無法地帯

一様これで会議は終わりだろ。

なら、私がすることは一つ。


「咲さん!ここにサインください!」


「えーと、あ。うん!任せて」


どんどん文字が出来上がってくるのを眺める。

やっぱこの時間が一番いいよね。


「はい。どうぞ!けど、まさかあんな才能の子がファンだなんてびっくり!」


「ありがとうございます!」


親のせいでグッツを買えなかったけど、これが初めてのグッツということは嬉しいかも。

紹介できるのは後かなー。どうしよ。


「けど、ほんまに小1なんやな」


「そうだよー。そんなに意外?」


「小1がそんなに賢ければ、姉さんは幼稚園だな」


「ひどw w。流石に、そんなバカじゃない!」


「契約書。ところどころ、読めないくせに」


「玲もー!私も読めなかったんだよー!仲間だ!」


「バカの集まりだな」


「そんな口の聞き方だめって言ってえんよね」


「はい。はい」


「別にいいよー!私は最強だもん!」


「頼りにしてますよ。咲さん」


「咲で全然いいよー!サン」


「善処するよ。サン」


凄いな。2期生は『自由』そのなの通り、幾つのも事件を起こし、飽きさせない人たちになる。ある意味、『下剋上』を掲げている1期生はより、荒れるグループでもある。


「もちろん、ゼラニウムちゃんも頼ってね」


「推しに頼るのは嫌なので、サンかなー」


「どんな理由やねん」

「オタクだから」


「理由なのか、それ」


「立派な理由だよwwけど、皆配信から想定する年齢と見た目が一致しないなー」


「一番おかしい人が何言ってんんねん」


「それに一票ね。歌い手の子供は、そこから思うより年下のことが多いとしても、ゼラニウムは異常です」


「そりゃあギフテットですから」


「だとしてもだよ!祝福から小1を連想は無理だよ」


ギク

やっぱり無理があったか。流に。どうにかして話題変えない所と。


「推しに褒められるなんて、光栄だね」


「どういたしまして」


コンコン

うん?


「ゼラニウムさん、保護者様がお待ちです」


「あ、はい。今行きます。ってことでバイバイ。あ、スマホ手に入れたらDMに連絡先送るね」


「バイバイ!」


「またね」


「ほな」


その後、母を説得して無事にスマホをゲット出来た。

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