第52話 『涼宮ハルヒの憂鬱』を視聴します!
「歌ってみたを広げたあの曲を歌ってみよう!」
「それは何?」
「あれだよ!ニコニコで流行ったあれだ!」
皆さんは『ハレ晴レユカイ』という曲をご存知であろうか。
『涼宮ハルヒの憂鬱』という京都アニメーション制作のアニメのエンディングテーマで使用された曲で、ニコニコ全盛期に歌ってみたの楽曲でも人気であったようだ。
「それを、みんなで歌おう!!」
しかし、ここで問題が発生した。
どうやら、みんな原曲を聴いたことがないらしい。そんなのでは、歌ってみたなんかできるわけないだろ。
「どうすんの?」
「聴くしかないでしょ」
光がスマホをスピーカに接続して、例の曲をかける。
「あれ、これキャラソンだったんだ」
私がそう呟いた声を光が聞くと、彼女は急遽、曲の再生を止めた。
「あれ?光、どうしたの?再生してよ」
「アカナ……。これってキャラソンなの?」
「う……。うん」
なんだこの雰囲気、怖い。
「アカナ……。やったね……」
何故か虹が青白い顔をしてそう私に言っている。あと、秋谷先輩も怖い顔をしている。
何か分からないが、どうやら私は地雷を踏んでしまったようだ。
「この曲……。キャラソンとなったら……。原作見るしかねーだろ!!」
灯見 光、彼女はキャラソンを聴く、歌うときはそのアニメをしっかり視聴することを義務付けているようだ。
「でも、ハルヒは時間かかるよ!!」
『涼宮ハルヒの憂鬱』はアニメ二クール。劇場版である『涼宮ハルヒの消失』がある。まぁ、他にも色々あるみたいだが。書くのが面倒なので、あとはググってもらいたい。
とりあえず、私たちくりばいたるメンバーはTVアニメの範囲まで視聴することに決めた。
「消失もいいってよく聞くけどね」
*****
2009年版『涼宮ハルヒの憂鬱』全二十八話構成の視聴記録
一日目
第一話『涼宮ハルヒの憂鬱Ⅰ』~第六話『涼宮ハルヒの憂鬱Ⅵ』までの視聴を完了した。素晴らしい作品で、みんなもかなり楽しんで観ることができた。ちなみにハレ晴レユカイも聴けたのでもういいのではと思う。
二日目
第七話『涼宮ハルヒの退屈』~第十一話『孤島症候群』視聴完了。
そして………………。
*****
「今日もハルヒ観るぞ!」
「もういいんじゃない?」
「いや、ちゃんと全部観よう」
というわけで、今日観るのは八話続きである『エンドレスエイト』なるものだ。
『エンドレスエイト』というタイトルがどういう意味を持っているのか予想がつかないのだが……。
とりあえず、みんな集合して、その八話を観ることになった。
30分後
「なかなか、学生の夏の描写だったな!」
「終わり方は少し謎だったけど」
二話目。
「アレ?再放送?」
「いや、多少違う」
「シナリオは同じだねぇ……」
そして、『エンドレスエイト』視聴開始から四時間が経過。
「やばい、眠い」
「やっと終わった……」
その頃、ちょうど和俊さんが事務所に入って来た。
「これ……。何があった?」
『エンドレスエイト』とは、簡単に言うと、ほとんど同じシナリオの話が八話続けてあるものである。これをリアタイ視聴の方たちは八週続けて耐えていたとなると、さすがに発狂レベルである。
結果、私たちはその時点で、もう『涼宮ハルヒの憂鬱』を見る気が起きなくなり、前話視聴は断念した。
あ、歌ってみたはしましたよ。
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