第10話 フィニース辺境伯
一方、公爵はアレグリアをラルカンスの
「アレグリアが行くことになる魔法学校を
公爵はアレグリアを
「まあ、どちらの学校なのですか?」
アレグリアは目を
「ラルカンスの
「わたくしも聞いたことがありますわ。ラルカンスにある魔法学校の中でも、最も古く
「その通りだ。王都は国境からも
「
「王立魔法学校は多くの者に
「それなら、わたくしは問題ありませんわね。早くラルカンスへ行きたいですわ」
「焦ってはいけないよ、アレグリア。腹立たしいことだが、お前は世間の注目を集めてしまっているからね」
公爵は
「お前が馬車に乗ってディアマンテ公爵家から出たのがわかったら、
そういうわけで、アレグリアは今、辺境伯領にいる。
椅子に腰かけたアレグリアは紅茶のカップを持っており、
「退屈そうですねぇ、お嬢様」
とローズが声をかけるが、アレグリアは遠くを
「カップを手にしたままでは冷めてしまいます。せっかく美味しく
「退屈なのよ、あまりにも」
アレグリアは紅茶を口に運ぶそぶりもなく、投げやりに答えた。
「あるのは山が
「仕方ありませんよぉ。いくら
「そうなのかしら。辺境伯家への根回しをすぐに終わらせたときは、
アレグリアがため息をついたとき、
「
アレグリアはカップを置いて立ち上がり、お辞儀をした。
「フィニース辺境伯様。わたくしをこちらへ置いていただき、ありがとうございます」
「なに、アレグリア様ならば、いつでも歓迎いたしますよ。フィニース家はディアマンテ家の
フィニース辺境伯は
「ところで、アレグリア様もそろそろ退屈なさる頃ではありませんか?もしよろしければ、最高の暇つぶしをご紹介しましょう」
フィニース辺境伯は
ローズは苦い顔をしたが、全くもって退屈しきっていたアレグリアは、喜んでフィニース辺境伯について行った。
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