第3話 けもの

ある日、私は、ここで変なものを見た。


最初に見つけたのは誰であったか。


名は忘れたが、私たちには恐れている"けもの"がいた。


その"けもの"を触ると腕を食べられ、腕はそいつの毛に覆われてしまう。


これはその"けもの"である。


いつもは毛しかないそいつは、今、死骸となり、体がある。


とにかく逃げた。


いつ知ったのか、それはモグラであった。


でも、あの毛しかない"けもの"は‥‥。

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