第6話 スライム>ゴブリンキング
ブラックドラゴンを可愛いと思うがツノうさぎを怖いと思う男ゲコリーヌの戦闘が始まる。
「動きは早いが、ブラックドラゴンほどじゃない!」
ゲコリーヌは剣を振り下ろした。
カンッ
「えぇええ!?剣がツノに刺さった!!」
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古参視聴者ボイス
「普通逆じゃないですか?」
「なんで刺すツノが剣に刺さってるんですか」
「ツノを斬るなんて凄い技ですね!」
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ツノに剣が突き刺さったうさぎは、ゲコリーヌに持ち上げられると、うさぎは手足をジタバタさせて、「おろしてー」という感じで暴れている。
“可愛い”
”持ち上げられるうさぎ“
“ジタバタしてるw”
ゲコリーヌは地面にウサギを置いて真っ二つにした。
「倒せた!」
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古参視聴者ボイス
「おめでとう!」
「初めてのうさぎ討伐」
「初めて見る倒し方でした!」
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喜んでいるゲコリーヌに人の叫び声が聞こえた。
「誰か助けてーゴブリンキングだー!」
ゲコリーヌは走って叫び声のする方へ向かう。
“え?ゴブリンキング?“
”なんで上層に?”
“ゴブリンキングはツノうさぎより強いので気をつけてください!“
”危ないから逃げて!”
新規の視聴者が心配の声を上げる。おそらくリアクションから初めてダンジョンに潜った配信者だと思っているのだろう。
ゴブリンキングが視界に入った。ゴブリンキングはAランク冒険者レベルでないと勝てない。さっきのEランクモンスターとは違う。
ゲコリーヌは逃げてきた人に話しかけられた。
「君、さっきスライム倒して喜んでた…早く逃げてください!」
「いや、俺に任せてくれ」
「何を言ってるんですか!あれは初心者の勝てる相手じゃ!」
「ブラックドラゴンと似た匂いを感じるんだ」
「何を言ってるんですか!?」
ゲコリーヌがゴブリンキングに近づく。
目にも止まらぬ速度で左脚を切断した。バランスを崩したゴブリンキングの首に剣が振り下ろされる。
スパッ
「は?どうなってんだよ…君は初心者じゃ…」
「俺は、ブラックドラゴン専門冒険者さ」
「?」
“つえーww“
”瞬殺w”
“2秒かかってないだろw“
“なんでスライムより簡単に倒せるんだよw“
”ブラックドラゴンに近ければ近いほど倒しやすいのおかしいだろw”
「大丈夫ですか?」
「大丈夫ですけど…え?なんでゴブリンキング倒せたんですか?」
「だからブラックドラゴンっぽい感じだったから…」
「意味わからないです…」
困惑する上層冒険者。スライムとツノうさぎを頑張って倒していた、自分より下だと思っていた人がゴブリンキングを華麗に倒して、ま、こんなもんか。みたいな感じを出してるのが意味不明だった。
新規の視聴者も困惑の声を上げている。
この動画は切り抜かれてバズったという。
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古参視聴者ボイス
「かっこいい!」
「ゴブリンキングが瞬殺されるの初めて見た」
「人を助ける力を持った人が人を助けるってすごく素敵ですね」
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”最近スライム倒せるようになった私でもゴブリンキングなら倒せるのかな“
”まじでやめとけ!死ぬぞ!“
という会話を最後に配信は終了した。
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