第十話 龍の子たちと前女王陛下と前王妃(その1)
私は今、志龍と共に祈織達の所に向かっているのだが......先程、家族の一員なったとは言えやはりまだ生まれたドラゴンである。目立つわね
「ねえ、キミは人型になれたり......」
「???」
「まだ人の言葉通じな...いや、さっき私の言葉に反応してたよね?」
「............。」
こいつ...わかっててやってるな。よし!いい度胸ね。受けて立とうじゃない!って思ってると前から私達を探しに来てた祈織達に出会った。コール様とグラス様も一緒だ
「あ!いた!探したんだからね!...というかその子誰??知らない子だけど」
「え?」
祈織は私の隣を指を差しながら言った。その子??私と志龍の隣には先程のちびドラゴンがいるはずなんだけど...そう思いながら隣を見ると.........先程のちびドラゴンじゃなく見知らぬ女の子が立っていた。
まさかとは思うがこの見知らぬ女の子の正体は......。
「初めまして。ワタシ、スイと申します」
「「し、喋った...!?!?!!!!」」
私と祈織は見事にハモった。ここでシンクロするとは嬉しいよ祈織。愛してる
ってそうじゃなくて喋っただけじゃなく名前までちゃんとあるの!?ガウより頭良さそう......
「龍耶様、今失礼な事考えました?」ジーッ
「うわっ...びっくりした。ガウ驚かせないでよ」
「私も一緒に来てたじゃないですか」
「忘れてたわ。ごめんね?ガウ」
「ひ、酷いですっ!!」
「てへへ♪」
ガウはいつの間にか人型フォルムになっていた。ガウ、ごめんね。一緒に来てたのガチで忘れてたわ。そんなガウと私の姿を見ていたスイという女の子はガウを見てこう告げた
「お姉様...??」
「へ??」
「ガウ、あんた妹いたの??」
「い、いやいないはずです...あーーーッ!!思い出した!!います!いますよ!!」
全くこのちびドラゴンは...はぁー。誰に似たのよ。私?いやそれはないない。ははは
「それでこの子はガウの妹でいいのね?ガウ」
「はい。でもどうしてこの子が...?」
「実はね...」
私は事の発端をこと細かく説明した。志龍とこの子(スイ)が互いに使い魔と主になった事も含めて。莉愛は自分専用の使い魔が欲しいと言い出しただけど。
「なるほどね。つまりこの子はガウの妹で志龍の使い魔のドラゴンなのね」
その通り...瞬時頭をフル回転させた祈織。流石です祈織さん。それを聞いてたコール様は
「流石祈織ね!」ギューッ
「ちょっ...!コールお母様!!急に抱きつかないで//////」
「コール様ずる〜い!私も祈織にぎゅーってしたい!!祈織すごいわ♡」ギューッ
「えっ!?グラスお母様までッ!?!!もーーッ!!/////」
祈織愛されてるね〜〜〜。そんなコール様とグラス様を見てた愛娘2人は急な事だったので処理に追いつけなく呆然としてた。そりゃそうだ。ましてやあの祈織ママが2人のお祖母様に抱きつかれているのだから
「ねね、りゅうママ」チョイチョイ
「なに?莉愛??」
私は莉愛に服の裾をちょいちょいと引っ張られたので莉愛と同じ目線の高さになる様に膝を曲げ屈伸する体勢になった
「おばあさま2人もいのりママのことだいすきなんだね」
「そうだね♪祈織ママのお母さん達は祈織ママをとても大切してるからね。もちろんシャーロット様やメア様の事もね」
「そっか♪いのりママがうれしそうだからりあもうれしいなぁ〜♪って」(ニコニコ)
「ふふっ♡そうだね♪」(ナデナデ)
「うん♪えへへ♡」
はぁ〜〜♡私と祈織の娘可愛すぎるでしょ!!やばいって...まじ天使だわ♡
「ままぁーねむねむぅ...」コクリコクリ
「あら...志龍、おねむ?」
「うん...」
志龍はどうやら先程ので疲れたのがおねむタイムだ。ここに来て一気に疲れちゃったもんね。しょうがない。私は志龍がおねむタイムだというのを祈織とコール様、グラス様に伝えた。コール様とグラス様は満足したのか祈織から離れ、祈織の部屋と招いた。というかまだ祈織の部屋残ってるんだ。流石王室......。グレイス家はどんなものでも大切に取って置くらしい(部屋も例外ではない)
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