第3話『前を向いて』

今日も、朝から頭が痛いとしんどそうな子ども。


痛み止めを飲んで様子みて、少しマシかな?って感じの時に

「(余裕もって30~40分後の) 11時頃に学校行くのどうかな?」と私が聞くと、

「うーん、頭痛いから11時半位。」と子どもが答える。


11時過ぎに準備大丈夫?と声かけて、

ぼちぼち子どもが準備して11時半頃家を出発。


やはり、しんどそうにしている。


「あそこの電信柱までな。」

「じゃんけん、ほい。」

「あいこで、ほい。」

「やった!お母さんの勝ち。」

「次は、あの曲がり門まで。」

「じゃんけん、ほい。」

登校中、少しでも気持ちが楽になったらと、手さげバック持ちをかけて、

子どもとじゃんけんをしながら学校へ。


今日までで、息子27勝、私24勝。


どうしても暗い気持ちになりがちな登校途中。

隣でしんどさは感じるけど、君の代わりにはなれないし、本当にどれぐらい頭が痛いのか?同じにはなれない。


あなたは、あなた、私は、私。


今日は、保健室に1時間位で迎えの連絡。

帰りは、頭痛がひどくてもっとしんどそうになっている。


しんどそうな子供の様子を見ているのは辛いけれど、

その辛さに飲み込まれて一緒にしんどくなっても仕方ない。


しっかり前を向いて行こう。

立ち止まってもいい。

でも、顔をしっかり上げて、ずっと先の未来に視線を合わせて。

前を向いて行こう。


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