第三話 超マイペースお姫様・莉愛
私は長女の莉愛の魔力を引き上げる為に今特訓しているのだが……
「莉愛?今日もお外でママと遊ぼうね」
「りゅうママみてみて〜 ちょうちょさん」
「わ〜ほんとだね♪」ニコニコ
「かわいい〜」
うちのかわいい愛娘の長女は凄くマイペースである。聖霊魔族の血が強いねこれ
「ねえ、龍耶。志龍抱っこしててくれない?洗濯物畳んじゃうから」
「え?うん。いいけど」
「莉愛の魔力引き上げる特訓上手くいかないんでしょ?莉愛、凄くマイペースだから」
「そうね。まぁ今すぐに後継者にする訳じゃないから良いんだけどさ」
「まだ2歳だもんね。それに…莉愛と志龍には争いがない世界でのびのびと生きて欲しいもんね♪ね、りゅうか♡」ニコッ
あぁ…私の妻はなんでこんなに可愛いのだろうか。無論。祈織が可愛いのは周知の事実である
「そうだね祈織♡」
私は祈織に笑顔で返した。そんな私達の様子を見てた莉愛は…。
「ママたちなかよしさんだね♡えへへ♪」
「そうだよ♪りゅうママといのりママはなかよしさんだよ〜♡莉愛と志龍もママ達となかよしさんだからね♪莉愛おいで」ヒザトントン
祈織は莉愛を自分の膝の上に手招きした
「わ〜い♪…えいっ」ポフッ
「……。」ジーッ
「ん?志龍も祈織ママのところに行きたいの?」
「……。」フリフリ
莉愛は可愛らしい音と共にぽふっと祈織の膝の上に座った。志龍は親指をしゃぶりながら祈織と莉愛を見ていた。私はそんな志龍に話しかけたが志龍は首を横に振った。その代わりに私を強く抱きしめていた。妻を初め長女も次女も可愛すぎるって…
「りゅうママ〜もう少ししたらお外で遊ぼ!いつもやつやりた〜い!」
お!うちのマイペースお姫様はやる気が出たみたいだ。私はOKという感じに莉愛の頭を撫でた。
「良かったね龍耶。うちのマイペースお姫様やる気出したみたいで。ふふっ♡」
「えぇ。子供は気まぐれだからね。変にこっちから出るよりは本人がやる気起きるまで待たなきゃだもの」
「りゅうママ!はやくはやく〜〜〜」
私と祈織の会話を聞いていたかの様にマイペースお姫様は私を元気な声で呼んでいた。私はその言葉に応える様に
「はいはい。待ってね〜…祈織、莉愛のところに行くから志龍と一緒に見ててね」
「うん。龍耶も莉愛も無理しちゃダメだからね。それと特訓が終わったらお風呂入っちゃってね。その後夕飯の時間にするから」ニコッ
「は〜い。お姫様♪」チュッ
「ばかっ…////」
私は祈織の頬にキスを1つ落として莉愛の元に向かった
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