第6話 ガチャ2


「んで、これはサーシャに」

「おいおい、こんなにどうしたんだ?」

「俺のユニーク」

「お前なぁ、まぁ、そうなんだろうけど」

「なら兄貴のは要らない?」

「いる!これがあれば俺だって」

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 サクヤ  20歳

 レベル36

 スキル 索敵 跳躍 気配察知 初級短剣術

 ユニーク 電光石火

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 サーシャ  16歳

 レベル23

 スキル 初級風魔法 解体 三連突き 初級槍術

 ユニーク なし

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 ユニーク玉は兄貴に使ってもらった。電光石火、いいのが貰えたな。

 あとはこれで装備もバッチリだな。

「えー、銀の胸当てとレイピア欲しいんですけど」

「これは飾りだ。銀なんて脆くてすぐに壊れちまうんだよ」

「そうなんだ」

「だからこれは売る」

「はーい」

 +がついてるのには空きがそれだけあるので付与している。

 俺の履いてる革のブーツは風魔法と疾風をつけてある。

 もちろん、同じものを兄貴にも、サーシャは疾風だけだがな。


「俺のって派手じゃねーか?」

「兄貴はそれくらい派手でも似合ってるから大丈夫」

 腰まわりがジャラついている。マジックバックがそう言うのだったからだ。

「私はこれでいい感じかな?」

 鋼鉄の胸当てに短いスカートにロングブーツ。

「せめてスパッツ履けよ?」

「はーい!」

 俺も鋼鉄の胸当て、鋼鉄の剣、マジックバックに革のブーツで決まってると思う。


「んじゃ5階層に行こうか!」


 6階層は大蛇だ。

「うひょ!これ速すぎだろ!てぇや!」

「これに慣れてくれ!うらぁ!」

「ミスリルの槍は凄いんだから!三連突き」

 あっという間に倒してドロップを拾う。

「ほんとにここ6階層か?ここから強くなるって聞いたぞ」

「それだけ俺たちが強くなってるってことだよ」

「まぁ、装備もバッチリだしね」


 6.7.8.9と来て10階層まで駆け上がってきた。

 中級冒険者と言われる人達が入る領域だ。


「うおぉぉぉおぉぉぉ!」

 風魔法と疾風のついたブーツはどこまでも早く走れる、が、

『ぐおおぉぉぉぉ!』

 ハンググリズリー、手のでかい化け物熊だ。

「ファイヤーストーム」

「なんだよそれ?リュウは魔法も使えるのか?」

「それどころじゃない!」

「たしかにー!三連突き!」

 サーシャの突きが目を直撃した。

『グァァアァア』

 よし、右側の死角から攻撃だ。

「うおら!」

「グァァアァア」

 右腕を斬ったため動きが緩慢になった!

「兄貴!」

「おうさ!」

「おらぁぁ!」

 首元を斬り裂き、ハンググリズリーは沈黙した。 

 ドロップに変わるとハンググリズリーの手と睾丸と皮を拾う。

 宝箱には鋼鉄のダガーと金貨が十数枚入っていた。やっぱりこんなものか。

 10階層だし、宝箱からマジックバックが出たりはしないか。


 ガチャがマシだな。

 100階層までいければそれなりのお宝に会えるだろう。


 ダンジョンボードに登録をして外に出る。

「あぁー!つかれたぁ」

「でも儲けは今までと度段違いだ」

「まあな!これからもっと強くならなきゃな」


 それにはガチャが頼りだ。

 今回でコイン40枚は超えたからまたガチャ引かないとな。

 まずは11連、銅3、銀3、金3、虹2個。

 ・フライパン

 ・なべつかみ

 ・外套

 これはいいな。フライパンはダブったけどな。外套は腕部分がないな、動きやすくて隠れるのにはちょうどいい、兄貴に渡すか。

 ・魔鏡の胸当て

 ・帰還のスクロール

 ・マジックワンド(15)

 魔鏡の胸当てか、なんか良さそうだな。マジックワンドは二つ目だな。とりあえず持っとくか。

 ・スキル玉 旋風脚

 ・スキル玉 体術

 ・スキル 加工

 スキル玉出たな!これは兄貴にちょうどいいんじゃないか?スキル加工はなににつかえるんだ?

 ・スキル 練金術

 ・エリクサー

 おお!エリクサーは取っておかないとな!スキル錬金術も勉強するか!

「リューニィ!なにやってんの?」

「オォ。サーシャか、ユニークを使ってるんだよ」

「なになに!そんな使えるもんなの!」

「まあな」

 机にはフライパンや鍋つかみが置いてある。

「ふ。ふーん、ユニークでそんなの出るんだ?」

「そうだぞ、これでスキル玉も出るんだからな」

「まじ!スキル玉!」

「これは兄貴にだ」

「私のスキル玉でますように!」

 サーシャがいるが11連をもう一度、

 銅が5個、銀が4個に金が2個、

 ・鍋敷き

 ・鋼鉄の槍+

 ・釣竿+

 ・鋼鉄の剣++

 ・灼熱の剣++

 おお!灼熱の剣か!いいかもな!空きスロットがあるのもいい。

「こんなのが出るんだね!」

 ・水魔法の魔導書

 ・湧水の皮袋

 ・火魔法の魔導書

 ・風呂桶

 風呂桶がデカい!風呂がなかったからすごく嬉しいが!あと魔導書が二つも出たな!湧水の皮袋も買えば金貨数百枚だ。

「魔導書だ!読んでいい?」

「兄貴と折半な」

「ぶー」

 ・スキル玉 千烈槍

 ・スキル 影潜り

 スキル玉がでたが、影潜り?何だこれ?

「スキル玉だ!今度こそ私の?」

「あぁ。サーシャのだよ」

「やったぁ!」

「お前ら何をって、何してんだ?」

 兄貴が入ってきた。

「ん?ユニークをやってるところにサーシャが来ただけだよ、ほれ兄貴」

「おっ、ぉま、スキル玉を投げるなよ」

「それ兄貴のだから」

「二つもか!つ、使うぞ!」

 二人とも使って見て色々と体を捻ったりしている。

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