第7話 2体目のゲコリーヌ??
「ピョーン!ゲコゲコ!ゲコリーヌだ!今日もリクエストの多かった深層以外の攻略、やっていくよ!という事で今日は中層に来ています!今日は新規の視聴者さんに配信にあがってもらいます!」
もはやブラックドラゴン以外を倒すことが珍しいゲコリーヌは、普通に敵を倒すことによって視聴者が増える。
早速中層の敵を探し始める。
最初に出会ったのは大きくてデブなカエルだった。
「モンスターバージョンの俺じゃん!太ってるなー」
“ゲコリーヌが2人!?
”片方はモンスターだ!
“ゲコリーヌがカエルのモンスターにであうの激アツすぎるw“
”カエル対決!”
“でもこのキングフロッグは剣で切れないはずじゃ”
”これを倒すのはまた今度か“
「それでは切っていこうと思います!」
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新規視聴者ボイス
「そのカエルは専用の道具がないと倒せませんよ!」
「刃が通らない生物なので剣では倒せません」
「別に好戦的じゃないから倒さなくてもいいよ」
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絶対に切れないという視聴者の言葉を無視して剣を構えるゲコリーヌ。
そして剣は振られた。思い切り。
ガン
カエルを貫通し、地面までもがえぐれていた。
「確かに切りづらかったね。思いっきり振ったのに地面がこれだけしかえぐれなかったよ」
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新規視聴者ボイス
「えええええ!?」
「どういうこと!?」
「正直バカだと思ってたけどこれはガチもんだ」
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“ふぁ!?“
”いや、地面が抉れてるのがおかしいだろ”
“絶対に剣で切れないカエルとは一体…”
”剣で切れないカエル(例外を除く)“
“まぁ昔ブラックドラゴンの牙を剣で斬ってたからな… “
”は?ブラックドラゴンの牙は核爆弾にも耐えれるレベルで強いんだろ?”
“流石に牙を切るのはゲコリーヌでも3回ミスってたからな“
”なんで4回で行けるんだよww”
「ブラックドラゴンの牙は流石に硬かったなー。だからそれに比べたらこのカエルはまだ切りやすい方ですかね」
いやブラックドラゴンと中層のモンスターを比べるなと総ツッコミが入る。
今度は1メートルほどの巨大なスズメのモンスターの群れが現れた。
「50匹ぐらいいるか?じゃあ最近流行りの曲カエル体操のリズムで倒していきます!」
スパッ、スパスパスパッズシャッっ
華麗に踊り、スパスパと巨大スズメのモンスターを切り裂いていく様は、まるでそういう音ゲーをやっている人のようだった。
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新規視聴者ボイス
「すげええ」
「つよっ」
「気持ちいい」
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この動画は切り抜かれ、再びバズるのだった。
敵が強くなれば強くなるほど倒しやすくなるという謎の体質をもつゲコリーヌは、ちかじか強すぎて倒せないと思ってしまう初めての相手に出会うのだった。
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