第11話
試験を無事に終え、何故か暗殺ギルドのボスになった俺はセントリア家に帰ってきた。
「「あにうえーー!」」
「おぉー! リーシャ、マイク、元気にしてたか? 3ヶ月もお前達に会えなくて、俺は寂しかったぞーーー!!」
「親への挨拶より妹たちか、相変わらずだな」
「しょうがないわよ、リーシャ達には目がないもの」
両親に苦言を言われ我に返る俺。
「すみません、試験を終えただいま帰りました!」
「試験の結果は既に届いている、 まあアルスなら受かってるとは思うがな·····」
結果はもちろん合格で、Sクラスと書いてあった。恐らく1番上のクラスなんだろうと予想した、実はジーク兄さんは高等部から通うことになっていて、来年試験を受けることになる。
その後、皆でお祝いの簡単なパーティを開いてもらった。
パーティの後、父さんに『2人で話がしたい』とお願いして執務室にいる。
話とは暗殺ギルドのことで、流石に父さんだけには話した方がいいと判断した。 事が事だけに、1から10まで細かく報告した。
「···············ふぅーー、学園に入ったら何かやらかすと思っていたが、まさか入学前にやらかすとはな」
え、俺ってそんなイメージ持たれてんのか?割とショックなんだけど・・・
「この事は誰かに話したか?」
「ダイアス以外には誰にも。 余程のことが無い限り使う時は来ないと思います、もちろん日頃から細心の注意を払うつもりです」
「別に心配はしてないが、何かあったら迷わず俺に言うんだぞ?」
父さんはいつも優しいな、俺が困らせても受け皿になってくれる。 ほんとこの家に生まれてこれて良かった・・・
実家で少しの間休息を取ると、王都へとんぼ返りする。
はぁ〜この移動が面倒くさすぎる・・・馬車遅いからな〜、いっそ走って行った方が倍近く時間が割ける。
ダイアスも従者として学園に行くことが決まった、別に無理しなくてもいいと言ったが、どうせアルスは問題起こすからついていくと言って聞かなかった。
どうやら俺はセントリア家で問題児らしい。リーシャとマイクに嫌われたくないから、これから改善しようと思う。
◆ ◆ ◆
今回も、休憩する度にダイアスと模擬戦を行う。 因みにだが、護衛は1人も付けていない。単純に移動に更に時間がかかるのと、俺達からしたら足でまといにしかならない。
つまり馬車を引く従者と俺とダイアスの3人だけで王都に向かっている。
「アルス坊っちゃま、盗賊です」
「りょうかーい、ダイアス少し待ってて」
本来なら従者であるダイアスが片付ける場面だが、アルスは気にしないしそもそも龍人族をこき使うのは、ちょっとだけどうなんだ? って気持ちになる。
「へへへ、護衛をつけてないとはツイてるぜ! おまえらやっちま··········」
「「「「·····え?」」」」
1人のリーダーっぽい人が喋り終わる前に、全員に«魔弾»で頭を貫通させた。
「お待たせ〜、出していいよ」
「かしこまりました」
従者もアルスやダイアスの実力を知っているため、動揺することなく馬車を引く。
アルスの学園生活が始まる。
◆ ◆ ◆
〜人物紹介〜
:アルス・セントリア 【ゴーレムマスター】
丶«魔鎧» 干渉した魔素を纏い身体能力を底上げする。
丶«魔弾» 干渉した魔素を圧縮し弾丸を形成、発射する。
丶«魔槍» 干渉した魔素を圧縮して槍を形成、発射する。威力は魔弾の上位互換。
丶«魔刀» 干渉した魔素を圧縮して刃を形成、発射する。威力は魔弾の上位互換。
丶«グラビティ» 干渉した魔素を重りとして自分や相手に負荷をかける。
丶«魔糸» 干渉した魔素を圧縮して糸を形成、汎用性が高い。
:マルス・セントリア 男爵家当主
元冒険者=剣に秀でていて剣豪と呼ばれている。 アルスの父親
:アリシア・セントリア 第一夫人
元冒険者=魔法に秀でている。アルスの母親
:クレア・セントリア 第二夫人
パリシェット伯爵家の次女
:ジーク・セントリア 長男
知識欲が旺盛でまさに天才と言われている。
:リーシャ・セントリア 長女
アルスの寵愛を受けるセントリア家の天使。
:マイク・セントリア 三男
アルスの寵愛を受けるセントリア家の天使。(クレアの第一子)
:ダイアス 龍人族
ヴァンパイアに捕らえられてた所をアルスに助けられる。今は従者として共に行動している。
:バージェス・リューゼント 辺境伯当主
死の森エリア5まで行ける実力を持っている。
:ゼロ 暗殺ギルド元マスター
アルスの下につき、今まで以上にやる気が出ている。
:シェンバー 黒騎士団 副団長
アルスの実技試験を担当した、実力は未知数。
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人物紹介は話が進んだらちゃんとまとめます、これはとりあえずってことで!
あと学園編はビックリするくらい早く終わるのでよろしくお願いします!
史上最速の学園編も楽しんで頂ければ嬉しいです!
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