第一話 家族
『りゅうママ〜』
私は可愛らしい声に応える様に声がした方に駆け寄った。
『どうしたの?莉愛』
『あのね、ガウちゃんがね…』
この可愛いらしい声の主は私と祈織の愛娘の姫神莉愛(りあ)である。私の莫大な魔力を祈織に注ぎ祈織が身篭り出産した正真正銘の私と祈織の子供である。その莉愛が私の守護聖霊もとい使い魔のちびドラゴンこと、ガウが悪さをしたと伝えに来た。ガウはまだ赤ちゃんのメスドラゴンである
『ガウ、ダメだよ?メッ!』
『がうっ!がうがうがうっ!』
そうしてるとキッチンから戻ってきた祈織はガウに小さい子を諭す様に言っていた。そんなガウは抗議をするかの様に吠えていた。しかも私に向かって…私はと言うと
『ん?お腹空いたって?だからってこれ(タオル)を破くのはやめなさいな。代わりがあるから良いけどなかったらどうするのよガウ。まったく…餌あげるから莉愛と祈織と一緒にいなさい。わかった?ガウ』
『がうっ〜♪』
『ったく…誰に似たんだか』
ガウを祈織と莉愛の所に連れていき、私は食いしん坊使い魔の為に餌を作る準備をした。こいつやたらと食べるのよね…恐ろしいぐらいに。そんなガウは……うちの可愛い小さなお姫様に抱きしめられていた
『ガウちゃんかわいい〜♪ぎゅーっ♡』
『莉愛もかわいいよ♡ぎゅーっ♡』
『がうがう〜♡』
うっ…何?なんなの??可愛すぎるんですけど!?嫁も娘も可愛すぎる…。やばっ…2人が可愛すぎて鼻血が
『りゅうママ〜?』
『龍耶どうしたの…って!鼻血出てるじゃない!!ちょっと!大丈夫なの!?』
『らいじょーぶ(大丈夫)』
『もうっ!何を想像してたか知らないけど鼻血が止まるまでソファに横になってて』
『うん』
鼻血を出した私を見た祈織は慌てて私のところに駆け寄るとソファに移動させる為に私の片腕を自分の肩に乗せて両手で私の体を支えてソファへと歩みを始めた。私の嫁優秀すぎん?可愛すぎますって祈織ちゃん。愛してる
『ママ…?りゅうママだいじょうぶ??』ソワソワ
『りゅうママ大丈夫よ。莉愛』ニコッ
『そっか!よかったぁ〜♪』ニコニコ
莉愛…心配してくれたんだね。優しいなぁ
優しいところは祈織に似たんだね♪私は鼻血が止まるまでソファに横になって2人と1匹を見ていた。ガウの餌は私の代わりに祈織が用意してくれた。ガウが待ってましたって感じで餌にがっついた。
『祈織、ありがとうね』
『どういたしましてだよ。それに妻として当たり前の事しただけだし』
『それでもよ。助かったわ』ナデナデ
『うっ…//////』
私は感謝の気持ちと愛を込めて祈織の髪を優しく撫でた。莉愛の前なのか恥ずかしそうに頬を赤く染めた。祈織…あなた本当に可愛すぎるわよ。こんなに可愛い妻と可愛い娘がいるなんて私はなんて世界一幸せ者なんだろう。神様がいるのなら感謝しきれないわね。神様…そう言えば愛龍母さんがこの世を総べる龍神様だった。愛龍母さんに感謝ね。ありがとう。今凄く幸せだよ
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