第17話 アジト


「せい!てや!」

「甘い!そこも!」

 砂漠に入る前に少し馬車を降りて休憩のつもりがテリーとメイアに訓練をつけてくれるイザナ。

 スズメは俺の横で機械を弄っては大技林を読んでいる。

 モニカは日向ぼっこをしている。

 俺は11連ガチャをやる。

 銅4、銀4、金2、虹1だ。

 ・スクラップ

 ・フライパン

 ・革の手袋++

 ・工具箱セット

 横にいるスズメにフライパン以外を渡すと嬉しそうにスクラップを解体していく。

 ・フランベルジュ++

 ・水の魔導書

 ・陰の外套

 ・生活魔法の魔導書

 また特殊な剣だな。ウネウネと曲がりくねった剣だ。あとは外套はイザナが着るかな?

 ・千本桜

 ・魔剣 フラウブラウ

 刀の千本桜は当たりだな、魔剣もいいな。

 ・ユニーク玉

 おぉ、ユニーク玉は誰に使うかな?まだユニークを取得してなくても後で取得する奴もいるしな。うちの中じゃユニーク無しは今のとこいないからなぁ。まぁ、持っていてもいいだろ。

 

 こっちがガチャをしてる間にモンスターが来たらしく戦っているテリーとメイア、イザナは見てるだけか。なら俺もそうしよう。

ステータス確認でもしてるか、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 テリー  18歳

 レベル12 (グランドナイト)

 スキル 初級剣術 初級盾術 ガード フルガード

 ユニーク 忠誠心

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 メイア  17歳

 レベル10 (精霊使い)

 スキル 弓術 三連射

 ユニーク 精霊の友

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 イザナ  22歳

 レベル56 暗殺者

 スキル 中級短剣術 暗視 聞き耳

 ユニーク 暗殺術

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 スズメ  16歳

 レベル2 (メカニック)

 スキル 初級槌術 解体 組立 投擲

 ユニーク 技術者

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 モニカ  ????

 レベル無し  ??精霊

 スキル 影潜り ??? ???

 ユニーク ????

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 モニカがイマイチわかんないな。まぁ、いいけどな。スズメには投擲を覚えて貰った。

まぁ、ないよりマシな程度だ。

 他にもスズメはスキルがあるが、レベルが低いからな、それはみんなに言えるか。イザナだけ突出してるもんな。

 まぁ、レベル上げはおいおいでいいだろ。


「勝てそうかぁー?」

「大丈夫!」

「肉だぁ!」

 テリーには肉としか見えてないようだな。

 これでレベル上げが出来たら幸せな奴だな。


 戦闘も終わり一通り解体も教えた。

 戦ってたのはピッグボア、肉質も柔らかくて美味いのだ。コインも十数枚出てきたから回収してある。

 イザナが解体出来ないのにはちょいビックリしたな、殺すの専門みたいだな。

 まぁ、今日の夕食にはいいだろうとみんなでバーベキューをした。


 夕暮れ時に出発する。

 夜の砂漠は冷えるし、この馬車は一定の温度だからいいな。


 砂漠の中央にはダンジョンがあるが、俺のお目当ては東の果てにある。だからダンジョンは素通りしてまだ東を目指す。


『リカオンが追って来てますが』

「じゃー止まってくれ、テリーとメイアは倒すぞ、スズメは何か投げて当てるように、イザナは待機、危なくなったらよろしく」

「おう!腹は一杯だしな」

「はい!頑張ります」

「ええ〜。僕も?」

「スズメ、やりなさいね」

 リカオンに向かって外に出る。

“ガイン”

 テリーは通常と一緒で盾でぶちかまして斬る、メイアは弓で射抜いていく。

「えい!」

“チュドーン”

「お前何投げた?」

「え?僕の作った爆弾だよ」

 リカオンは一気に全滅していた。

 俺とイザナは頭を抱えた。

「やったね」

「お前危なすぎ!俺たち戦ってるだろ」

 テリーは少し焦げていた。

 メイアはまだビックリしているようだった。


 まぁ、これから教えていこう。


 東への旅は順調だ。

 『もうすぐ東の砂漠を抜けますが?』

 「分かった抜けたら止まってくれ」

 砂漠を抜け掘建小屋がある。そこから西に37歩南25歩の場所で呪文を唱える。

「ヒラケーゴマ」

“ズズズズ”

 と動いているのがわかる。


 砂の中から出て来たのはセカンドシップの飛空挺だ。ファーストシップはまだ先でいいだろう。

「おお!なんだこれ!」

「飛空挺だ、みんな乗り込んでいいぞ!」

「僕わくわくするなぁ!」

 スズメが先に入って行く。

“ブウゥゥゥゥン”

 と電気が流れる音がして飛空挺に命が入る。

「あんたはこれを目指してたのかい?」

「イザナ、俺は自重しないことにしてんだ、これは序盤だ」

「これはどうするんだ?」

 テリーがマジックボックスを指差す。

「いるものがあったらこっちに入れてくれ、こっちにもマジックバックは搭載されているからな」

「おお!分かった」

 テリーはモテる限りの干し肉を持って乗り込んでくる。

「いったいなんにゃんにゃ?」

「凄いですね」

「ほら、部屋もあるからメイア達も乗った乗った」

 テリーは往復して干し肉の補充をしていた。

「テリー、買い物は行くからそれくらいにしとけよ」

「分かったー」

 このセカンドシップには8個の部屋とコックピット、一つの会議室に食堂が搭載されている。まずはこれで十分だろ。

「スズメ!バラすなよ!」

「僕をなんだと思ってるのさ!流石にこれはバラそうと思わないよ」

「ならよし」

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