第28話 エルファザイア
ファーストシップの、女性率の高さが俺たち四人を圧迫している。ガンツはもう大丈夫だと思うが俺、テリー、兄貴はまだまだだぞ!
「こらそこ!風紀を乱すな!」
「えー、暑いんだもん」
「それはみんな一緒だ、男もいるんだから肌の露出は極力控えろ!」
「はーい」
忍びの二人に与えた任務は風紀委員。
だって何か与えとかないと掃除してばっかだからな。
ファーストシップはメンテも完璧だからほこりひとつないはずなのにな。
まあ、これで俺たちも安心して過ごせるからいいんだけどね。
蠱毒を倒したら久しぶりにコインをゲットして、ガチャを回してないことに気づいた。
スズメは蚤の市で買ったα型のアンドロイドに夢中になってるし、ガンツは大金槌を渡すと喜んでみんなの装備の点検を始めた。
いま盾持ちの前衛がテリー一人なのも気になるところだから今度はグラディエーターを仲間にする為、西の大陸、シャインのいた南の街サイフォンに向けて出航済みだ。
とながながと喋ってしまったがこれからガチャをやる、11連!銅が4、銀が3、金が3、虹が1だ。
・鋼鉄のダガー++
・鋼鉄の大楯++
・フライパン(大)
・真銀のコップ
うーん、もう、鋼鉄のは飽きたなぁ。真銀のコップもいらないし。フライパン(大)はテリーとモニカの時に役立つだろうけどな。
・桜のダガー+
・椿のダガー+
・守りの大楯++
桜と椿はあの二人に渡していいだろう。クノイチだしな。守りの大楯はテリーだ。
・スキル玉 かまいたち
・スキル玉 乱舞
・スキル玉 挑発
あれ?これサスケ、ハンゾウ、テリーのガチャだっけ?ピックアップとか?まさか!
・拡張デッキC
また出たな。ファーストシップの拡張機能とか要らないから。まだまだあるでしょ?と言うわけでもう11連、銅3銀3金2虹3、
おおっ!虹が三個とか、もう当確定でしょ!
・腕時計
・鋼鉄のナックル++
・鋼鉄の脛当て++
腕時計?急に近代化したけど、まぁ、嬉しいな。後はいつものね。
・海底探査機
・マジックキー
・黄金のイカリ
海底探査機は必要だったからありがたい!マジックキーもありがたいね。でもイカリ?まだあいつを仲間にするつもりはないんだけど。
・謎の素材B
・高級工具箱
スズメはいまαで忙しいからまた今度な。
・聖鎧 ガイストス
・光の天使 エルファザイア
・ユニーク 紅炎竜召喚
「あら!出ちゃいましたか?」
「アァ。出たねエルファザイア」
「エルでいいですよ」
「わかったエル」
ガチャでしか出ない天使を当てられたのは嬉しいが広域強力魔法しか使えないので使えないんですけどー?
「私は何をすれば?」
「んー、ブラブラしてていいよ、やる事ないし」
「えー!広域魔法も持ってますよ?」
「今んとこ使わないから却下」
「チッ!」
「おまっ!今舌打ちしたな!」
「してませーん!じゃぁ、ブラブラして来まーす!」
あのヤロウいつかヒイヒイ言わせてやる!
っと、あとは聖鎧ガイストスはテリーだな!ユニークの紅炎竜召喚も今んとこ使えないじゃねーかよ!世界をどうしたいんだよ!
はぁ、ガチャも困ったもんだな。絶対出ないと思ってた唯一のユニット(光の天使エルファザイア)が出ちゃったもんな。
「リュウ!天使がいたけどなんか文句垂れてるぞ」
「あーもう!あいつは!」
キッチンに行くと、
「腹減ったー!私にご飯をプリーズ」
「わーかったよ!だからちゃんと座ってろ!」
あー、料理人も仲間に入れたいなぁ。でも食材探ししなきゃいけないんだ。ガチャで出ないかな?それより何作ろうか?カレーでいいかな?
「「「おかわり!」」」
テリーとモニカに続いてエルも大食いだった。
くそっ!俺が作らなきゃならないのは疲れるから早々にグラディエーターを仲間にして料理人のトーマスに行かないとな!
っとここでようやく着いたみたいだな。
南の街サイフォンに到着した俺たちは今回も全員で街をうろうろすることになった。
「またくる事になるなんて」
「まぁ。シャインの時からまた変わってるさ」
って言ってもコロシアムは健在してるし、誰彼構わず金の匂いをさせてる奴らばかりだ。
エルは羽を隠してもらってついて来てもらっているが、テリーとモニカ、それから古参になってきたメイアに三人を任せる。どうせ食べ歩きしたいだろうしな。
イザナとスズメは二人して出かけさせたから常時スズメの横にいるププも一緒だ。いまいるのはハンゾウ、サスケ、シャイン、兄貴、サーシャ、俺になる。
「兄貴達もどっか行くか?」
「いや、またお前が何するかみたいんでな」
「今回はわかりやすいよ?奴隷商に行くだけだし」
「奴隷を買うのか?」
「ただの奴隷じゃないよ、それにマジックキーがあるからすぐに奴隷から解放する予定だしね」
「そうなのか、なら一緒にいこう」
うーん、サーシャにはあんまり見せたくないんだが、
「シャイン、サーシャと一緒に服を買いにでも行って来てよ」
「まぁ、私の服ですか?わかりました!ご主人様好みになって来ますね!行きましょうサーシャさん」
「えっうん!まってよー!」
よしこれでいい。
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