田中の奇跡
ドマゾン
第1話 ペットの名前は明石
前回のあらすじ
よぉ藤田。学校行こうぜェェェェェ
この物語は信長が本能寺で自害してから数百年後の未来の物語である…
俺はどこにでもいる普通の高校生。田中賀久。
なんてことない日々を過ごしている。
歩く時はMV撮影をしてる人みたいに歩くのが最近のマイブームだ。
そんな俺のもう一つのマイブーム。
それが…オッ、来た来た…
せいっ!
電車が来るタイミングで線路に人を思いっきり突き飛ばして落とす。できるだけ髪の長い女子高校生を選ぶが、今日はショートの女子高校生だ。
「キャァッ!!」
叫ぶ声が聞こえる。
今日もバイトのストレスをここで発散してる。バレたことはない。なんせここはあんまり人が来ない駅だからな。いつも必ずこうやってストレスを発散することはできないが、まぁいい。
そんな俺の耳には、最期に電車の音が聞こえていた…
ん?最期?
いや待て、落ちたのはあいつだよな?あの人だよな?
「おいお前、目ぇ覚めたか。おい。お前だよ。おい。」
気がつけばここは線路の上でもなくホームの上でもない。
なんだここ。
「私は…えっと…そう。仙台市担当の女神。お前は畜生の塊。だからここへ連れてきた。お前が落としたあの人間は私の力で、お前と入れ替えた、だからあの人間は生きている。とりあえずその君のクソみたいな心を直してくれ。
とりあえずはこの世界で君の罪…心を改めてもらう。一応この世界に帰ってきてもいいよーってなった時は記憶は消させてもらう。」
「それじゃ」
え?もしかしてこれ異世界転生?
嘘だろ!?巷で話題のあの俺TUEEEE がとうとう俺のもとに!?
それにしてもあの女神とかいうやつ。
なんで顔以外全身白タイツだったんだろう。
こうして俺はタイツに包まれ異世界に飛ばされた。
時刻は20時38分。腕時計を見たらそんな時刻だった。
ヒュゥゥゥゥゥゥ
1つ誤算だったのは、ワープして転生するのではなく、空から落とされていくタイプだったことだ。
ドサッ
ジュマンジみてぇだな。
うおーすげー魔族と人間の戦いだー
「おい!アンタ!」
ヤベッ!あの人間と魔族の間みたいな人に見つかった!
逃げろ!
「待てっ!なぜ逃げる!」
はぁ、はぁ、まぁ森まで逃げたら大丈夫だろう。ガサガサ…ここなら安全だろう。
それにしてもいきなりこんなところに連れてこられて…
そういえばあの白タイツ先輩。なんか独り言言ってたけどなんだったんだろ。
たしか、俺にこの世界をエンジョイしろって言ってたよな。あっ、あとここにずっと居てもいいよー。とも言ってたな…
えっと、で、とりあえず確認すべきはスキルだな。
えーとスキルは…
田中賀久 LV.1
HP 10
MP 10
戦闘力 5
職業 なし
スキル オナラの音が手から出せる。
その音で会話もできる。 LV.12
称号 なし
クソ雑魚やん。こう言うの普通もっとなんかエグい数値になってるもんだろ。
「はぁ、とりあえず街を目指すか…」
えっと地図は…おっ、すごい。でた。
………
いやどんな島やねん。
森、林、山、ジャングルと街ってどんな組み合わせや。
ほとんど木じゃねぇか。
えっと…いやこれ日本地図見てるくらいデカすぎるな地図
もっと細かくできないのか?
んむぅ…できないな…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます