閑話 クソ童話『種取物語』 作:江戸川愛璃
時は少し戻って、黒野姉弟コラボの前日。
「
『どうしたんや。こんな深夜に電話なんかかけてきて』
「明日黒野姉弟コラボでオトナのカッコいいシナリオ作ることになったので、見てほしいなと」
『ほーほー、ならウチが適任やな』
「さすが元MG1決勝コンビのネタ作成者!」
『それ、もう思い出したくないくらい過去の話やけどな。どれどれ……』
種取物語 作:江戸川愛璃
今は昔、種取のおきにゃ♡といふ者ありけり。
野山で交じりて種をとりつつ、
ホストのことに使ひけり。
名をば、サ付きの貢ぎ子となむいひける。
その竹(隠語)の中に、もと光る竹(隠語)なむ一筋ありける。
あやしがりて、寄りて見るに、ズボンの中光りたり。
それを見れば、三寸ばかりなる竹(隠語)、いと皮を被ってゐたり。
『…………何やねんコレ』
「種取物語です」
『下ネタが過ぎひん?』
「オトナって性的なワードを使いがちだから」
『サ付きの貢ぎ子って何やねん』
「サービス付きのオプションに金投げるホス狂」
『竹を隠語扱いするの何なん』
「公序良俗は考えて、例の3文字は回避しました」
『そもそもこの内容を垂れ流すことが公序良俗に反してるんやけど』
「でも、この後が凄いんですよ!!」
『…………聞くだけ聞こか』
「ホストとおきにゃ♡の間に生まれた『病むわ姫』は、毎日のように病みながらすくすくと育ち、5人のクズ男に求婚されるんです」
『…………』
「無理難題としてモ◯エナの珍しい味を探すように言い、すべての求婚を阻止。最後には監禁してきたヤ◯チン帝をも押し退け、病むわ姫は故郷である歌舞伎町へと帰るのでした……めでたしめでたし」
『…………もうええわ。ツッコむ気力も失せたわ……。好きにしいや』
「ありがとうございます!!これで文学少女の一面見せてガチ恋勢増やすぞぉ!!」
『…………アンタ、一回自分見つめ直したほう良いんちゃうか……?』
「しゃあ!!待ってろオタク共ぉッ!!」
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