第33話 みんなの写し身たち
「あぁ、私やマコちゃの分、作ってもらってるけど、あなたやケインの分も作れた方がいいでしょう? だからマコちゃに分身ちゃん作ってもらおうよ。マコちゃもいいかな?」
「いいよ」
「え? イルは、ま、まだ……」
「いいのいいの、脱がしちゃえ。マコちゃ手伝って!」
「了解」
「いや、あれ? いゃーっ」
全裸に剥かれるイル。
「さぁ、マコちゃ、測定よ」
「りょ」
イルをオーラで包む。
解析中……
イルの身体の表面にうっすらと光の粒子が漂い、刺激を受けるイルからの声が漏れ始める。
「あん、もう、だめぇ、あははは、くしゅぐったい、マコちゃん、あははは、あん、ぁ、ん、んんん、んっ、ぁん、ん? 終わりなの?」
「うん、じゃあ作るよ」
「ちょっと待って、も、もう一回、同じのやって? お願い。とても気持ちが良かったの」
「そうなの? わかった」
「やっぱりそうよね。マコちゃのそれ、スゴく気持ち良かったわ。後で私ももう一回やってね、それ」
「えぇ? そんなに気持ちいいの? マコにも誰かやってくれないかなぁ。オーラマッサージ? まぁ、いいや、じゃあイルいくよ?」
「はい。お願いします」
「ん? んんん、ぁん、んん、んふふ、ふぅ、んふ、んんん、ん? あぁ、もう終わりかぁ」
「そんなにいいのならまたやってあげるよ」
「ホント? マコちゃん大好き!」
「あはは、じゃあイル分身いくよ!てい」
イル分身の身体のイメージが、ぎゅるるる、ぽるん! っと飛び出す。
「でけた! どう?」
「きゃー、エッチ、わかってても恥ずかしすぎるぅ。マコちゃんが言ってたの、これなのね」
真っ赤になり、隠したくて手をあたふたさせるイル。全裸の自分を差し置いて、分身ちゃんのあられもない姿を見られることが恥ずかしいみたい。
「でも、ホントだ。自分の姿を見るのは、リアルすぎて、ちょっぴり変な気分になるね。けれど鏡を通してじゃない、客観的な見方ができるから、洋服選びが楽かもしれないな。もちろん自分向けの下着や衣服作りにも役立てられそう、ありがとう、マコちゃん」
「どういたしまして」
「って、あわわゎ、早く私の分身ちゃん、名前はそうねぇ、るいがいいかな? るいに下着着せなきゃ、恥ずかしくてそわそわしちゃうよね? よし、装着完了! さっきマコちゃんの作ったから、サイズ直しのお揃なの。ごめん、マコちゃん。勝手にお揃いにしちゃった」
「イルとお揃いかぁ。なんか嬉しいね」
「残るはケインね? マコちゃ準備は良い?」
「OK!」
「もう、はぃ、どうぞ、好きにして」
ケインは纏う毛布を取ると、既に全裸で待機済だった。
「お? 準備いいね。さすがケインね?」
「というかどうせ抗えないんでしょ?」
「わかってきたわね、ケイン。さぁ、マコちゃ、測定よ」
「りょ」
ケインをオーラで包む。
解析中……
ケインの身体の表面にうっすらと光の粒子が漂い、刺激を受けるケインからの声が漏れ始める。
「あぁ、こういうやつなのね? あん、ステキ! あ、だめぇ、あひゃひゃひゃ、わかっててもくすぐったい、マコちゃん、あひゃ、あん、ぁ、ぁ、ぁぁぁ、んんっ、ぁん、ん? 終わりなの?」
「うん、じゃあ作るよ」
「ちょっと待って、私も、もう一回、同じのやって? お願い。こんなに気持ちが良いなんて」
「親子揃って欲張りさんだね? わかった。じゃあケインいくよ?」
「うん。お願い」
「ん? んんん、ぁん、んん、んふふ、ふぅ、んふ、んんん、ん? あぁ、もう終わりかぁ。またいつかやってくれる?」
「うん、いいよ」
「ホント? マコちゃん大好き! 3人とも、それぞれ別の気持ちいい技を持っているのね。一緒に居られて幸せよ!」
「あはは、じゃあケイン分身いくよ!てい」
ケイン分身の身体のイメージが、ぎゅるるる、ぽるん! っと飛び出す。
「でけた! どう?」
「ほんとにエロいわね、ドキドキしてくるわ? イル、私の下着もお願いね? でも大体でいいわよ。それよりジンさんも分身ちゃん、作るんでしょ?」
「え? オレ? オレはいいよ」
「あ、そうか。イルちゃ、男物の下着や衣服はどうする? 男物も手掛けるなら、ジンのもあった方がいいわよね?」
「すぐにではないけど、作りたいと思ってます」
「オ、オレはいいって」
「そうはいかないでしょ? 可愛いイルちゃを応援したいなら、協力してあげなくちゃ?」
「マコちゃ、イルちゃ、ケイン、みんなで掛かるわよ! さぁ、脱がしちゃえ」
「「「おー!」」」
「い、今は、ちょ、まずいって、あぁぁ……」
「あ! あぁ、まずいってそういうことか、自ら感じるほどのエロ美少女×4だから無理もないか? まぁ、マコちゃもイルちゃも見たの初めてでもないし、これはイルの未来を賭けたお仕事でもあるし、イルちゃ? 男物のパンツを作るからには、こういう状態のサンプルもあった方がいいわよね?」
「はは、はい。欲しいです。ふんふん。絶対に必要です。それに、男の人のなんたるかも知らないで下着を作るなんて、おこがましいにもほどがあります。ふんふん」
「じゃあ、マコちゃ? パパの特別版分身ちゃん、逃しちゃダメよ?」
「合点承知! パパ、覚悟だよ? てい!」
パパ特別バージョンをオーラで包む。
解析中……
パパの身体の表面にうっすらと光の粒子が漂い、刺激を受けるパパだけど、必死に抗う様子。しかしあえなく漏れ始める声。
「し、心頭滅却! うぉ! 何これ? やや? バ、バカ! くすぐるの反則だよ! あ、だめだって、ち、力が入らない、くふ、ひゃひゃひゃ、涙がぁ、わかっててもくすぐったい、マコト、あひゃ、ん、き、気持ち良すぎ、か、感じ入ってる場合じゃあ、ぁ、ぁぁぁ、んんっ、もぅ堪えきれな、、ん? 終わり? ふぃーっ、なんとか踏みとどまれ……」
「ん? パパ、足りなかったのね? おまけだよ」
「ん、バカ、や、止めろー、し、新作アニメ買ってやるからー、お願……」
「わかった。おしまい」
「ふー、助かったぁ。もぅ、これは勘弁な?」
「あれ? パパには不評なのね? 謎だ。でもパパぁ、それ落ち着いたらもっかいやるからね? 普通バージョンも必要なんでしょ? イル? ママ?」
「え? まだやるの?」
「当然よぉ、ねぇ? イルちゃ」
「も、もちろんです。ふんふん。それがないと作れないですし。それにできれば、今のと、普通の間のバージョンも欲しいのだけど。ふんふん」
「あらら? イルちゃも好奇心旺盛なのね? まぁ、中間バージョンはたぶん無理だと思うけど、それ収まったらもう一度やるわよ? ジン。でも、そんなに刺激が強いとその、普通のが難しそうね?」
「ママァ? 男の人のああなるのは刺激が問題なのなら、部分スキャンで、短くもできるよ? 他のはスキャンできてるからね」
「そ、そんなこともできるの? もしかしてマコちゃの中にデータ化されてるってこと?」
「うん、今までのみんなのも残ってるから、いくらでも作れるよ」
「ほぇーっ、すごい能力ね、それ。羨ましいわ?」
「じゃあ、マコちゃはパパのが収まったら、抜き打ちでスキャンよ?」
「りょ」
「じゃあ、パパ分身のストロングバージョン、お願いね?」
「あはは、何? ストロングって、まぁいいや。じゃあパパ分身いくよ!てい」
パパ分身の身体のイメージが、ぎゅるるる、ぽるん! っと飛び出す。
「でけた! どう?」
「ど、どぎつい! ほ、ほんとにこの状態のが必要なの? 羞恥心半端ないんだけど、恥ずかしくて涙が出そう」
「ひ、必要です。ふんふん」
「わ、私も欲しいなそれ」
「あら? ケインには毒だからダメよ」
「そ、そんなぁ」
「そういえば、前にニョロ太も、そういう状態のときに、涙目になってたけど、男の人の一番恥ずかしい状態ってことなの? ママァ」
「ま、まぁ、そういうことになるわね」
「じゃあ、パパ、ごめんね。でもイルのための礎になれるのだから、仕方ないよね?」
「お、おぅ。でも、そんな状態ので本当に下着作りの役に立つの? それと、恥ずかしいから早くなんとか隠せないかな?」
「うん、男の人がそういう状態になっても、ある程度パンツが伸縮性を持った方がいいと思うし、男の人のパンツって、そういう窓があるでしょう? それを考慮するのに一番のサンプルだと思うの」
「そ、そうか。そういうもの? うーん」
「そういうものよぉ。それと、イルちゃ? 大人の男性はジンのでいいとして、男の子用も必要じゃない?」
「あった方がいいと思うけど、この家族にはいないから、残念だけど諦めるしか……あ? もしかしてソフィーは……」
「そう、ニョロ太君に来てもらって、協力してもらえばいいんじゃない?」
「あぁ、協力してくれるかなぁ? いや、無理よね。恥ずかしい思いばかりで何の得もないのだから。気持ちに応えられる訳でもないから、お願いするのも酷よね?」
「得かぁ。他に男の子のあてはないし、顔だけ見れば、まぁ、見れなくはないし、ヤツらには貸しがある分、こんな無茶振りでも融通ききそうな存在だし、成り行きとはいえ、ウチの風呂にも入れちゃった特殊な間柄なんだよね? あ! それならさぁ、ニョロ太とゲコ太を家族風呂に招待するってのはどう? 先日流れたパーティーもまだだし、ギブアンドテイクが成り立つと思うのだけど。というか、たぶん奴らにとっては得のほうが大きいと思うから、素直に協力してくれるんじゃない?」
「そ、それってマコちゃん、私たちみんな見られちゃうってことじゃない?」
「あ、うん。そうなるね。でも前は上も下も当然隠すでしょう? だから、後ろ姿のお尻くらいは見られちゃうけど、肝心なところを見られることはないと思うよ? あいつらだって、恥ずかしくてジロジロ見ることはできないだろうし、同じお風呂に入るっていうシチュエーションだけで舞い上がるほど嬉しいんじゃない? それにママやケインも一緒なら、隠しきれない大きな胸だから、ニョロ太くらいの年頃は鼻血出すくらいの嬉しいイベントだと思うなぁ。それにね、さっきまでのみんながそうだけど、イルのために身体を張って協力しようとしているでしょう? 無理なことはしなくていいけど、できる範囲なら少しは身体を張る覚悟を見せたほうがいいと思うの。それにニョロ太たちの裸はマジマジと見ちゃったでしょう? 強引に一方的に見ちゃってるから、マコはお尻くらいなら見られても平気かな? ママとケインはニョロ太たちに見られても平気?」
「ニョロ太君たちは確か10歳くらいでまだ小学生なんでしょう? まぁ、異性の裸が気になり始めてる年頃よね? うふふ、可愛らしい年頃の男の子の反応も楽しそうね。私はいいわよ? ケインはどう思うの?」
「そうねぇ、私はまだ会ったことはないから、想像だけど、まだまだ子供の可愛らしい反応をしそうだし、私のこの若返ったボディーにドキドキしてくれるのかしら? あぁ、考えただけで私がドキドキしちゃうわね? 嫁入り前ならまだしも、女の裸は見られてなんぼだし、見られることにもずいぶん慣れちゃったし、減るものでもないし、私もいいわよ? 思春期に入ったばかりかな? そんな男の子のピチピチの裸、それも恥ずかしがりながらも大きくしてるのなんて、きゃー。楽しみだわ」
「ということだから、あとはイルの覚悟だけかな? 事前にキチンと説明はしなきゃだけど、ヤツらもイルのために全裸データを提供する、いや、捧げるのほうが適切かな? だから、お尻が見られるくらいどうってことないんじゃない? それにこのご時世の流行りの水着なんか、お尻は全部見えてるくらいだよ? プールに行けば、お尻だけは見放題なんだもん」
「そ、そうなの? まぁ、お尻だけなら、恥ずかしさも小さい気がしてきた」
「そんじゃあ、決まりだね? 解決!」
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