐれることはなかった」
「とにかく私が悪いの。ごめん」
「いや俺が悪かった。ごめん」
「…フフッ」
「…フッ」
「まぁこれからは気を付ける」
「私もはぐれないように気を付ける」
「ああ頑張ってくれ」
「涼くんもね」
「そういえば明日は学校だな。じゃあ早く帰るか」
「そうだね♪」
俺らは明日に備えて早めに寝た。
♢
「おはよう玲奈」
「おはよう涼くん」
「もう起きてたんだ。早いね」
「ふふふっ弁当を作らないといけないもんね♪」
「玲奈は弁当なんだ~」
「涼くんは違うの?」
「俺は基本学食だから」
「涼くんの分も作ってもいいけど、、、」
「えっまじで?いいの?」
「はい!」
「ありがとう玲奈」
「ど、どういたしまして」
あ〜今日の玲奈も可愛いな〜
「じゃあ朝食は俺が作るわ」
「いいの?」
「ああ、昼食を作ってもらって、さらに朝食も作ってもらうほどの図々しさは持ち合わせていないからなw」
「じゃあお願いね♪」
「おう!任しとけ!
そういえば登校どうすんの?」
「先生に早めに来てって言われてるよ」
「じゃあ気を付けて行けよ」
「うん!」
それからはというと、他愛もない話をしながら料理して、ご飯食べて、学校に行く準備をしていた。
「それでは行ってきます♪」
「行ってらっしゃい!」
俺は玲奈と20分遅れて家を出た。
学校に着くと大体の人がもう来ていた。
「机が増えてね?」
「まさか転校生?」
「増えた机の隣は…誰だっけ?」
「俺だ」
「、、、誰?」
「誰このイケメン?」
「いや、知らないイケメン」
「うちにこんなイケメンいたっけ?」
「まさか碓氷なわけないだろ」
「そうだが」
「まじか!」
「だいぶ変わったな」
「ちょっとタイプなんけど」
「俺転校生が来るなら隣になりて~」
「もし可愛かったら俺が1番に告るわw」
「男だったら?」
「いい人紹介してもらうw」
「やめとけw」
「お前ら席に着け。そろそろ先生が来るぞ」
「おはよう~朝のホームルーム始めるぞ~」
『はーい』
「今日は転校生を紹介するぞ~入ってこい」
「えっめっちゃ美人じゃん」
「可愛い」
「うほ~~~~~」
「めちゃ可愛いな~それとサル黙れ」
「酷いw」
「お前ら静かに。みんなに自己紹介を」
そういえば俺らの関係って周りに言っていいのかな?
でもさすがに言わないよな?恥ずかしいし
、、、盛大にフラグ立ったような気もするが、気のせいだよな?
「私の名前は清水 玲奈です。
好きな食べ物はチョコです。
碓氷 涼くんと付き合っている幸せ者です。
これからよろしくお願いします。」
最速のカミングアウト
最速フラグ回収
2つも新記録達成しちゃってんじゃない!?
「ゴホンッ
んじゃ席は碓氷の隣の席な」
「はい」
「まじで言ってる?」
「あの碓氷と?」
「はい人生終了RTA優勝」
「その位置を俺と交換してくれ〜」
その日の休み時間は全部質問攻めにあって、もちろん放課後も質問攻めに遭った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます