第25話
«アースインパクト»で更に攻略スピードを上げたアルス達は、アンデットドラゴンの前に立っていた。
アンデットとはいえ、ドラゴン。
生き物の頂点に君臨する存在が放つオーラ、または覇気を感じ取った。
「さ、流石はピラミッドの頂点だな·····存在感がまるで違う」
「··········アンデットでこれ程ですか、肉体のある個体はもっと凄いのでしょう」
「俺にとっては同族にあたるが、なかなかの存在感だ!」
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「存在感だけだったな、まさかあれだけ弱かったとは··········」
「3人で一斉に攻撃したのが良くなかったのでしょうか」
「いやいやエレノア、普通は皆で攻撃するもんだかな?」
的確にツッコミを入れるアルスだが、不完全燃焼になったのは間違いなかった。
「本当のドラゴンに会ってみたいものだな」
「心の底から戦いたいって顔してるけど、敵意が無い限り戦わないからね? ドラゴン狩りまくってたら生態系崩れるだろ!」
「分かっている。知能が高いドラゴンは意思疎通が出来るらしいからな、戦うだけでなく話してみたくもある」
「ったく··········ダイアス、マジでいきなり攻撃したりするなよ?」
少し雑談しながらアンデットドラゴンの素材を集めてるが、3人のボルテージは中々下がらなかった。
「う〜ん、3人で模擬戦してから地上に戻るか」
「アルス、«魔障壁»内で«魔弾»有りで模擬戦をやろう!」
「なんですか、それは·····嫌な予感がするのですが」
前に絡んできた冒険者達をボコした方法で数時間に渡り全力で動き続けた3人。
◆ ◆ ◆
「依頼を達成したんですけど、アンデットドラゴンの素材は素材置場でいいですかね?」
「も、もう達成したのですか!? ··········流石ですね、それではこちらへどうぞ!」
「あ、それと依頼主のマリエルさんに会ってみたいんですけど、どこにいるか把握してたりしますか?」
「マリエルさんなら、この街から徒歩で半日の所にある丘の上に家を建ててますよ、確かその家で魔道具も作ってるって聞いたことがあります!」
なるほど? 森の中でひっそりと暮らす錬金術師ですか〜、会うに決まっとるやんけ!!
ダイアスとエレノアはあまり興味がなさそうだったので、1人でマリエルさんの所を訪れたアルス。
「マリエルさんいますかー?」
軽くノックしても反応がないので、大きくノックしてみると。
「はいは〜い、こんな所に何用かな?」
JK?くらいのお姉さんが、肌の露出多めの格好で髪もボサボサ、欠伸をしながら扉を開けた。
うん、この人は凄い錬金術師の予感がピンピンする! 是非仲良くなっておきたい。
「あの、俺はアルスと言います。アンデットドラゴンの依頼は達成したのでその内ギルドに素材を取りに来てください」
「えー!? あの依頼受けてくれたの? ありがとー!! でもわざわざアルス君が来た理由は?」
「あー、実はマリエルさんが作った魔道具を沢山買いまして、製作者に直接会いたいな〜と」
「って事はあのお店に行ったんだ〜、いいお店だったでしょ? 私はあそこにしか卸さないって決めてるんだ! それより上がってよ、魔道具見たいんでしょ?」
腕を引っ張られ家に上がる事になった。
「いや〜ちょっと汚いけど気にしないでね?」
「いや、気になるので掃除しちゃいますね」
魔素で散らかってる研究資料をまとめ、物をまとめ、ホコリや汚れを窓から吐き出した。
「アルス君すごい! そんな魔法見たことないよ、有名な魔術師だったりする!?」
こういう人って結構口が堅いイメージだからな、ある程度俺の力を見せても大丈夫だろ。 てかずーっとパイオツが揺れまくってるんだが・・・・服着てくれーー!!
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モチベ向上させる為☆を我に恵んで下されーー!!
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