アフターストーリー
第6章98話:旅のはじまり
―――アフターストーリー第1章―――
私はキトレル山を下山し……
街道を歩き出す。
さあ、いよいよ旅の開始だ!
目的地を確認しておこう。
まず現在、私がいるのはメルディナ領。
いや……。
(ネリアンヌと一緒に、メルディナ家はお
たしか、メルディナ家のあとに領地を
つまり、私がいるこの領地は【ホーガン
(メルディナ領ではなくホーガン領。ホーガン領、ホーガン領……)
頭の中で言い聞かせ、自分の知識を修正する。
で。
これから私が向かう先は――――
ホーガン領の
最初の目的地として、領都を目指すというのは無難であろうと思ったからだ。
(領都に向かうついでに、いろいろ観光や冒険もしてみたいね)
と、私は思う。
ここから領都にいくには、草原や森、山などのフィールドを経由しなければならない。
当然、いくつもの街や村に訪れることになるだろう。
それぞれの村や街。
あるいは、その
ああ……
ロマンが
きっと、私のまだ見ぬ景色や、食べ物や、魔物たちが、待ち受けていることだろう。
めちゃくちゃ楽しみだ。
なお、領都は北東の方角にある。
だから
街道を歩く。
歩く。
歩く。
たまに馬車や、冒険者の
街道のうえには魔物はいない。
うっかり草原や森からはぐれた魔物が出現することはあるものの。
基本的には安全である。
「……」
一度も魔物に遭遇することなく、夕方になり。
夜になった。
野宿といってもテントを張ったりはしない。
私には【チョコレート・ハウス】があるからだ。
「ぬんっ!!」
私は魔法でチョコレート・ハウスを創造する。
チョコレート・ハウスにはキッチンも、風呂も、寝室もある。
旅の
そうして私は……
旅における最初の夜を、快適に、まったりと過ごすのだった。
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