第2話 レベル上げ
「よし!これで3頭目!」
「リュウ!お前無理してないか?」
「そんなことはない、俺は俺のやりたいようにやってるだけだよ」
「解体!解体!」
「そうか、それならいいが」
サーシャは解体が得意だからアタックボアの解体を率先してやる。
兄貴が心配しているがレベルをもっと上げないとな!
アタックボア3頭倒してレベルは2上がった。この調子でコインも出てくれ。
「あ、またコインがあったよ」
「ありがとう、これがあれば俺はいい」
「それは何なんだ?お前の為になるのか?」
「あぁ、ユニークが関係あるんだ」
兄貴とサーシャはビックリしている。
「お、お前ユニーク持ちだったのか?だが俺はお前のスキルを教会で知らされた時はなかったぞ?」
「俺は強くなる、だからコインが必要なんだ」
俺はコインを握りしめていた。
「そうか、ならこれでも足りないな!」
「いや、これで十分今日の晩飯も腹一杯食えるさ」
「だね!リュウニイはDランクになるんだもんね!」
「そうだ、だからこれからも手伝ってくれ」
「「おう!!」」
コインを3枚持っている。まだ集めてみよう。10連で、もしかしたら11連できるかもしれないからな。
前のガチャを参考にしたまでだが俺にはこれしかないしな。
アタックボア3頭で金貨になった。さすがに久しぶりに金貨を見て震えた。
兄貴達も久しぶりで何を買おうか迷っているな。
「久しぶりの外食だな」
「おう、食べるぞ!」
「おーう!」
龍宮寺の頃のような料亭やレストランじゃない場末の居酒屋のようなところだが、ここに来るのは何年ぶりだろうか?親が生きてる頃はまだマシだったがな。
「「「カンパーイ」」」
「久しぶりだから何食べような?」
「何でもいい!肉だな肉!」
「わーい!肉だな!」
豪勢でもないが、肉のステーキを何枚も重ねてあるのを頼む。
あとはエールで流し込む。
「くはっ!」
「うめぇ!」
「モグモグ」
俺たちは店の端っこで黙々と食べ、たまに喋り、話しが盛り上がる。
ようやく落ち着いて肉を食べる。
こんなのは食べなかった、バカにしていた龍宮寺は損してるなぁ。いや、俺だった。
腹一杯食べて家に帰るとあとは寝るだけだ。
朝起きて素振りをする。剣術初級じゃカッコつかないからな。
「おう、朝から張り切ってるな」
「ふっ!ふっ!ふっ!」
「ハハッ!やる気があるのはいいことだ」
兄貴もやればいいのにな、
「ふっ!ふっ!ふっ!」
何回やれば中級になるんだ?
ステータスを見るがそこんとこ教えてくれない。
使えねーな!
でもそもそもがステータスって概念がないから見えないわけで、俺だけか?見れるのは?まぁいいか。わかんねーしな。
それより疲れてきたな、もうそろそろ止めるか…いや、疲れ切るまでやってみよう。
腕がもう上がらない…もう辞めだな。
限界までやってみたけどステータスは?
おぅ、これだけやってようやくメーターみたいなのが少し溜まってるのがわかるぞ。
でもやっぱりスキルを磨いて上位にはできるみたいだな。
あー、龍宮寺の頃は何をやっても上手く行ってたのにいまはカラキシダメだ。でもそこがいいな!俺は底辺から成り上がってやる。
「リュウニイ、なんか気持ち悪い」
「なっ!サーシャ!いたのか!」
「さっきからご飯ってずっと言ってる」
「あ、あぁ、分かった」
「さっきのは内緒にしてあげる」
「あ?あぁ、サンキュー」
「サンキュー?何それ?」
「…なんでもない、ありがとう」
「…へんなリュウニイ」
はぁ、こんなところでも昔の記憶が邪魔をするのか。これは疲れるな。
「リュウ!そっち行ったぞ!」
「オーライ!おら!」
アタックボアは楽勝だ。負ける気がしない。
「さすがリュウだな!」
「オーライってなに?」
「…掛け声だよ、それより解体だ」
クソッ!つい使っちまうな!
今日も4体のアタックボアを倒してギルドに持って行く。俺が二体抱えて、兄貴が一体、サーシャは俺が片手に持つのを何とか地面に落とさないようにギルドまで一緒に持ってきた。
「おぉ、最近頑張ってるな!」
親父さんが声をかけてくる。
「あぁ、リュウが特にな」
「三人で捕まえたんだろ?」
「まぁ、そう言うことにしておくか…で?どれくらいになる?」
「えー、金貨1枚と銀貨5枚だな」
「おお!そりゃいいや!」
「リュウはDランクに挑戦しないのか?」
親父さんは俺がDランクに上がれると思っているだろうがまだまだだな。
「俺はもうちょっと頑張ってからにするよ」
「なーに、大したことはないから気にせず受けろよ」
「そうよ!あんなに頑張ってるんだもん」
あ、あぁ、兄妹ってのはいいな。龍宮寺は兄妹がいなかったからな。
「それじゃ受けてみるよ」
「おお!そうしなさい!明日待っとるからの!」
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