第33話 フー・ファイター/Resistance

「ん……ぁ……」


 モルガンは、ゆっくりと目を開ける。

 はじめに目に飛び込んできたのは、真っ白い光だった。

 彼女は手の甲で目をかばいながら、そっと起き上がる。

 円形の、だだっ広い部屋の中央。

 その天井からは、まるでスポットライトのように、強い照明が降り注いでいる。

 その部屋をぐるりと見回して、奥へと続く一本の廊下を発見する。

 どこかで聞き覚えのあるクラシック音楽が、その先からかすかに響き渡ってきた。

 モルガンは、静かに歩きだした。

 廊下は意外に短く、すぐに行き止まりに差し掛かった。 

 しばらく立ち尽くした後、壁を手のひらで触れてみる。

 冷たい。

 そう感じた瞬間、扉は短い機械音とともに上下に分かれていった。

 モルガンの身体は前のめりになって、その先にある空間へと踏み出していた。

 遮蔽物から解放されたクラシック音楽が、そこでは明瞭に聴き取れる。

 あったのは、ちょうど航空機の操縦席コックピットのような部屋だった。

 大きく弧を描いた形のフロントウィンドウから見える前景は、なだらかな山々の稜線と、そこから顔を出す朝日。

 窓の手前に並んだ二つの座席の、右側――ここがもし旅客機の内部ならば〝機長席〟と呼ばれるそこには、女性の後ろ姿があった。

 モルガンとよく似た金の髪を、ポニーテールにまとめている、その姿は――。


「あら、ようやく気がついた?」


 彼女は座席から立つと、上品な動作で振り返った。

 その瞬間、モルガンが気付いたのは、この航空機が人間による操縦を必要としていないなどということではなく――その金髪の女の、左右の瞳の色が違っていることだった。

 金目銀目ヘテロクロミア

 その髪色は、両眼は、彼女がモルガンの母、リサ・ストロングマンである確かな証。

 モルガンはまだ朧気おぼろげな意識で、訊く。


「ここ……どこ?」


 リサはこう答えた。


「平易かつ類型的な言葉を使うと、〈空飛ぶ円盤フライング・ソーサー〉の内部ね」


空飛ぶ円盤フライング・ソーサー……UFOユーフォ―のこと?」


「そうね。厳密にはすでにUnidentified未確認ではないのだけど」


「じゃ――あんたは、宇宙人?」


「その表現は限りなく近いわね」彼女は笑う。「今のは、冗談よ」


「……ったた」


 頭痛を覚えたモルガンが、頭を押さえる。


「昨日の夜、ホテルから飛び降りたあと、急いでを呼んで、なんとか助かったのだけど……そのとき貴方は頭を打っちゃったみたいね。冷やしてあげようとも思ったけど、あいにく冷やせるものが、コンピューター冷却用のクーラント液ぐらいしかなくて」


「いいよ。こういうのはすぐ治まるから」


「強いに育ったのね」


「その母親面みたいなの、やめてくれない? 正直気持ち悪い」


 モルガンは普段通りに文句を垂れる。

 一目見たときから分かっていた。

 いま彼女の目の前にいるこの母親は、あの厄介な科学者、京極玲だ。


「母親が母親面をして、いったい何が悪いのやら」


 リサはそう言って、肩をすくめた。

 モルガンは何かを言い返したかったが、それはできなかった。

 なぜなら、今こうして彼女がリサの姿で、リサの声で話しているのを聞いた途端、それが自分の母親本人によるものだとしか思えなくなったからだ。

 言葉遣いは、これまで玲の姿をしていたときと同じなのに。

 今では、これまで耳にしてきた彼女の言葉のすべてが、リサ・ストロングマンの言葉のように感じられる。

 京極玲の本当の姿は、モルガンの母親、リサ・ストロングマン。

 それは、恐ろしいほどの確信だった。


「あのね、ヒミコ――」


「――その呼び方は、やめて」


 モルガンは、ただ抗うことで精一杯だった。

 するとリサは、先ほどまでよりも重々しく発声する。


「重大な話なのだけど」


「あんたの〝重大な話〟はいつも事が終わってからなの?」


「貴方の血液検査で分かったことがあると言ったでしょ」


 リサは構わず話を続けた。


「……血清への適合率の数値が異常に高い、って……?」


「そう。それで、その血清はね――」


 続けて、リサはこう言った。


「――実は、私の血液から採取しているの」


「あんたの血液? どうしてそれがCSTV-04因子を活性化させるわけ?」


「その話は、また別の機会に説明させて頂戴」


「まだ秘密は残すのね」


「本題は、貴方と私の血液成分がかなり一致していること」


 リサは問う。


「それが何を意味するか、貴方に分かる?」


「意味って……」モルガンは考える。「まさか――」


 リサはゆっくりと振り返り、モルガンの辿り着いたのと同じ真実を告げた。


「私は、間違いなく貴方と血が繋がっている」


「そんなの、噓に決まってるわ」


 断固とした懐疑の念をぶつけながらも、モルガンはあとずさっていた。


「だって……あんたの実年齢は知らないけど、見た感じあたしの母親にしては若すぎるし……」


「こう見えて、結構な歳なのよね。19歳の娘を持つにしては、むしろ高齢すぎるぐらいには」


「でも、あたしは孤児院で育ったから、両親は昔からいなくて、だから……」


 モルガンの声は尻すぼみになって消えていく。

 現実を見失わずに冷静なままでいようとすればするほど、その論拠ベースの心許なさが露呈して、途端に足がすくまずにはいられなくなった。それはまるで、ふと目隠しを外すと、足元が固い大地から水上の薄氷に変わっていたかのように。


「あたし――」


 ついに言葉は出なくなった。

 リサは、かすかに揺れる機体のなかで、モルガンの方へとゆっくり歩きだした。

 立ち竦む彼女の目の前で、リサは――震える身体を、ぎゅっと抱き締めた。


「落ち着きなさい、ヒミコ」とリサは耳元で言った。「どんなに痛恨な事実でも、生きた過去を塵に変えたりはしない」


 モルガンは彼女の声を聞き、髪の匂いを嗅ぎ、不思議とそれで心が落ち着いた。

 彼女は、やっぱり母親なのだ。


  *


 監理局直属の研究機関〈N.A.L.C.〉本部。

 アント・ヒルとも呼ばれる人工島施設に、レインバードは降り立った。

 彼は関係者以外立入禁止のゲートにも、正面から堂々と乗り込んでいく。

 筒状の建物の中央で、レインバードは足元に高圧水流を放出し、一気に飛び上がった。

 六階の高さまで達したところで、廊下へとしなやかに着地する。

 彼のすぐ目の前の部屋には――六一六号室のゲート

 それに背を預け、一度だけ端末の画面をちらりと見る。

 モルガンの位置情報を表すピンが、六一六号室の中にあった。

 レインバードは能力を発動し、手首に高圧水流の剣を生成する。

 その二振りで、分厚い金属製のゲートはいとも簡単に破壊された。

 それと同時に爆発が起きて、レインバードは大型トラックにでもねられたように、部屋のなかにいっきに吸い込まれた。

 研究室はあらかじめ密閉・減圧されていて、空気中の酸素濃度が下げられたいたのだ。もしも部屋の中に人間がいれば、まず間違いなく生命の危機におちいっていただろう。そこでレインバードがゲートを破壊した結果、内と外の気圧差で爆発が起き、空気と一緒に部屋の中へ激しく流れ込んだというわけだ。

 身体が地面を転がって、天井が視界に入って、止まる。

 レインバードは立ち上がる。すぐ目の前に大きな窓があった。

 普段は海を眺めて一望できるはずの、壁一面の大きな窓。

 だがそこには、その窓をいっぱいに埋め尽くす巨大な構造物があった。

 緑色に発光する、巨大な〈空飛ぶ円盤フライング・ソーサー〉が――。


『ミスター・レインバード、我々とご同行をお願いします』


 レインバードは身動きができなくなり、どこからともなく声がした。


 *


 モルガンは長い廊下をふらふらと歩き、突き当たりのゲートの前で立ち止まった。

 ガラスの嵌め込まれた小窓の部分から、室内の様子を観察する。


(ここは……なんの部屋?)


 頭のなかに浮かんだモルガンの疑問に答えたのは、予想外の声だった。


『医療室ですよ』


 耳慣れない鄭重ていちょうな雰囲気の男の声が、どこからともなく聞こえたのだ。

 モルガンは慌てて背後を振り返った。

 廊下の奥や天井を確認するが、声の発生源らしきものは見当たらない。


『驚かせてしまったなら申し訳ありません』


 声はまどろっこしいほど丁寧な口調で話し続ける。

 それはどこかから聞こえてくるというよりも、彼女の頭のなかで響いているようだった。


『私のことはベータとお呼びください』


 と、その声は自己紹介した。

 モルガンはその間も視線を巡らせ続け、そしてある答えに辿り着いた。

 口にするのもはばかられるほど馬鹿馬鹿しい答えだったが、そもそも彼女は今、空飛ぶ円盤の中にいるのだ。もはや絶対に起こり得えないことの方が少ないくらいだろう。


「もしかして――この宇宙船そのものが喋ってる?」


『はい。私はこの円盤に搭載された、超感覚的人工知能です』


「それで、なんであたしの頭のなかの疑問に答えられたわけ?」


 モルガンは大きな反応もせず、次の疑問を呈した。

 船が喋ったこと程度では、もういちいち驚いてはいられない。

 モルガンにとって感情を塞ぎ込むことは、狂った状況でも心を正常に保つための、最良の手段の一つである。


『先ほども話した通りです。私は、超感覚的知覚ESP能力を持ちます。それは、あなたの持っている超能力のようなものです。私は、人類の普遍的無意識を通して、あなたの意識や思考を読み取ることができます』


「なるほど、いかにもあの女が作りそうな代物だわ。お喋りなところもソックリ」


 とモルガンは皮肉ってみせた。

 それに対してもベータは、


『〝お喋り〟というのは少し違います。私は音声を使用せず、情報を直接あなたの意識に送り込んでいます。あなたも、お望みであれば声を出さずに私との意思疎通が可能です』


 などと生真面目に返してくるものなので、モルガンはこれ以上なにかを言う気にはならなかった。

 なので、モルガンは目の前のゲートをこつこつと叩いて、


「これ、開けてくれる?」


 と要望をそのまま伝えた。


『了解しました。医療室のゲートを開きます』


 分厚い金属製のゲートが、上下に分かれて開いていく。

 モルガンはゲートが完全に開くのを待たずに、医療室へ踏み込んでいった。

 そこには、医療用ポッドが壁沿いにずらりと並んでいた。

 一つだけ、それらに比べて大きな医療用ポッドが、部屋の中央にある。

 彼女はそれにもたれ掛かると、


「はぁ~……っ」


 と大きく息を吐いて、するすると地面にしゃがみ込んでいった。

 腰に掛けた作業用の大きなウエストバッグに手を突っ込む。

 そこから取り出したのは、ピストル型の注射器。

 注射筒シリンジに収められた緑色の液体が、蠱惑的にきらめいている。

 モルガンは注射器の鋭い針先を、露出した自分の右肩に差し込み――


『――ミス・ヒミコ、何をなさるつもりですか?』


 ベータの声が脳内で響いた。


「あんた、あたしの頭のなかが読めるんじゃないの? だったら、わかるでしょ」


『ミス・ヒミコは意識を通じた情報の共有に否定的なご様子だったので、現在、私はえて言語を用いたコミュニケーションを試みています』


「あっそ。じゃあ教えてあげる」モルガンはこう答えた。「医療行為よ」


 トリガーを引くと、薬液が体内に注入されていく。

 痛みはもう慣れきったもので、彼女にはそれすらも快感の一部だった。

 目を閉じて、深呼吸をした。

 心が安らいでいく。負の感情が、一纏まりになって流されていく。

 感情を塞ぎ込むことは心を正常に保つための最良の手段の一つではあるが、それでも不安は蓄積していく。その生き方にも限度があった。

 溜まったストレスの分だけ、血清で洗い流してしまえばいい。

 それが彼女の心を正常に保つための、もう一つの最良の手段なのだった。

 いま持っている血清は、この一本が全部だ。

 たくさんの血清が入っていたアタッシェケースは、ホテルに置いてきてしまった。

 ここですべて使い切ってしまうと、また新しい不安が生まれる。

 モルガンは溢れ出る衝動をなんとか抑え込み、血清を半分ほど残してトリガーから手を離した。


「……はぁ」


 ゆっくりと目を開ける。

 視界に飛び込んできたのは――何者かの足だった。

 そいつはモルガンに視線を合わせるようにしゃがみ込んできて、


「ここにいやがったか、ファタ・モルガーナ」


 左半分に酷い火傷の痕のある顔と、目が合った。

 それは、血清の作用による幻覚などではない。


「レインバー――ッ⁉」


 その名を言い切る前に、レインバードは彼女の胸倉を掴み上げていた。

 鍛えられたモルガンの体重は決して軽くはないが、細身ながらも並外れた筋力を隠し持っているレインバードの肉体は、そんなことを問題にしない。

 医療用ポッドに彼女の身体を乱暴に押さえつけ、レインバードは言った。


「どういうつもりだ、貴様?」


「つもりって、何がよ……っ」


「白を切るつもりか? 死にたいのなら、そうしてやる」


 そう言って片腕だけで身体を押さえ、もう片腕に高圧水流ブレードを形成した。

 しかしモルガンは、彼が何に対して憤慨しているのか、まるでわからない。

 そもそも、なぜ、いつから、彼がここにいたのかすらも。


「まーまーまー、落ち着きなさいってば」


 そこでなだめるように割って入ったのは、リサ・ストロングマン。

 京極玲の姿のときと同じへらへらとした笑みを貼り付けて、しかしそれも今では、モルガンの母親の記憶とピッタリ一致している。


「リサ――なんでこいつがここにいるわけ?」


 身体を押さえつけられたまま、モルガンは声を絞り出した。


「彼はついさっき、私がのよ」


「なぜファタ・モルガーナが、ここにいる?」


 と今度は、レインバードが訊く。


「待って。あんたとリサは知り合いなの?」


 それに重ねるように、モルガンはレインバードに訊いた。

 二人の疑問が干渉しあって、事態はより混乱し始める。


「俺がお前に報酬としてやっていた血清、あれがどこから来ていると思っていた?」


 とレインバードはモルガンの問いに答えた。


「あたしは仕事でここにいるんだけど。都合のいい実験台としてね」


 モルガンは皮肉を込めてそう言った。


「実験台なんて!! 貴方は私の助手であり、実の娘でしょう?」


 とリサが言うと、


「お前に娘がいたのか?」


 レインバードがリサの方へ振り向く。


「あーもーっ、いったん状況を整理させなさいよっ!!」


 モルガンは嘆きを込めてわめいた。

 そして事態についていけない二人の視線は、リサへと集中する。


「リサ、どうせあんたがぜんぶ裏で手を引いてるんでしょ」


「お前の目的はなんだ?」


 と二人はリサを睨みつけて、訊いた。


「新世界秩序の樹立ってとこかな」


 モルガンも聞いたことのないような言葉が、彼女の口から飛び出してきた。


巫山戯ふざけたことを」レインバードは笑う。「それは何かの比喩か?」


「いいえ」リサは涼しい顔で答える。「それそのものを表しているわ」


「だったら、俺に何の関係がある?」


「貴方は、監理局に忠誠を誓っているわけではないでしょう? ただ、超能力者エグゼクティヴこそが、無能力者ノーミーよりも優れた種であると信じているだけ」


「それがどうした?」


「一方で人類危機監理局の目的は――その名が示している通り、超能力者エグゼクティヴという人類全体への潜在的な脅威を監理すること。それは……いずれ貴方の目的と、利害の不一致を起こすはずでしょ」


「監理局の破壊という目的で俺たちは共通している、そう言いたいんだな」


「いいえ」リサは首を振った。「私にとって、それは〝手段〟でしかないわ」


「どちらにせよ、手を組んでみる価値があると考えている」


「そうね」


「ちょっ、ちょっと待った――!!」


 自分の関わらないところで、勝手にころころと話し合いが進んでいくので、モルガンは慌てて二人の間に割って入った。


「あら、なにか問題があったかしら」


「あたし、あたしは――監理局の打倒とか、別に望んでないんだけど……」


 弱弱しくも合意を拒否するモルガンに、レインバードの冷めた視線が向く。


「いまさら何を言ってやがる。評議会にはすでに知られているぞ」


「評議会? いったい何の話をしてるわけ?」


 話題についていけないモルガンに、レインバードは告げる。


「とぼけるな。監理局の最高機密トップ・シークレットをリークしただろう」


「はあ? 最高機密トップ・シークレット?」


 顔をしかめるモルガンの視界の隅に、リサの顔が映った。


「あんた、あたしが寝てる間に何かしたでしょ」


「貴方の電子端末フレキシを、ちょっとだけ貸してもらったわ」


 とリサは悪びれもせずに言う。


「故意であろうとなかろうと、お前はすでに監理局の第一級反逆者だ」


「私たちといる間は安全だけど、見つかればきっと、相応の処分が下される」


 それは有無を言わせぬ選択だった。

 単身で監理局から逃げ続けるか、本物の反逆者たちと共に過ごすか。

 モルガンは魂も抜けていきそうなほど深いため息を、肺の底から吐き出した。

 またポッドに凭れ掛かって、座り込んでしまう。

 床に取り落とした注射器を拾い上げると、二人の顔をじっと見上げた。

 一つだけ、ずっと引っ掛かっていた疑問があった。

 これから行動を共にするのならば尚更、確認しておきたいことだ。


「で……あんたとレインバードは、一体どういう関係なわけ?」


 モルガンの質問を聞いて、リサは笑みを浮かべた。

 少し照れが混じったような表情は、今まで見たことのないものだった。


「仮初めの姿で生きるっていうのは、想像以上に寂しいものなのよ」


 言いながら、リサはレインバードの火傷跡のある頬を、優しく撫でてみせた。


姿で向き合える……そんな存在が、時には欲しくなったりもするわ」


 そのままリサは顔を近づけていき――二人はそっと、唇を重ねた。

 モルガンは、残った分の血清をすべて注入した。

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