閑話
七不思議が完成した。
①トイレの花子さん
②階段
③合わせ鏡
④ピアノ
⑤鳴り響くボール
⑥人面魚
⑦開かずの間
普通七話目は欠番で存在しない事が多いが今回は意図的に作ってみた。
そう、この七話には意味がある。
僕の願いが叶うかの前実験。必要な段取り。
場所は吟味した。
協力者も得た。
結果――予想通り。
七つの
七つの物語全てが異界へ繋がる小さな門と化した。
しかし、まだ弱い。
開かずの間、鳴り響くボール、合わせ鏡、階段はその狭い空間に閉じ込めただけ。トイレの花子さんは場所ではないが、花子さんに捕らわれたとすれば、コレも限定的だ。異界には分類されるが、表層でしかない。
人面魚、ピアノは怪異が人にとって代わるというもの。
異界への門としての役割は弱いが、ヒトと怪異との関係性を知る上では重要な要素となった。
ヒトと怪異は取って変われる――この事実は大きい。
ヒトと怪異――この二つがそれ程大きく違わない証明だ。
中身と器があまりに掛け離れてはそのバランスを保てない。
怪異がヒトの身体に入ってとしても、すぐに使い物にならなくなっていしまうだろう。
しかし、彼も彼女も性格こそ変われど、普通に過ごしている。
ならば、僕が異界に赴くだけでなく、怪異をこちらに呼び寄せることも出来るはず。
そうすれば、取れる手段が増える。
僕の計画には予備がいくつあっても足りない。
それくらいの危ない橋を渡っている自覚は、ある。
さあ、
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