第2話『無理しなくていいよ』

今週は、頭痛がひどくてしんどそうにしていた息子。

調子をみながらの保健室登校。


とぼとぼ歩きながら学校に向かっていたある日。

私はイライラして一度、「そんなに嫌なら学校にいかなくていい!」と言うと、

子どもは、「学校が嫌じゃなくて、頭が痛いのが嫌やねん。」と答えた。

そうか、私は、子どものことが全然、分かっていなかった。

学校が嫌ではなく、身体がそんなにしんどかったか、とはっとさせられた。


その子どもの気持ちを大事にしたいから、

学校、友達と少しでも繋がる橋になれたらと、

学校に行くように促し、一緒に行くけれど、ほんまに調子が悪いときは行きたくないって言ってくれていいねんで。


私は、その日の体調、どうするか聞いて、子ども本人に決めてもらうようにしている。

さすがに、水曜日はしんどくて休むことを選んだね。

お母さんはそれでいいと思ったよ。


人と違うことをすると、人の目を気にしてしまう。

かなり勇気もいるけれど、

自分の身体、気持ちに正直に生きていったらいいねんで。

学校に普通?に行けなくても、いっぱい色んなことを考えたり、周りの人のこともよく見えている君。

君は、充分に頑張っているから、周りの人のことを気にし過ぎて無理をしなくていいのだよ。


自分のことをそのまんますっぽり包みこんで、これでいいのだって思えたら、もっと自由に楽に生きていけそうなのにね。

頭では分かっていてもなかなか難しいものだよね。

一緒に少しずつやっていこうね。

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