優しさ

二人が部屋からでってた。

「ありがとうね。言ってくれて、嬉しかった」

「全然、当たり前よ!嫌じゃなかった、ああ言ったけど、嫌じゃなかった?」

「十分、幸せだよ?ただ、私が強欲なんだよ」

「なら、よかった。大好き!」

「私もお姉ちゃんの大好きだよ」

「嬉しい」

本当に幸せにそうな表情。

私が姉に思ってる気持ちと、姉が私に向けてる気持ちは大きさは釣り合わない。

アガパンサスも、そうだ。

大好きと愛には大きい差がある。

「うーん。編集の続きしよ。絵の方はどう?」

「結構できてるよー。ほら」

「うん。いい感じ」

姉が描いてるのは記念日より遅れて出す、歌みたの絵。

音は撮り終わっている。

「ん!」

「あれどうしたんだろ」

「ん!」

ちょっと待って。ここの壁そんな分厚くないし、まだ4時半だよ!

気にしたくないので、無心で編集することにしよう。


かちゃかちゃ


まだ、配信まで10分あるから、エゴサするか。

「お姉ちゃんみてー。このFA可愛くない?」

「うん?かわいいー。制服姿も合うなー。制服なら『ルール』とか?」

「あー。そうだね。候補に入れとこ」

「アンチだ、、、」

「別にお姉ちゃんが悲しむことじゃないよ。でも、これは悪質だね。あとで、社長に相談しとく、やるなら、ちゃんとお金巻き上げないと」

「アンチでもお金とかは」

「お姉ちゃんが優しいのは良いところだけど、こういう人にはいらないの。それに、お金はいくらあっても、必要なんだから」

そろそろ、配信だ。

「じゃあ、配信始めるね」

「わかった。じゃあ、静かにしとくね」

「お願い」

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